仕事が多忙だったので後回しにしてた東北行きのレポート、気が付けば2ヶ月過ぎ直前・・・も前になってしまいました。ま、情報提供日記ではないので、のんびり書いていくことにしましょう(と、言い訳
)
夏休み第一弾
そもそもきっかけは8月始めの鉄道雑誌RM『編集長敬白』ブログで紹介された秋田 仁別森林博物館で始まった東北地方の林鉄資料展示展の案内。東北管区の地図を中心に路線や車両の写真などの展示とあり、こと森林鉄道の資料となると我慢できなくなり、そうしても行って見たくなりました。同時期に青森でも写真 資料展が行われるとあり、同時に見て回る事を画策。しかし忙しくなる仕事が既にスタートしている上に何気に応募した立山砂防、黒部上部軌道に乗れる見学会にも当選しており、できるだけバラけて行かないと仕事に影響がでてしまいます。しかもこんな遠出を想定してなかったからお金もそんなに無い
そこから実現に向けてあれこれ調整と公共交通の調査を始めます。
前記の理由から日程は8月盆過ぎの週末と決定、うまい具合に秋田だけ同行してくれる知人もあり、それに合わせて青森→秋田の順で周ることになりました。
さてアシですが・・・飛行機ホテル1泊付きツアーは、やっぱり安くない。新幹線はガンバレ東北約4割オフと言うのを見つけましたが既に売り切れて使えない。んで地獄?の夜行バス。中1泊はビジネスホテルなので往復夜行バスというしんどい選択となりましたが、体力の事を考えて往復とも3列シート車を探します。
2日目の秋田は公共交通の無い場所へ行くのでレンタカーしかありませんが青森では公共交通で行けるのと、午後には時間が余るだろうから、まだ乗車した事が無い津軽鉄道へ、そうなると、その周辺に保存されている林鉄機関車2箇所も見てみようという事になり時間的にも可能と判明。しかし場所によっては真夏の田圃の中の道を1km近く歩くところもあり、暑さ対策もインドネシア並にせねば
でも久しぶりのバスと電車の旅〜〜
かくして8月19日(金)夜 東京八重洲口高速バス乗り場に向ったのであります。はぁ〜〜、前置き 長かった
地下鉄から八重洲バス乗り場に向って歩いているとターミナルが近くなると大荷物を持って床にへたり込んでる人が目立ってきたので少し嫌な予感が・・・遅い発車の高速バスや夜行バスに乗る乗客等でごった返しに近いバスターミナルですが、地上八重洲口が工事中とはいえバス待ち用のベンチや待合室が全くありません。これが日本中枢の大バスターミナルか? と疑いたくなるような光景です。この実態を見てると工事中だから・・・なんて言い訳は通りまへんで
乗客軽視の酷い状態です。のっけからこんなんで凹みそうになりますが、青森行き「津軽号」(弘南バス)は3列シート、1席づつカーテンで仕切られており車内はカーテンだらけ
ですが落ち着いた感じです。締め切ると狭い空間なので乗り物に弱い人は酔ってしまうかもしれませんが・・・私メは中央列でトイレに近く前席が通路用に空席になっており、ここのカーテンは開けておいたので少し広い空間を確保できました
実はもう少し運賃の高いJRバスで予約してましたが1週間前に運賃安めの弘南バスがキャンセルが出たのか空席が発生してたので乗り換えた?訳です。仕事も昼間型になってたので東京を出発して暫くするとお眠う〜〜。外の見えないシートポジションなので寝るしかないんですが
8月20日(土)
途中工事渋滞とかで20分ほどの延着との事ですが、よく寝ていたので全く知らず・・・
青森駅周辺に行くのは、1994年にJEEPで東北林道ツアーをした時以来なので実に17年ぶり
この時の林道を走る「ついで」に見て周った林鉄跡レポートが後のトワイライトゾ〜ンMANUAL ��誌の東北林鉄跡レポートとなり、それが今では東北林鉄跡探索のバイブル?みたいになってるのはちょっと恐い??
