5日 初めての明治村
帰省最後の寄り道は犬山の明治村。これもまぁ、いろいろありまして・・・
明治村に京都N電と蒸気列車が走っている事は小学生の頃から知ってましたが名古屋の奥?という位置関係からか、まだ1度も訪れてない事を改めて気付いたのが2〜3年前。何とか行こうかと考え始めて、それから1年くらいしてからN電と蒸気列車が突然の運行休止のニュース! 運転再開も未定という・・・このパターン、近年2度も経験し、いずれも苦い結果に終わってます。
最初は向ヶ丘遊園モノレール。以前から乗りたいと思ってて、やっと機会があったので行ってみたら長期運休中、そのまま廃止
もう一つは秩父の三峰山ロープウェイ。これも以前から乗ってみようと思ってて、イザ行ってみたら長期運休、そしてこれもそのまま廃止
そして明治村も同じ結果になるのか? と暗雲たる気持ちになりましたが今度はそうはならず、機関車と電車は1年間の修理を終えて去年秋から無事復活運転となりました
しかし機関車、電車とも2台ずつ走っていたものが、とりあえず1台づつの修理完了と言う事での運転再開です。調べると5日も営業運転する事が判り、初明治村攻略となりました。
さて当日、ビジネスホテルは朝食付きで、済んでからゆっくり目の8:00に出発。名古屋からは快速特急(これが有料特急かどうかが判りにくい。駅員に聞いて有料座席は特別車のみと知り乗車)で犬山へ。
名鉄名古屋〜犬山を乗車した電車、犬山駅。
明治村に行くバスまで少し時間があるので、その間犬山駅ホームから電車を撮って時間つぶし。
犬山〜明治村のバスは岐阜バスコミュニティ。何故か名鉄バスでないのがヨソ者としては少し不思議な感じ。聞きなれないバスなので調べてみると1999年に新東海バスからの社名変更で誕生、何やら統合分裂の複雑な事情がありそう・・・
明治村入村は、¥2.600とちょっと高いけど乗り物フリーパス付きの券を購入。門前からは村営バスでどこかの駅に向かう事にしましたが、これが説明しながらゆっくり走るので歩いた方が早かったかも
とりあえずSL発着駅まで乗って行くつもりでしたが途中のN電京都七条駅で電車を見ると我慢できなくなりバスを下車
朝一の電車なのか、まだ誰も乗ってません。N電とは京都市電で軌間1435mmの市電線の中で唯一軌間1067mmの狭軌線として1961年まで運行されていた北野線の電車。現役当時から大正の名残り電車などと言われていたようです。明治村電車では運転手は吹きさらし状態ですが北野線現役時には、この部分に窓があり明治村入線時にこの形に改造されました。私メ個人的には北野線スタイルの方が好きなんですがねぇ
長年の使用で屋根が傷んだ為、木造からスチールに取り替えたそうです。モーターも本来はアメリカ製が現在は日本製に載せ換え。
行き先が市電名古屋駅だったので、そこで蒸気列車に乗り換え。
イギリス シャープスチュアート社製の12号機。ゆっくりと走る、と聞いてたのですが冬の寒い時期なので思ったより煙が多く出ています。ボイラーは新製に載せ替えられたもの。(写真拡大可)
両端駅で必ず方向転換吸するので、運転時は必ず正面向きです。
こうゆうのって絵になりますね〜
これはSL東京駅。
スクリューバッファー連結器を見れるのも、ここならでは。半年前にスイスで見たのより一回り小さいのは狭軌鉄道だからでしょう。
SL東京駅の先の機関庫には、もう1両の機関車が修理待ちで保管中の9号機、米国ボールドウィン社製。明治機関車の雰囲気は12号機の方がありますね。
お立ち台と言われる? 中間点での撮影。以前は無かったポイントだそうな。(写真拡大可)
同じ場所での逆行き。(写真拡大可)
静態保存の機関車もありました。米国ブルックス社製の尾西鉄道1号。
その後ろには六郷川鉄橋、現在の東海道線多摩川鉄橋。一応軌道も敷かれてます。
鉄橋を渡りきった軌道の端1m程が双頭レールになってますが、何の説明板もありません。
鉄道寮新橋工場建物横には古い車輪や台車が展示。
新橋工場建物内には当時のいろんな大型機械類が展示。これは蒸気エンジンだけど、こんな雰囲気の現役エンジンは現在のインドネシアで見てますわな
こんなコンプレッサーも鉱山で見た事あるなぁ
次にN電ロケがてら市電名古屋駅から1往復乗車。
N電は市電名古屋〜市電七条の小道横からが良いようで。オープン電車が山の中を走ってる風景って、何故か岩村電車(岐阜県恵那〜岩村を走ってた電車。現在は非電化の明知鉄道が走る)の古い写真を思い出してしまうんですワ
