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2014年02月13日05:58

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欧州瑞西攻略大作戦11

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2012年7月30日  サンモリッツへ その1  フルカ峠1

本日は移動日、スイスドイツ語圏のツェルマットから一駅だけ列車で移動して、そこからバスで欧州分水嶺のフルカ峠を越えてアンデルマットから氷河急行に約5時間乗車、スイスイタリア語圏のサンモリッツまで行きます。

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朝早く、朝焼けマッターホルンを見にホテルから1km程離れた場所に歩いていこうと思ってましたが目覚ましで起きて外を見ると・・・低い位置に雲が広がってます。あ〜、こりゃ朝焼けは無理だな・・・と思って再び寝てしまいましたが、この散歩のついでに早朝のツェルマット街中も観てまわろかな、と思ってたのができなかったのが、ちょっと失敗だったかな。

結局普通通りに起きてホテル内レストランでバイキングの朝食。パンはドイツ系なのか固くてぼそっとしてて両親はちょっと食べ辛そう。

トランク類の大荷物は駅までホテルが運んでくれるので手軽で駅まで行きます。ツェルマットの街はエンジン車の乗り入れを禁止している事からバスで移動する日も隣駅のティッシュまでシャトル列車で移動してからバスの乗車となります。このシャトル列車もツェルマット、テッシュ両駅とも専用ホームになってて、そこだけ欧州では珍しい改札があります。(と言ってもゴルナーグラート登山鉄道も改札がありましたがあせあせ
改札開始までちょっと時間があり何げにホームに止まってる氷河急行を見ると・・・

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前日見かけなかった食堂車が連結されてます。氷河急行は夏季には約4往復列車運転されますが食堂車が連結されるのは1往復列車のみで、この食堂車のみがレーティッシュ鉄道と別鉄道会社の所属。製造も古く1920年代の後半ですから何と80年以上! ホーム表示を見ると我々が、この先アンデルマットから乗車する氷河急行904列車の1本前を行く列車です。
てな事をひとりで騒いでる間にシャトル列車の改札が始まり乗車。外見は通常電車と同じですが車内は荷物スペースが大きくとられて座席の少ない仕様で、乗車時間が10分そこそこだったらそれで充分という事でしょう。

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結構な乗車率で出発、時々ラック区間を通りながら坂を下っていきます。写真は途中の信号所?での行き違い。右側通行ですね。

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テッシュ駅に到着。ここからチャーターバスの旅が始まります。2日前に列車で見た風景の中を今度はバスで通る事になります。大型ハイデッカーバスに16人そこそこの乗客なので座席は思いっきり余裕があるので車窓の開けてる方の席を右へ左へ移動ウッシッシ

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シュタルデンの街外れのロータリー交差点内に保存機関車が。(写真拡大可) パンタグラフが二列並行なのでゴルナーグラート鉄道の片側運転台の電気機関車のようです。機関車と言ってもラックレールで進む事から大きな重量は必要とされてないので、こんな小型で済むのでしょう。(ラックの無い普通の鉄道はレール接地面の摩擦力を高めるためて列車を動かす為に何十トンという重さが必要) 写真で気付いたんですが、架線はどこで支えられてるのか? 多分パンタグラフの上に乗っかってるウッシッシ

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線路と川を跨いでるのはノイブリュックの石橋。(写真拡大可) 確か中世時代位の古い石橋だと、どこかで読んだような・・・

途中ブリーグの街を通過する時はぼんやりしてて鉄道ヤードと反対側の川を眺めてて気付いた時がシンプロントンネル入口のすぐ横だった・・・写真撮り損ねたあせあせ(飛び散る汗) シンプロントンネル・・・約100年前に開通したアルプスを貫きイタリアに抜ける国境トンネルで日本の上越新幹線が開通するまでは世界一長いトンネルでした。国境トンネルってのも日本には無い感覚です。