ともあれめちゃくちゃ久しぶりの青森駅です。
弘南バス 津軽号 青森駅前
青森駅前は絵看板が多く・・・
最初に目に留まったのがムームーみたいな服の看護婦さん。
やなせたかし氏による御飯キャラ、これでは脳みそ御飯ではないか
マイミクの話によると、このキャラのCMがあるんだとか。
同じく やなせ氏による じんけん守るくん。青森市バス。
自衛隊募集バス 震災後なので効果的かも?
現代版ホタテマンも。
看板じゃないけど弘南バス。表記はコナンバスなので「未来少年コナンバス」とかしょーもない事を思うのは
今は「コナン」と言うと「名探偵・・・」と思う人が大半ですから
今日の第一目的地、青森森林博物館の開館までは、まだ2時間弱あるので駅前の吉牛(朝早い時間はここしか開いてなかったので・・・)で朝食の後、青森桟橋跡付近に保存されていると聞いた車両を見に行く事に。
青函連絡船「八甲田丸」近くのこの歩道橋、よく見ると可動橋です。
稼動部は水平移動のインクライン、おおっ 軌道だっ
保存されている青函連絡船「八甲田丸」 残念ながら乗船する時間まではありませんでした。
八甲田丸前に保存されている鉄道可動橋。だいぶ痛んできているようですが、間違っても汚いから解体・・・なんて事にはならないように
八甲田丸横に保存されているキハ27ディーゼルカー3両。塩害の為かだいぶ痛んでます。休憩所として利用されてるようですが車内は夏は暑すぎてダメでしょう。利用されて無いとの情報も・・・まだ朝が早いので確認できず。
更に海寄りには車掌車と控車も。こちらの状態は良いようです。控車とは可動橋の重量軽減の為に機関車と連絡線に載せる車両の間に連結する車両で連絡線ターミナルならではの車両でした。
かっての連絡線桟橋に続く駅旧跨線橋(現在は自由通路)を通って駅西側へ。ヤードに入線してきた特急電車。
既にたいぶ暑くなってきましたが博物館の開館時間近くになったので覚悟を決めて?夏の道路を歩きます。と言っても街中なので街ウォッチングをしながらコンビニに立寄り10分強で到着。
本日の第一目標、青森森林博物館。ここも17年ぶり!
そして真っ先に向ったのが下北半島大内森林鉄道の保存車、協三製ディーゼル機関車。ここは17年前の訪問時、運悪く臨時休館日で管理人に何とか見せて欲しいと交渉してみたものの外から見ろ・・・と言う事にしかならず涙を飲んだところ・・・その17年の恨みを今晴らさん!
と、じっくりと撮影。キャブに乗車も可能でした。
客車は津軽林鉄の車両で車内も昔の特急車みたいなクロス転換シートと林鉄離れ?してます。たぶん特別車だったんじゃないかいな?
運材台車は、よく知られた木曽の長野型より少し小さい感じの「青森型SA木車」と呼ばれるもの。秋田でもほぼ同形式の運財台車なので東北管区で標準的に導入された運財台車なんでしょう。
保存庫の外にはポイントも設置されて、保存車の線路に繋がっていますが、その間にあるシャッターは殆ど開けられた形跡は無い様で・・
かなりしつこく?
撮影してたのを監視カメラで見ていたんでしょうか・・・撮影を終えて外へ出ると資料展も観ていって下さいと声を掛けられ・・・ハナからそのつもりなんですぅ〜〜
古い営林署建物をそのまま博物館にしてるので中も立派です。写真は玄関ホール付近。
資料展入り口。
展示されてる写真や古い路線図など。
これは十三湖付近の路線図。何と原版。
今回の目玉?と聞いていた幻の大内森林鉄道峠越え連絡線の図面。津軽林鉄みたいに峠を越えて下北半島の両側の林鉄軌道を連絡する計画があったそうですが重い材木を牽いて峠を越えさせるのは、かなり大変かと・・・だから幻に終わったのかも?
