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2014年12月05日23:04

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温故知新(詰パラ508号)

 今日読んでいるのは詰パラ508号(平成10年7月号)。表紙と短大から2題紹介することにしよう。

酒井博久
フォト
(詰パラ 平成10年7月号表紙)

34桂、イ11玉、14龍、13桂、12角成、同玉、24桂、11玉、13龍、同角、
23桂、21玉、33桂迄13手詰。

イ21玉は41角成、11玉、23桂、12玉、14龍以下。

 見ての通り、飛角図式からの四桂詰。桂一枚を合駒で出し、角を桂に打ち換えてから龍を切るところなど、簡単ながらも味が良い。難渋な変化もなく、薄味だが上品な作といえよう。

植田尚宏
フォト
(詰パラ 平成10年7月号)

22銀、同金、14飛、13角、同飛成、同桂、21金、同玉、12角、11玉、
22龍、同玉、14桂、32玉、31角成、同玉、21角成、同玉、22金迄19手詰。

 植田さんの作品は随筆に似ている。題材は常に親しみやすく、語り口は滑らか。そして、優れた随筆がそうであるように、読んでいるときに流れる時間が非常に心地よい。
 氏一流のこういう「技巧に見えない技巧」が分かる人にしか分からないのが、何とも残念である。
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