mixiユーザー(id:1335677)

2010年07月14日06:13

104 view

紀元2669年満州砂軽便攻略作戦 4

いよいよラスト、5月作戦編です。

2009年5月19日に成田から出国、20日の作戦開始までは2009年12月12日日記をば。

第二次満州軽便攻略作戦 5月 1
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1361151846&owner_id=1335677&org_id=1356774956

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2009年5月20日
『衛門営(がもんえい)砂鉱山軌道』

5月作戦は3月の移動列車内なら見つけた門達、白市の砂鉱山軌道を撮影する事がメインでしたが中国内蒙古の東部の街、通遼に宿泊するなら比較的近くの衛門営も立ち寄るのも同じというのと、3月撮影時には半日で運行が終了してしまったので、再アタックの意味もあって今回も立ち寄ったものです。
しかし事前調査では最近は走らない日も多いらしく、行ってみないと解らないという事でした。そーゆー不安要素を含みつつ衛門営作戦を開始。

通遼のホテルは3月に宿泊したのと同じ。3月の経験からホテルで朝食を摂ってると朝1番列車に間に合わないので、どこで朝食するかは行き当たりばったりという事でルイ・ビトンハンドルカバーのわーい(嬉しい顔)チャーター車で出発ウッシッシ

街中から南へ国道を約30分、衛門営軌道の踏切りが近付いてきます。すると朝1番の空車列車が踏切を渡っているのが見えます。思ったより始業が早い! それより今日は走っている事が解りGOODexclamation ×2
すぐに続行列車が来るのが見えたので大慌てで撮影セットアップ!

フォト

踏切りでイッパツ目を撮影。

踏切り番手は、また来たかって感じで笑いながら何か話しかけてきます。運行予定を聞くと午前3本午後3本と3月の時と変らずです。
前回撮影時は踏切りから鉱山側での撮影が殆どだったので、今回午前中の撮影は踏切りから衛門営駅積換え場(300m程だけど)を中心に狙う事にします。

フォト

軌道上を歩いて行くと鉄路局(中国国鉄)の列車が通過していくのが見えます。

フォト

セットして待つこと暫く・・・1本目の積載列車がやって来ました。横を通過する時に手を振ってみます。アッと言ったかどーか解りませんが手を振り返してきたのでアタリは良いようです。5月ともなると東京の3月頃の気温に近い感じなので、3月の時の枯草一色とは違い少し緑が芽吹いているので、柔らかい風景です。

フォト

1本目続行積載列車は少し俯瞰で。列車編成を見ると以前より貨車1〜2両くらい短かくなってます。

フォト

2本目の積載列車は積換え場横で到着を撮影。

フォト

ここでも荷降しは完全人力うれしい顔

フォト

鉄路局の通遼方面行きの客車列車が到着。

フォト

客車列車が出発していきます。砂軌道は既に荷を降ろし終わっているので続行列車の到着待ちです。

フォト

続行列車の到着。青い服が砂鉱山の制服?のようです。

フォト

2列車が並んだ状態。トロッコ軌道の中央寄りのレールは積換えマシーンレールと兼用で太く、外側レールは細い為に傾いた状態なのかな?ウッシッシ 荷降し作業員のオバチャンズは貨車に群がる直前。

フォト

まっていた列車はすぐに出発。オバチャン一人、倒れてるんじゃなくて・・・オサボ中??ウッシッシ それにしても機関車は傾いてますあせあせ

フォト

荷降しが終ると鉄路局貨物列車が通過。

さて、ちょっと場所を変えてみようという事になり、踏切り先の池の横へ移動。

フォト

日が出ていると逆光になってしまうアングルですが、今日は薄曇りなので3月時とは違う方向から狙います。

フォト

続行列車は踏切りを横位置から。

フォト

軌道上を駅へ追いかけて行き荷降しを撮影。午前中の運行は終了したので車庫へ向けて動き出した機関車を形式写真風に。

フォト

車庫へ入って行き午前中は終了。しかし気になるのは車庫外に見えるグースタイプ(トラックタイプ)機関車2両。3月に見た不動車が外に出されたのか? 何であるかは後で判明しますが・・・

フォト

線路に咲いていた小さな花。時間はまだ朝の10時前。

さて、我々が撮影している間、ガイド氏とドライバー氏には朝食を摂ってもらって我々用にパンをいくつか買ってもらってましたが、この時間(PM10時)に軌道の運転が終ってしまったので踏切り横のモンゴル人の食堂へ遅い朝食&昼食を摂ります。この時のパンは翌日の移動中の車の中での朝食となりますうれしい顔
午後の列車は14時からだと聞いているので衛門営の事務所前に車を入れて時間まで昼寝。

フォト

衛門営事務所。赤星マークが中国らしいわーい(嬉しい顔)

車庫に人が来たので午後の運行状況を聞くと16時まで走ると言う。午後作戦開始という事で、今度は鉱山寄りを撮影する事にして池の方向へ行きます。しかし午後になると風が強くなっており時々飛んでくる砂でサンドブラスト状態に。カメラを保護するのが大変あせあせ(飛び散る汗)

フォト


フォト

強風の中で撮影開始

フォト

池の反対側へ。遮るものが無いので風が強烈。時々飛んでくる砂が痛いくらい!