館内の他の展示物も見学したところで館員に声を掛けられいろいろ林鉄の事を少しだけど話を聞くことが出来ました。津軽林鉄碑があるというので車で案内ししていただきました。かっての青森貯木場近くを通りますが、18年前は林鉄が無くなっただけ・・・というくらい雰囲気が残ってましたが、その後貯木場は廃止され現在は住宅地になってました。
林鉄碑。左の道路が旧林鉄路盤跡。
そのまま青森駅まで送っていただき、暑い中を歩かなくてよかったので助かりました
青森駅から電車で津軽鉄道へ移動。駅でサンドイッチなどを買って昼食・・・と思ってたら電車はロングシート
さて、どうしたものか?と思ってると隣りでバックパッカー?2人連れが食事を始め・・・それに混ざって私メも
五能線に乗り換えた気動車はキハ40系と国鉄系気動車で懐かしい。でも、この4両編成、全部両運転台車
津軽鉄道御所川原駅では発車までちょっと時間があったので旧型車などを撮影。17年前に見た時はキハ22系でしたが、現在は軽量気動車です。
金木駅での行き違い列車。
車内文庫? 本が自由に読めます・パンフ類は持ち帰りOK。
昼間の津軽鉄道列車は女性アデンタント?が乗務しており乗客の下車駅を聞いて、その付近の観光地図などを配るサービスをしていました。列車は2両編成ですが客扱いは1両のみです。折り返して五所川原に戻る時の団体用に連結されてる車両でした。
途中の芦野公園駅で下車する直前、公演に飛行機が保存されてるのがチラリと見えたので観に行くと・・・
一瞬見えた時はF104スターファイターかと思ったんですがT-2でした
コクピットが覗けるようになってたので見てみましたが、計器類は全て外された状態・・・多分エンジンも外されたアンコ抜きでしょう
その横で見かけたJEEP! でもこれ、TJラングラーだヮ・・・電動だし・・・エコJEEP
で、本来の下車目的はコレ、津軽林鉄の保存車。駅から3〜4分の近場です。
酒井製ディーゼル機関車。17年前にも見てますが、その時は金木外れの金木町立大東ヶ丘山の家という寂しい忘れられたような場所で、しかも除雪ローダー?が客車を引っ掛けたのか、ねじれひっくり返り半壊状態と酷いものでそのまま解体か?と思われてましたが、その後芦野公園に移設、綺麗に整備されて保存されたもので、移動してからは初めての対面となります。
半壊客車も綺麗に直され保存されてましたが、2009年9月に何と放火により全焼、結局完全な状態の客車は見る事叶いませんでした
しかし焼け残ったものも綺麗に直され客車は台車のみに・・・被害を受けた屋根なども綺麗にしてあったので、この場所での放火とは思えない状態ですが、よく見ると客車のあった場所の枕木は炭化しており、やっぱここかぁ・・・と。
しかし小道を挟んだ反対側にも10m程の線路が・・・屋根を建てる前はここに置かれてたんでしょうか? 謎です。
次の列車で終点の津軽中里駅へ向います。写真は芦野公園駅。
津軽鉄道に全線乗車と言う目的もありましたが、一番の目標は近くの中泊町博物館に保存されている、これも津軽林鉄の機関車。しかし博物館は駅から1km弱、駅前集落を抜けると約800mの田圃の中の直線道路を歩く訳で真夏の日除けの無い直線・・・てのに目眩がします
が、運良く薄曇りに
暑いですがカンカン照りの下を歩くわけではなくなったので助かりました
協三製ディーゼル機関車。17年前は津軽半島山中の眺望の森キャンプ場に保存されていて少し荒れ気味でしたが後にこの場所に移設されたもので、この場所で見るのは勿論初めて。めちゃくちゃに綺麗です。
ボンネットに眺望の森時代やレストア中の写真などが置かれてましたが撮影用に外してもらいました。