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途中の駅で見かけた軌陸ユンボ。

バスはローヌ川沿いのフルカ通りをどんどん進んで行きます。のんびりした田舎風景画続きますが並行するマッターホルン・ゴッタルド鉄道MGB線は時々ループ線や谷を回り込む様な線形の急勾配で何とか道路と並行して付いてくる感じです。

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ニーダーヴァルト駅では保線モーターカーが。(写真拡大可) 同形式で場所によっては入換機関車として使われてるのを見ました。バス車窓の反対側はスイスの古い木造住宅の集落が眺められます。

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途中見かけた小さな田舎駅、ビール駅(但し綴りはBiel)

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バス車内から見えたウルリヘンのBetried軍用空港の跡で堰体豪も見えます。この空港跡手前3km程の位置に現役のミュンスター空港がありますが滑走路だけなので演習時に使われる施設なのでしょう。

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オーバーヴァルト駅横を通過。新フルカトンネル(フルカベーストンネル)線と旧フルカ峠トンネル線への分岐駅。この新トンネル線の開通によって氷河急行の名前の元になったローヌ氷河の傍を列車が通らなくなった事で知られています。オーバーヴァルト〜(旧)フルカトンネル〜レアルプの旧線は一時期廃止されてましたが数年前に非電化でフルカ山岳鉄道として復活、週末には観光蒸気列車が走ってます。この列車がこの時期は、ほぼ毎日運行されてる事を旅行出発前に把握。SL列車のと遭遇に期待しますが・・・

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オーバーヴァルト駅外れに見えた入換用小型機関車とターンテーブル。上面が完全に塞がれてる辺りは雪国の設備らしさです。その奥隣りに見えてる線は峠トンネルへの旧線。資料によると入換機関車はラック装着車だそうです。

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オーバーヴァルトから先は鉄道線もラック式になり車道も急坂の谷底をどんどん上り詰めて行きます。(写真拡大可) この橋は撮影場所として有名のようで氷河急行が、まだ旧線を通ってた時の写真などを見たことがあります。

フルカ山岳鉄道の拠点、グレッチ駅に差し掛かったところで予定にない?トイレ休憩。これは出発前にガイド氏と話した中でフルカでSL列車が走ってるところを見られたら少しだけでも写真を撮る時間があれば、と言うような話をしたので、わざわざ立ち寄ってくれたようです。しかし列車到着時間までは、まだあるので駅構内は動きがありません。

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グレッチ駅舎。山岳鉄道事務所も兼ねているようで、ちゃんと開いてることから今日も列車が運行されている事が感じられます。

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駅構内、と言ってもプラットホームはありません。(写真拡大可) 奥の建物は古いホテルだったと思いますが現在は廃墟状態? 古い駅での写真(戦前)には必ず写り込んでる建物です。

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留置中の客車。古い客車は手前の1両だけで、続く2両は新しい車両っぽいです。(写真拡大可) 右奥に見えてるのがローヌ氷河。
観光急行列車は、この氷河の傍を通ることから「氷河急行」と呼ばれるようになったと聞きますが現在は新フルカトンネルを通過してるので、この氷河は氷河急行からは全く観る事ができません。しかしこの新トンネル開通までは積雪のために冬期運休でしたが、新トンネルの開通によって通年運行が出来るようになったそうです。

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短時間でササッと撮影を済まして、バスはすぐに出発。ヤードの端にはターンテーブルもあります。

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峠道は駅をぐるっと廻り込んで坂を上がっていくので、グレッチの駅と集落(ホテルだけ?)を眺めることができます。(写真拡大可) 右上奥はローヌ氷河ですが、近年は氷河が後退してしまって、この場所からは殆ど見えません冷や汗

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グレッチを過ぎると車道は峠に向かって草原の急斜面をつづら折れ状態で上って行き、谷底付近の山岳鉄道線路が全部丸見え状態、ところどころ留置線が見え、客車や貨車が止まってるのが見えます(写真拡大可) 高い木が全く無いので冬は相当厳しい地域なのでしょう。

 続く


大作戦12
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