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2013年11月19日08:29

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立山軌道訪問記2

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10月10日 小口川資材運搬軌道 その1

夜中降ってた雨も明け方には止みました。しかし前日徹夜に近い状態で走って来た為か予定より1時間の寝過ごしあせあせ

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ジープキャンプ(ビバーグ)の様子。建屋の軒先で雨をしのげます。雨は殆ど止んでますが雲が低いです。でも明るいので間もなく天候が回復してく兆候。

野営地より約20分で有峰林道小口川料金所に到着。ここの通行料が1800円とめっちゃ馬鹿高いので、ゲート横の駐車場にジープを止めて歩いて行くつもりをしてましたが寝過ごしてしまったので潔く?お金を払ってジープで軌道の登山口へ向かいます。歩けば1時間弱かかる行程もジープなら10分ほど。発電所横から送水管沿いに高低差約200mの急坂登山道を登ります。ここが小口川軌道へ行く為の最大の難関で運動不足の体では、すぐにへばってしまいます。この付近は熊の巣とも聞かされてたので前日土産物屋で買った鈴を鳴らしながらの登山です。現場の人は30分弱で上がるところを私メは1時間と見込んでましたがゆっくり歩いて35分で上がり切り、思ったよりヘタってなかったのかな?ウッシッシ 

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送水管に平行して資材運搬用の索道が設置されてます。雨は止んでるけど霧が出てる状態。しかし明るいので霧の層は薄そうです。

数年前に来た時は朝早い時間で索道付近で作業の準備をしてる人が一人いましたが今回は誰もいません。本当に軌道が今日動くのか少し不安になってきます。

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軌道はここから更に1km進んだ先が起点で、そこまではこのトラックが連絡してます。他の道路ととは繋がっておらず、完全な閉じ込めトラックの為にナンバーがありません。

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この1kmのトラック道も昔の軌道跡で所々撤去されなかった軌道が散見できます(下は写真拡大可)。軌道レベルでは勾配の殆ど無い水平軌道(車道)となってます。

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途中、廃レールを使った杭が何箇所かで見られ、車道化して撤去したレールの廃物利用と思われますが大変規格の低いレール。たぶん4kg/mレールかな? 鉄道用レールの最低規格は6kl\g/mレールなので、それ以下となると門扉レールに相当するもの? 中指にはめてるのは土産用鈴を実用として使用中の姿ほっとした顔

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現軌道起点の横には先代トラックが放置されてます。

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同じく先代平トロッコも。その下には木造平トロフレームの残骸も。

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軌道末端は何と自然木で支えられてます。同時に車止めの役割も。

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そして振り返ると機関車と車庫 クレーンが見えます。

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機関車は三菱 ディーゼルパジェロからの改造! ハンドルは必要ありませんがライトスイッチや運転手の支えの為か着いたままですが固定されてます。機関車の先代はダットラ、その前はスタウトからの改造車。機関車は現場では「エンジン」と呼ばれてます。

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ここから軌道歩きとなります。レールは9kg/m〜12kg/m(たぶん・・・ウッシッシ)になってます。軌間は762mmで黒部軌道と同じで、砂防軌道よりは広いものです。

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歩きだしてすぐの光景。右のコンクリート法面に見えるのは冬季歩道トンネルで、これがある為に軌道道床を車道として広げる事が出来ず、その為軌道が生き残ったと想像。軌道延長も約1kmと短いものです。

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災害復旧部はレールがコンクリートに直接ボルト止めされたスラブ軌道化?もウッシッシ

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近年、枕木も木製からコンクリート製に交換されていってますが、以前は太かったものが最近は太さが木造枕木とさほど変わらないものが使われてるようです。こちらの方が雰囲気は良いですね。

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軌道上を暫く進むと側線に予備車が置かれた場所に出ます。この予備機関車、10年近く前に見た時は車軸ベアリングがイカレて軸受が摩耗、フレームまで食い込んでしまってましたが、今回よく観察してみたら、ちゃんと修復されてました指でOK

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冬季歩道トンネル入り口んい置かれてる保線道具類。レールを曲げるジンクロウも見えます。

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この軌道線で唯一機回しが出来る側線部。何もない半端な位置にあります。

そして撮影場所に決めたのが急カーブのある谷の奥。それにしても本当にエンジンは来るんだろうかと不安な思いをしながら待つ事暫くして・・・エンジン音が聞こえてきました。

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現れたエンジン(写真拡大可)。結構な人数が乗車してます。

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目の前の急カーブを通過(写真拡大可)。

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そして走り去って行きます(上2枚写真拡大可)。

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そして軌道終点の真立ダム 小口川第三発電所に到着。建物は宿泊所。

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宿泊所前から。見えてるのはヘリポート。

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そしてダムと発電所。

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軌道に戻ると小さなヘビがいました。ヤマカガシのようです。

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ダム横の軌道道床の一部はコンクリートで固められた状態になっておりレールが直接固定されたスラブ軌道状態ですが、留め金具がボルトではなく犬釘(写真拡大可)。 コンクリートに直接犬釘なんぞ打ち込めませんが、コンクリートが半乾きの時に犬釘を打ち込んだ??

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真立ダムに水が無い・・・年に1回、メンテナンスの為に水を抜いて作業をする事は聞いてましたが今回は、その時期のようです。

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止まってるエンジンをゆっくり観察(写真拡大可)。以前には無かった「4」と「水口建設〜」のプレートが付いてます。数年前に見た時よりボンネットが凸凹になってますウッシッシ

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平トロには縦支柱としてバール類が差し込まれており、簡単に外せる構造です(写真拡大可)。

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手前の大きなものはボギー平トロ(写真拡大可)。車幅が広いのでヘリポート〜発電所の僅かな区間だけに使える車両です。ここ数年間は使われて無い様子で車両の下にはコケがビッシリ生えてます。

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暫くダムサイト付近で休憩してたら、発電所の方で何やら積み込んでるのが見えます(写真拡大可)。そして荷物を積みこんだら走り出しました。

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目の前を通過して走り去る列車(写真拡大可)。配電盤のような物を載せてます。

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列車の折り返しを作業時間も含めて、列車の時間をだいたいで予測(上2枚写真拡大可)。予想道りに戻って来た空荷エンジン列車。

 
  続く

立山軌道訪問記3
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