前日記 大作戦14
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2012年7月31日 ベルニナ ルート1
スイス絶景列車の旅の実質最終日のこの日はサンモリッツからバスで出発、モルテラッチ氷河を見た後に国境を越えてイタリア ティラノへ。ここからサンモリッツに戻る訳ですが、その戻りはレーティッシュ鉄道ベルニナ線に乗車してサンモリッツへ帰ります。ベルニナ線は世界遺産に登録され、箱根登山鉄道と姉妹鉄道でもあります。
朝、ホテルの窓から。ドン曇りですが天気は回復方向だという事なのでベルニナ山系の景色は楽しめそうです。
ティラノに向かうチャーターバスもツェルマットの次駅テッシュからフルカ峠越えで世話になってるダイムラーベンツのバス。前日、我々ツアーが氷河急行に乗車している間に空身でサンモリッツへ来ていた訳です。
バスはサンモリッツから30分程でベルニナ線モルテラッチ駅に到着。低い雲の状態でサンモリッツから標高を上げて来てますから雲がすぐそこに迫ってます。ここからモルテラッチ氷河直前までの片道1時間ほどのハイキングで、親父は駅前のホテルカフェ前で休み、母親ともう一人が途中まで歩き、あとは全員氷河直前まで行く事に。
駅でトイレ休憩などをしていたら踏切が鳴り出し、この時間には列車が無いはずなので何が来るのかと思ったら・・・
何と事業車が来ました。(写真拡大可)
その後ろ打ち。(写真拡大可) 周りのオバサン達はな〜んだなんて言ってますが私メにとっては、勿論嬉しいサプライズ。
そして氷河に向けて出発ですが、そうこうしてるうちに10分後位に列車が来る時間になったので他の人達は先に出発してもらい、私メは列車撮影後に皆を追いかける事にしました。
とりあえず撮れそうな場所に移動してサンモリッツ行きを撮影。(写真拡大可)
客貨混合列車です。
この撮影場所の枕木がV字状の物が使われてます。急カーブ&急勾配区間で何か有効な物なんでしょうか。
駅に戻って親父に声をかけてから速歩?で出発。ちょっと行った所から森が開けて、その頃に雲も晴れてきたので高山植物しか生えてない雄大なモルテラッチの谷が眺められます。少し行った所で母親に追いつき写真を何枚か撮ってから先を急ぎます。
モルテラッチ氷河も年々短くなってるそうで、道中はその年の氷河の最先端だった位置の標識が立てられてます。(写真拡大可) この場所は1950年の氷河先端位置。
大きな岩が転がってる場所が1980年の氷河先端位置。(写真拡大可) モルテラッチ氷河と、その奥のピッツ ベルニナ山(多分、)右とピッツ アルギエント山(多分 左)が迫ってきます。この風景が、ずっと変わらず見えてるのでボンヤリしてたら飽きてしまいそうですが、それにしても雄大な眺めです。
氷河の前で、やっと皆に追いつきました。年々後退していく氷河の末端は土砂が堆積しており、どこまでが氷でどこからが地面なのかよ、よく分からない状態です。(写真拡大可)
モルテラッチ氷河のアップと右奥の峯はFuorcla Crast'Agüzzaかと。だとすると右の白い峯はフォルクラ・ダ・ラルジエント山。 (写真拡大可) この両峯はスイスとイタリアの国境でもあります。
とりあえず、この橋を渡った所で引き返します。(写真拡大可) 氷河は目の前ですが橋から先は道がなく、荒地を超えて行かないとダメなので、すぐそこと言っても流れを避けながら進むと片道15〜20分はかかるだろうし、氷河の末端は土砂の堆積で解りにくそうだし、なにより帰りの集合時間の関係も大きい訳で。他の皆は既に出発して私メは再び一人状態。
その付近から振り返った写真。駅は正面の雲の真下くらいで、そこから4km超位の距離ですが標高も結構登って来たみたい。
下りも皆より10分遅れ位で出発、駅少し手前で合流、そしてモルテラッチ駅周辺で小休止。
サンモリッツ行きの列車が到着。(写真拡大可)
列車は数分停車の後、出発。
再びバスに乗車してベルニナ線に沿ってイタリア ティラノへ向かいます。バス座席は余裕があるので私メはあいも変わらず景色に沿ってバスの右へ左へと移動。
間もなく峠の湖、ビアンコ湖が見えてきました。手前の線路がベルニナ線。
