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2011年07月27日08:33

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南方軽便鉄道攻略作戦2010 2

2010年8月30日

本日の目標はシツボンドの街から車で東へ1時間ほどにあるアセンバガス(Asembagus)製糖工場。ジャワ島最東端のさとうきびプラントです。

ホテルを出発して5分ほどでシツボンドの街外れにあるパンジ(Pangi)工場のヤード横を通ります。ここは既に蒸気機関車は使われておらずディーゼル機関車のみの運行です。その為人気はサッパリですが・・・私メはDLオンリーの工場も全然OKなんですけどね〜わーい(嬉しい顔)
時間があったら摂ってみたいですが、オレアンもアセンバガスもフィールド(サトウキビ畑)にSLが出ることから、いつも日の暮れまで撮影してしまう為、パンジ工場まで時間は取れず・・・今回も、その通りになってしまった訳ですがあせあせ
ヤード横を通過している時に車から線路風景を摂ってると前方に列車が走ってるのが見えます。

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列車を追い越し時に撮影。2〜3年は確かオレンジ色だったと思いましたが、カラーが変更になったようです。

暫くはパンジ工場の線路横を走って行きますが、線路が途切れると海が見えてきます。この辺りは珊瑚礁ではないので海もそんなに綺麗ではありません。
予定通り1時間ほどでアセンバガス工場に到着。

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入ってすぐ目に付くのは空車引き上げ線に止まっている2号DL

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機関庫前には6号DLが待機中。インドネシアでは珍しい米国製Brookville製(1949年)
 おや・・・?ボンネット前が改造されている・・・以前はキャタピラーの刻印のあるラジエーターでしたが、何かかっこ悪いカバーに涙 通風口も小さいし空冷エンジンでしたっけ?

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そしたらエンジンの後、ボンネットの真ん中ら辺にラジエーターが付いてました。何でこんな変なところに付いてるんでしょうか。

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6号機給油中。

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キャタピラー刻印のあるラジエーターは処分されて消えた・・・と思い込んでましたが、機関庫内で撮影した1枚に偶然取り外して置いてあった(放置ウッシッシ)のが写りこんでました(帰国後に気付く) 写真左下がそれ。

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機関庫前は機関庫入線線路にはお構いなしに複数のクロスポイントで工場入場線が横断してます。これは昼過ぎの撮影。

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機関庫近くのポイントのアバウトぶり!ウッシッシ

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ヤードの端には休憩所代わり?の2軸有蓋貨車が置かれてました。前回訪問時には無かったアイテムです。この工場で2軸有蓋貨車は初めて見ましたが、どっかの側線奥に押し込められてたんでしょうか。

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そして来ると毎回拝んでいるのがヤードの隅に放置されている「クリンリントナー」式蒸気機関車の動輪。車輪とロッドが二重車軸になっていて外側の車輪側車軸のみ急カーブでは首を振って通過しやすくする特殊機構です。世界でもこの機構が現役って、他では殆ど無いかと。

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機関庫内では2両の稼動SLの内、11号がジャッキアップされて修理中でした。

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小さくて私メお気に入りの1号DLも解体修理中。

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隅の方には、こんな可愛らしいモーターカーも置かれています。キクチという日本のメーカー製のようで、残念なから廃車のようです・・・

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機関庫の端には、こんな機関車の砂箱や煙突の一部を流用した物入れ?が幾つも置かれています。ちゃんと南京錠まで掛けられてるので何が入ってるんかと思ったら、貨車を連結する時に使うクサリ。鍵掛けてないと取られ合いになるんでしょうかあせあせ

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この工場も普段はDLが主役でSLは走っても工場内入れ換え程度ですが、チャーターをすればフィールドに出るのでチャーターします。機関車は10号機、1920年ドイツコッペル社製で、いろいろ他の機関車の部品が混ざったフランケンシュタイン機関車ですわーい(嬉しい顔)