折り返しの列車の関係上、博物館に居れるのは25分ほど、林鉄関係のものを見てるとアッと言う間で、他の鉄道関係の展示物は殆ど見る事が出来ず
眺望の森で置かれてた時代に機関車の前に運財台車が1台(一組ではない)だけありましたが、その行方を聞くと何と博物館に置いてあると言います。案内されて見えたものは・・・
裏に回り込んだ、国道(R339)横の外からも丸見え状態ですが何とも目立たない・・・屋根下にポツンと置かれてるのがそれ。
何の説明板もレールも無くホントに突然ポツンと置かれてますが雨曝しではないので、そんなに痛んでない感じです。こ台車の存在はネットや本でも見た事が無かったので、忘れ去られた車両・・・でしょうか
そうこうしている間に時間いっぱい、再び800mの直線道を歩いて駅に向います。
そのまま五所川原まで戻り、五能線列車の発車まで少し駅前探索。写真は駅前の弘南バス。
五能線は「リゾートしらかみ」しか連絡してないので、これに乗車。せっかくのリゾート快速列車ですが(料金不要だけど指定券が必要)、一番いい景色の区間は済んだ後の乗車なので、何となく勿体無い気分?
でも先頭展望席の前面展望で岩木山を眺めたり。写真は乗車した リゾートしらかみ くまげら編成 川部駅。
このし「らかみ号」青森行きですが五能線から奥羽本線に入ると青森とは反対方向の弘前に乗り換え無しで行くとなっており運用が「?」でしたが、奥羽線に入線するとわざわざ弘前に立寄って、折り返して青森に向かうんですねぇ。さすが観光列車といったところでしょうか。
弘前駅では次の電車まで1時間もあるので短区間だけど弘南電鉄にも乗ってみました。弘前駅。
折り返し電車の関係上、交換駅の一つ手前の新里駅まででしたが弘前で運賃を見て「えっ?」 たった二駅なのに¥290・・・たっかぁ〜〜 地方鉄道の実情ですねぇ。
新里駅で下車すると見事な夕焼けが。
弘前駅に戻ると夕食用に駅弁を買いますが、それだけでは足りそうも無いので駅蕎麦屋で地元名産?ナントカ?蕎麦を食べて腹の足しにします。
改札内のコンコースにちょっと面白いものが。
良く出来た「はやぶさ」の模型とジオラマ。
車内の乗客もちゃんと・・・
この「リゾートしらかみ」良く出来ており、車内に入れて記念撮影が出来るようになってます。ちゃんと運転装置も付いておりノッチ等も可動するものでした
秋田行きの電車はトイレこそ付いてましたがロングシート車・・・これに2時間半も乗車ですかい・・・
早口、鷹巣・・・森林鉄道に縁の深い駅名が続きますが夜なので何にも見えません。もっとも今では昼間でも林鉄関係は何にも見えませんが
駅を出ると暗闇ばかり・・・しかもロングシート・・・つまらん
ちょっと不思議だったのは弘前数駅先から乗車した女学生一人(中学生?)、2時間以上先の終点秋田まで乗車してました。通学にしては長すぎる気がしますが、クラブ活動の出張??
やっとの思いで到着した秋田駅にも機関車関係モノが。
大型ライブスチームのD51
実物の煙室扉なども
秋田らしいなまはげカオハメも
秋田駅到着は22時過ぎ、駅前のビジネスホテルにチェックイン、ロングシートで食べれなかった駅弁夕食を済まし、翌日同行の知人が秋田に到着したのでホテルの部屋で合流、前祝で軽く乾杯した後に翌日の打ち合わせ。
たいへん濃い一日が終了しました。
ふうぅ〜〜〜 書くの疲れたぁ
続く
青森 秋田林鉄資料展ツアー 2
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2011年リスト
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