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2011年08月16日22:40

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南方軽便鉄道攻略作戦2010 5

2010年9月2日

前日の遅い到着にも関わらず起床は6時過ぎくらいだったかと・・・確かホテル内で朝食を食べたと思うけど1年も経つと、その辺の細かいところを忘れてまんなウッシッシ

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泊まったホテルは中庭に池のある綺麗なホテルです。ジャワ島の地方の良いホテルのロビーは、たいてい1階の吹きさらしで冷房はありませんが、昼間にロビーにいないせいか結構涼しいです。客室には涼し過ぎるほどの冷房が効いてますウッシッシ

この日の訪問地はケジリ(kediri)の街外れにあるメリチャン(Merican)製糖工場で、フィールド線は全てトラック輸送に切り替えられて、工場内の移動のみに軌道が使われている工場です。工場自体はローリーから搬入するシステムのままな事もありトラックで運び込まれたさとうきびは工場近くのヤードでローリーに積み替えられて、それを編成にして工場への僅かな距離をSLやDLで搬入するという、何とも我々から見たら非効率な事をやっていますが、現在のジャワ島内での製糖工場で軌道が使われているのは、ほとんどこの方式で今まで見てきたオレアンやスンボロ工場のようなフィールド(さとうきび畑)まで軌道で輸送しているのは今や少数派です。
メリチャン工場では積み込みヤードから工場ヤードまでの数百メートルの移動のみSLが使われているのみですが前年の2009年、別の製糖工場からマレー式機関車が転入して活躍しているという情報を得てます。かっては他の工場でも多数使われていたマレー式機関車ですが、その全てが火を落とした現在、チャーター用を除いた現役マレー機は私が知る限りでは、ここの1台のみです。

実は、このメリチャン製糖工場、走行を撮ったのは過去に1度だけ、それも約10年くらい前でした。その後2回ほど訪問しましたが工場マシーンが故障して修理中とかで機関車が全く動いてなかったとか、事前に見学申し込みをしていたにも関わらず規則が変わったとかで門前払いされてしまったとか・・・不運が続きましたが、やっと今日は走りが見れそうです。

工場入場手続きを済ますと、まずは積み込みヤードに向います。

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まず目に付いたのが廃車のDL(ディーゼル機関車)。以前は使われて無い機関庫の奥に置かれてましたが、その機関庫の一部が使用復活し、邪魔なので屋外に放り出されてたと言う事を後で知ります。

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DLキャブ(運転室)内の落書き。インドネシアでドクロはこーゆーふーに描くんかぁわーい(嬉しい顔)

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出発を待つSL2両。右は2号機1912年ドイツ製、左が2台分の走行装置を持つマレー式機関車の205号機1927年オランダ製。

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205号マレー機の出発です。暑い国なので、あまり煙は見えませんが出発加速時はさすがに煙も良く見えます。前に人が乗っているのは機関車の動輪空転防止の為にレール上に砂を撒く砂撒き人足です。

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ヤードの横を有蓋貨車列車が通過していきますが、残念ながら機関車ではなくトラクターです。メリチャンではトラクターの活躍が機関車の活動の場を狭めているようです。

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単機の205号。走り装置が2台分並んだマレー式がよく判ります。積み込みヤードを牽引で出発した列車は工場ヤードの中間点くらいで機関車を列車後部に付け替え、押し込みで工場ヤードに列車を入れます。

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マレー式の前部動輪は首を振る可動式です。この台車とボイラーとの間は、何故かたいていオイル缶が乗せられているのを、以前別の工場でも見かけてましたわーい(嬉しい顔)

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途中の機関庫を覗いてみたら、使われていない旧塗装のSLが置かれてました。通称「京阪特急カラー」で大阪〜京都間の京阪電鉄特急色(旧色)そっくりわーい(嬉しい顔)

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参考までに京阪特急の写真もわーい(嬉しい顔) 2011-1
線路の幅、メリチャンの軌道は京阪電鉄の半分弱あっかんべー