工場側の説明では、チャーター機は工場南を進んだ場所にある鉄橋まで行くとの事ですが、そこは数年前に撮影した事のある場所だったので工場から北を進んでいったところにある鉄橋での撮影をリクエストしてみました。交渉の結果、空車送りを本来DLが行う予定だったところをSLで行くと言う事で調整、貨車を切り離した後、北側の鉄橋に向かう事となりました。
給水、薪の積み込み、空ローリーの編成を整えて我々は機関車のテンダーに乗って出発・・・と思ったらヤードの端で先行列車?が出発準備中。

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先行列車は間もなくローリーの編成を終えて出発して行きます。牽引DLは日本製の京王重機、その実は北陸重機製の7号機関車。こんなナローの機関車が日本国内で走っていたら大騒ぎ(注・・・一部のマニアウッシッシ)ですが、インドネシアで数あるDLでも一番ツマラナイかたちなんだよなぁ〜あせあせ 踏切りは、この地域ではメインの国道踏切りなので手動で閉じると、すぐにバイクや車が溜ってしまってます。

我々のSL列車もその後を追うようにすぐ出発しましたが、すぐ先で先行列車が何かの理由で停車しており、こちらも立ち往生。

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停車しているローリーの横で子供が遊んでますが、小さな子供は機関士から見えないでしょうから動き出したら危ないなぁと心配しましたが、先頭の方からガシャンと動き出した音が聞こえると反射的?にパッと飛び退いてました。ちゃんと教育されてますウインク

暫く走った支線分岐点で撮影と言う事になり、線路横で構えてると・・・

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ポイント通過通過直後にテンダーが脱線。乗ってたら吹き飛ばされるくらい揺れますが、乗ってなくてヨカッタあせあせ 

脱線そのものはポイントを利用して列車をバックさせ復線出来ましたが、カーブしている線路が広がってしまっており通過出来ないという事で、保線員が来て保線するまで約1時間の立ち往生・・・いや、休憩ウッシッシ

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カメラを三脚に並べたまま待っているので、地元の子供が珍しそうに寄ってきます。後では保線打ち合わせ?

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軌間を計りながら何本か犬釘を打ち込んで保線終了。ようやく出発して撮影開始です。別の線からコッペル製の8号DLが戻ってきました。 これもそのまま素直に出発できず、後ろの方の空ローリー連結が外れて列車分割してしまったので取りに戻ったり・・・ま、こんなのはしょっちゅうなのでトラブルの内に入りませんがウッシッシ

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チャーターといっても客車を連結するわけではないので・・・いや、そもそも客車は無いので・・・我々は薪と水を積んだテンダーの薪の上に乗車してます。オレアンの機関車のようにテンダーに屋根が無いので暑いのなんのあせあせ 線路横に牛がいっぱい繋がれた集落を通過中。

まずは支線の伐採地に空ローリーを置きに行きます。

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ここでもオレアンの伐採地と同じように畑の中の刈入れ線は軌匡(ききょう)を使ったドゴービル方式の臨時線が敷かれています。分岐はポイントを使わず本線レール上にカーブレールを重ね、そのレールの端はスロープ状になってて(写真左端がそれ)乗り上げながら入線させる方式と、まるで模型みたい・・・いや模型より面白い方式です。写真では、まだ刈入れ線のカーブレールが本線上に被せられてないので、横に置かれている状態です。

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編成入れ替え中に、ようやく機関車が前向きになりました。やはりSLはこの方向が絵になりますわーい(嬉しい顔)

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そして集積線用機関車(水牛)も入れ換えに従事します。

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作業も終了して、その先は機関車単機で本線まで戻り撮影地の鉄橋へ向かいます。途中で丸ベンツとすれ違い。トラックの下には別の支線の線路が写ってます。

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目的地の鉄橋に到着。アセンバガスのフィールド線でも最も東寄りの位置なので、ジャワ島さとうきび鉄道でも最東端と言えるような場所です。