京都市電は街中しか走ってませんから、この風景は当時を知る人が見たら変でしょうね
(写真拡大可)
電車の折返じ時間待ちの間、ダッシュで鉄道新橋工場内に保存されてる御料車2両を見学。
再び同じ場所に戻ってN電撮影の続き。山中の田舎電車状態ですが、これはこれで雰囲気が良いかと
(写真拡大可)
同じ場所で少し俯瞰で逆行き。(写真拡大可)
電車と建物を絡めて撮れる場所って、ざっと見たところ市電七条駅の少し市電品川燈台駅寄りのここくらいしかないようです。(写真拡大可)
市電七条〜市電品川燈台でも少し俯瞰で撮れる場所が。(写真拡大可)
市電七条に停車中の電車。
N電のマスコン。
市電品川燈台駅には運行停止中のもう1台のN電が見れます。外での保管が屋根を痛める原因にもなったようです。
再び蒸気列車に乗ってSL東京駅へ、ここでの方向転換中。
日が短いこの時期、明治村の冬季開館時間は、たった6時間。鉄道系を一生懸命撮ってると、おそらく建物を見学する時間は足らなくなるだろう、と予想してましたがやはり全部観るには時間が足らないであろう時間帯になってしまいましたが、とにかく観れるだけ見ようと思い建物見学モードに切り替え!
と、言いながら最初に観たのは線路横に展示されてた12号機の旧ボイラー。こんなのが展示されてるのは、これを見て初めて知った次第。
建物群で一番見たかったのは帝国ホテル中央玄関部。そこから客室部に繋がっていたところはどうなってるのかな? という長年?の疑問の答えがこれ。塞いである壁はうまいこと雰囲気に合わせてあるようですが、その前の白い板は何でしょうか?
帝国ホテル玄関ホール。結構広いものですが現在の日比谷帝国ホテルの玄関ホールと比べると相当狭いです
ホテル前をハイカラさんが歩いてるな、と思ったら着物のレンタルがあるんですね〜。
ホテルから見た蒸気列車。
写真を撮ってたら、こんなカートが来ました。これに何人か乗ってきたけど村営バスじゃなさそうなので、どういった基準で運行されてるのかな?
隅田川新天橋上にも線路が。たぶん都電線の再現で、これも現地で初めて知った鉄モノ。
が、橋上はレールに見せかけた鉄アングル材で端の部分だけが溝付きレールでした。できれば全部これであって欲しかった・・・
天童眼鏡橋を渡る村営バス。明治もので雰囲気を固めたい明治村にとって、さすがにバスは当時の明治バス風とはいかないようで
夕方も押し迫り急いで建物を見て回りながらも、蒸気列車も。(写真拡大可)
客車の停車中は常にホームに隣接してるので下回りを見ようと思ったら走行中しかありません。
建物群には兵舎もあったので、展示されてた38式小銃。ちょっと触ってみた感じでは無可動実銃かな?
閉館時間が迫る中、もう鉄道モノは無いだろうと思ってたら、突然目の前に現れた双頭レールの軌道で何故か何の説明板も無し・・・ 丁度車両1両分位の長さなので、以前何かあったのか?と思ってたら、名古屋のリニア鉄道館に展示されてる蒸気動車が、もともとここに展示されてたのかと調べてみると、果たしてそうでありました。ただし展示当時は奥に見えるコンクリ建物内で、展示時はそこまで軌道が伸びてましたが、現在は半分ほどに短くなってしまったという事のようです。このコンクリ建物内は普通レールだったようで。
という事でまもなく閉館時間でタイムアウト、観れた建物は半分強程・・・でしょうか
残りも観てみたいけど次に来れるのはいつになる事やら・・・
帰りの新幹線までは時間にだいぶ余裕があるので犬山から名古屋方面とは反対向きの犬山遊園へ数年前に廃止になったモノレール跡を見に行ってみましたが・・・最近完全に撤去されたようで、駅周辺にはなぁ〜んも残ってません。そのままじゃつまらんので専用軌道化してからの犬山鉄橋を初めて電車で渡り・・・勝手の併用軌道鉄橋も今では意味のないほど広い鉄橋?といった感じです。
その後は名古屋駅前地下で夕食、その地下街の人魚レリーフ。
そして「ぶらっとこだま」で東京駅へ。この切符はワンドリンクサービスが付きますが、何とこだまの車内販売は廃止されたとの事。どこまでも鉄道旅をつまらなくしていくJR東海
ホームキオスクで手に入れるしかありません。
東京駅構内の丸ノ内ポストが復活してました。駅舎造形もしっかりと復元後の丸ドームになってます
終わり
3
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