別の工場ではグリーン系の京阪通常色そっくりなカラーの機関車もあるので、実はジャワ島製糖工場は京阪電鉄との繋がりが深い関係に・・・??ウッシッシウッシッシ

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給水タンクの横には骸骨状のDL廃車体。1956年ドイツ コッペル社製、エンジンはGMディーゼル。

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この廃車体SLも随分前からここに雨曝し。燃料の薪に半分埋まってます。

前回来た時に俯瞰写真が撮れるなぁ・・・と言ってたタンク上に上がってみます。

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真下の給水タンク付近を見てみる・・・貧弱な柵しかないので恐いですたらーっ(汗)

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でも眺めは抜群!わーい(嬉しい顔) 見えてるのは工場搬入ヤードで、その手前には結構交通量の多い長い踏切があります。

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その踏切を渡る屋台・・・子供の乗り物を売ってるのかと思ったら汚れてるので、ちょっと違うみたいです。多分集落の広場に行って、この乗り物を「レンタル」する屋台かとほっとした顔

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工場建物も見えます。建物は1931、煙突には1939とあります。煙突建設年は日本統治の数年前です。

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マレーの205号が通過。

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工場ヤード横に止まっていた旧型ジムニー。

工場ヤード側は機関車がいる時間が少ないので、再び積み込みヤードへ撮影しながら戻ります。

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牽引から押し込みへ機関車入れ替え中。

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2号機の機関士がポ〜ズウインク

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工場からの空車ローリー送りはトラクターがやっていました。これも昔はSLがやっていた仕事だったんですが。

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205号マレー機関車の発車。左は午前中は機関庫前で圧力を上げていた8号機午後になると列車牽引に加わりました。

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続いて8号機の発車。

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積載ローリーが1両、ジャッキが当てられてたので脱線復旧かと思った車輪の損傷のようで、こんなふうに現場で車輪交換をしてます。

午後になると3両の機関車が列車牽引に加わりましたが、それとは逆に運転回数は50分に1回(連続運転あり)と散漫に。我々もチャーターしている訳ではないので、動かない間は「待ち」しかありません。この間にあまり行く事のないヤードの奥の端の方を見に行ったり・・・有蓋貨車を観察?したり・・・

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現地人も昼寝してるしウッシッシ

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出てきて間が無い8号機は煙菅掃除を始めるし。左奥はローリーの車輪交換中だしウッシッシ
8号機の煙突の火の粉止めのコルゲート?ライン、業務用ケチャップ缶に見えて仕方ないんですがあせあせ 勿論ケチャップ缶より、はるかにデカイですが。

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メリチャンのヤギはダンボのようにでかい耳です。

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2号機も休憩体制に・・・

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2号機のボイラーとフレームの間から手を突っ込んで(大きく隙間があるので)現役のクリンリントナー機構を撮る! とか・・・ 2重車軸を繋ぐキアボックスとイコライザーのアーム・・・暇に任せて何を撮ってるんだかあせあせ

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50分程経つと再び走り出します。

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更に50分後・・・

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そして日没直前の列車の走り。

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単機で戻る8号機。芝生が夕日に反射して綺麗なんですが、微妙な色なのか写真では撮れないようです。

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日没直後の発車。もう5分発車が早かったら、まだ太陽が出てたのにぃウッシッシ


撮影終了後は次の撮影地の近くの街、マディウン(madiun)まで2時間ほどの移動、途中で夕食をとります。

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本来のインドネシア料理は基本一人一皿式ですが、グループで無駄なく食べる為に中華形式に小皿に取り分けて食べてました。華僑が多いので違和感は無いようです。今回もミーゴレン、ナシゴレンと海老揚げ煎餅、野菜スープなど・・・

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テーブル下、足元にはかわいくないネコがうろうろしてましたウッシッシ


続く


南方軽便鉄道攻略作戦2010 4
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南方軽便鉄道攻略作戦2010 6
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