フォト

後追い撮影。風向きがよく解る?ウッシッシ 列車の少し先が国道踏切りです。

フォト

だんだん鉱山側へ移動しながら撮影。小さな黄色い花が咲いてます。

フォト

それにしても風が強い!

フォト

支線分岐点。

フォト

鉱山直前の行き違い側線。列車編成が短くなった分、切り離したと思われる貨車が留置されていました。

同行者がこの場所で列車を撮影したいという事だったのでセットして列車を待ちますが、なかなか来ません。そして気が付くと16時を回っていました。残念ながら午後3本目の列車は運休してしまったようです。実は鉱山積込み場発の最後の積載列車に便乗をお願いして楽して駅(国道)へ戻る・・・といった目論見があったのですが、あえなく挫折涙 一番奥まで来てしまってますが歩いて戻るしかありません泣き顔 と言っても国道までなら1km強で20分も歩けばOKですが足元が砂浜と変らないので、ちょっと大変。 せっかくなので鉱山の様子も少し見ていきます。

フォト

採掘池から圧送送水パイプから水が霧状に出ています。この霧に混ざって硅砂も出ているはずですが風でとばされいるのか見た目には解りません。

トボトボ歩いて国道踏切りに戻ると既に踏切り番はいません。これは運行が終了した事を意味します。待たせていた車で積換えマシーン横へ回り込みます。

フォト

強風の中、鉄路局客車列車が到着。

フォト

先ほど投げ込まれた硅砂のはずですが、既にこの状態。左のレールが積換えマシーンと兼用しているレールなので右レールに比べて太いのが解ります。

午前中に見えた車庫外の機関車を確認する為に回り込んで来ましたが、これは目標の機関車は車庫の外でもあり、わざわざ関係者に断わる事も無かろう・・・と言う事で軌道側門(裏口)からコソッと入ってさっさと撮ってしまおうという作戦計画ウッシッシ

フォト

これは午前中に撮影した写真。機関車以外にも貨車がズラッと並んでます。

フォト

近付いてよく見ると車庫内にあった不動車ではありません。しかもレール上ではなく地面に直接置かれています。後ろの貨車も同じ状態です。機関車の形状から木里図鉱山軌道の車輌をもって来た感じです。(帰国後、ナンバーを確認して木里図の機関車と確認) と言う事は木里図の機関庫と敷地は処分されて車輌はここ衛門営へ持って来たという事のようです。
通遼へ帰りがけにチラリと木里図の機関庫に立ち寄る事も考えていましたが、その必要も無くなってしまった訳です。

フォト

木里図軌道の貨車と機関車。何れも地面に直接置かれてあった。

名目上? 勝手に入っての撮影だったので、サッサと撮ったら退散です。最終列車が運休だったとはいえ、1日中撮影できたので概ね今回も作戦成功と言ったところです。列車に便乗という企みも2日後の白市砂鉱山軌道で実現する事となります。
作戦終了後も、まだ明るかったので隣りの巴胡塔軌道(跡)を見に行きましたが、踏切りに簡単な柵があった以外は変化無し。
本日終了と言う事で通称の前日と同じホテルに戻ります。

フォト

中央の高いビルが泊まったホテル。

ホテルから歩いて5分の食堂で夕食。
翌日から通遼の東方向の門達、白市硅砂鉱山軌道の2箇所の攻略作戦が始まる訳です。

続きは2009年12月27日付け日記

第二次満州軽便攻略作戦 5月 2
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1373769543&owner_id=1335677


しかし衛門営砂鉱山軌道に関しては、これだけで終らず、その後衝撃の事実が伝わりました。
我々が訪れた2009年5月の後、2ヵ月後の7月にイギリス人が衛門営を訪れたところ動いていなかったと聞かされました。最初は単に運転してなかっただけかと思いましたが廃止されてしまったと言うのですexclamation 衛門営守衛のオバチャンは、あと1〜2年は大丈夫と言ってたんですが・・・げっそり 偶然だったとはいえ我々は最後の衛門営軌道を撮影していた事になります。支線分岐点で撮影した走行が恐らく鉄チャンの撮った最後の走行写真と言う事でしょう・・・泣き顔
これで通遼南の砂鉱山軌道4箇所全てが廃止されてしまった訳です。
2008年11月のちょっとした会話から3年ぶりに当地へ訪れようと思った事は「ムシノシラセ」だったのかも知れません。人知れず消える直前に撮影できた事を幸運を感じる次第です。
通遼東部の門達、白市砂鉱山軌道が2010年の今も走っている事を信じて、中国砂鉱山軌道レポートを終了します。

 
終り


公開リスト
http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=1335677&id=1940546569


0 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2010年07月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031