ビアンコ湖とピッツ ベルニナ山方向。湖周りをぐるりと沿ってる道みたいな線がベルニナ線。もう10年以上前でしょうか・・・マイミクに観せてもらったビアンコ湖の横を走るベルニナ線列車のビデオの風景を思い出しながら、遂にその場所に来たんだなぁと思ったり。
ここで車道はベルニナ線から離れて標高2329mのベルニナ峠を越えポスキアボの谷へ下っていきます。
途中の集落、ラライト。(写真拡大可) 中央にスイス国旗が見えてますが、このようにあちこちで普通に国旗が上げられてるのをよく見かけました。多分これが国際的には、ごく普通の事だと。
ピシャデル集落 (写真拡大可)
アンジェリ・クストディ、奥がベルニナ峠方面。(写真拡大可)
サン・カルロの手前で見えたロッビアの水力発電所の送水管。写真では解りにくいですが送水管の横にインクラインが見えてます。左の画面外にはベルニナ線が多重ヘアピンカーブを重ねながら、この急斜面を登っています。(写真拡大可)
サン・カルロ・エストではメイン道路が建物の下を潜る場所がありました。こうゆうのが欧州の古い町並み(ここは田舎ですが
)だなぁと思ったり。この写真のみネットから。
サン・カルロの少し先、プリヴィラスコのボスキアヴィーノ川の石橋。
サンタ・マリアの教会。
すれ違った列車は客貨混合列車。ベルニナ線はリ・クルト〜レ・プレセ間。 川はボスキアヴィーノ川、バスが走るのはプリンチパレ通り。
レ・プレセ駅は路面駅で駅前後も併用軌道になっており、田舎の路面電車って感じです。
ボスキアーヴォ湖畔を過ぎる頃にあるミララゴ駅でベルニナ急行列車に追いつきました。(写真拡大可)
更に谷を下っていくとオープンループ線で有名なブルジオスパイラル。数多くループ線が存在するスイスでもループ途中にトンネルが無いのは珍しいそうです。これと同じようなのは過去、ミャンマーのナムトゥ・ボードウイン鉱山鉄道で観ています。こちらも橋梁部は石橋と趣のあるものでした。
ブルジオスパイラル横にバスが来た時にガイド氏が少し気を利かせてか小休止時間を取るというので停車・・・する直前に前方座席から「あ、列車が来た!」
で、バスを降りたら牧草地内へダッシュ!
ベストポジションとまでは間に合いませんでしたが、時間に合わせて来た訳ではないツアー行程での奇跡のイッパツ?
(写真拡大可)
しかしイタリア国境に近いためか地名もイタリアっぽいのが続きます。
スイス国内最後の駅、カンポコローニョ駅前の建物。(写真拡大可) 窓から子供が手を振ってますが、実はこれ、絵なんです。窓外の風船も・・・ イタリア国境は、もう目の前です。
そして数百メートルも走るとスイス イタリアの国境です。陸路での国境越えは勿論初めてです。と言っても国境線に鉄条網がある訳でもなく道路上にスイス、イタリアのそれぞれのイミグレーション2箇所が100m程離れて存在してますがバスは徐行するだけで検査等は一切無いので、判っててもチョットあっけない
スイスはユーロに加盟してないので本来なら検査等があっても不思議じゃないんですが。並走するレーティッシュ鉄道ベルニナ線も当然国境を越えるのでベルニナ線は国際列車という事になります・・・カッコイイ
という事で、いよいよイタリアです。イタリア好きのマイミクやイタリア文化好きの知り合いの顔がチラチラ思いをかすめたり
ティラノの市街地は入る手前でベルニナ線は併用軌道になります。
ちょっと古い建物。壁に古い文字が見えますが、イタリア好きのマイミクによると大戦前のファシズム時代に壁などに書かれたスローガンなどか結構残ってる事があるんだとか。これがそうかどうか読めないので判りませんが
(写真拡大可) 左端にはトヨタ ランクル40系がチラリと写り込んでます。
駅近くのレストランに到着。ここの2階でランチです。入店するとウエイターが「ボンジョルノ」・・・イタリアに来たことを実感
2階は主に団体ツーリスト向けのようですが、裏窓からベルニナ線のティラノ駅が見えてるもんだから列車の音などが聞こえて来て何かと気が散って・・・でも何とか落ち着いて?ランチタイムを楽しみます。
続く
大作戦16
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