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鉄橋の先には、さとうきび鉄道としては珍しい駅設備がありました。

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そこで見た子供自転車のサドル。何のキャラクターでしょうか、インドネシア版お嬢様!?わーい(嬉しい顔)

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脱線や伐採地の立ち寄りなどでだいぶ遅くなってしまったので、戻りの撮影は1箇所のみで、ジャワ島東端の山(たぶん火山)をバックに撮影。すぐ横に灌漑用のポンプ小屋から地下水が汲み上げられてる設備があり、地元民が気持ち良さそうにその水に浸かってます。手を突っ込むだけでも気持ち良かったわーい(嬉しい顔)

工場に戻ったのは昼もだいぶ回ってから。午後の出発は機関士の休憩もあるので夕方前くらいの時間になります。その間は機関庫横のベンチの涼しいところに座って昼食代わりのカロリーメイトを食べたり・・・ラマダン中なので現地人は食事はしません。
その後、待ってる間に工場内の車などを撮影。

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トヨタのボンネットトラック。

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トヨタの現地生産の小型トラック。

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日本国内では販売されてないスズキ ジムニーのロングホイールベース車。奥はダイハツ タフト。後に現役のSL・・・と、何気に凄い空間かな?わーい(嬉しい顔) このすぐ横でカロリーメイトをむしゃむしゃ食ってた訳でウッシッシ

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丸ベンツも入場してきました。これから工場クレーンでさとうきびの荷降ろしです。

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手前がドイツ コッペル社製の8号DL、出発準備の滑り止め砂を積み込み中(ボンネットの前)。後は北陸重機製の7号DL。

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16時前になってようやく出発。10号機はおもちゃの機関車みたいに機関車とテンダーが離れてるのでキャブ内は広々と?してます。

今度は工場から南の線を単機で行って積載ローリーを牽いて戻ってくる手はずですが、このままだと列車を牽いた時に機関車が後ろ向きになってしまうので、工場内のデルタ線を使って機関車の向きを変えます。ここも貨車が塞いでたので、それを押し退けるのに更に時間がとられてしまうんですが・・・

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これは港まで製品を運ぶための車両。砂糖は雨に濡らす事が出来ないのでさとうきび鉄道としては数少ない有蓋貨車です。

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暫く進むと本線上で積み込みをしている列車と遭遇。単線なので一段落するまで待ちます。

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機関車は9号米国Brookville製DL。積み込み現場は人も多く近所の農家の羊隊た通ったり賑やかですあっかんべー

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一段落すると、積車は工場方向へ戻るはずが逆方向へSLに追われるように走りますあせあせ

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途中の用水路鉄橋で軽く撮影。

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日没頃、ようやく支線分岐点まで来たので先行DL列車を逃がし、止まっていた積載ローリーを連結して出発を撮影。

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そして日没。この時ってたいてい集落のモスクからコーランを読み上げるスピーカーの声が聞こえていて、イスラムの現地らしい雰囲気があるんですね〜ほっとした顔
そして今日のラマダンも終了なので機関士達はパンなど軽食を食べてたりします。

工場に戻る頃には既に真っ暗。ヤード自体は少し照明もあるので明るいですが、基本的には撮影終了です。SLも我々を乗せたままヤードを突き切って積載ローリーを切り離し、機関庫横で我々を降ろした後、まだ入れ換えをするのかヤードの暗がりに消えて行きました。

夕食はシツボンドの街に戻ってからで、やはりラマダン明けで食堂は混んでます。

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ちょっと立ち寄ったコンビニで。これ、ムシかな?

ホテルは前日と同じ、翌日は再びオレアン工場を訪れます。

 
 続く



これだけ長いと書くのも時間がかかるなぁあせあせ(飛び散る汗)


南方軽便鉄道攻略作戦2010 1
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南方軽便鉄道攻略作戦2010 3
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