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2009年12月27日15:58

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第二次満州軽便攻略作戦 5月 2

1より  http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=1335677&id=1361151846

5月の中国旅行なので7ヶ月遅れ・・・前回書いてから早くも2週間の中断でしたが続きをスタート。年内に終るかなぁウッシッシ

まず中国内蒙古東部の幹線道路工事事情というか・・・3年前に訪れた時もそうでしたが、この地方の幹線道路で工事が行われて通行止め等になった時、何故か迂回路が全く用意されていません。狭いながらも片側交互通行になっても交通整理人員などはおらず、夜間に工事をしていない時もこのような場所で大型トラックが支えるかスタックした場合はあっという間にトラックの長蛇の列です。そう交通量が多くないとはいえ幹線道路を調子よく走っていると突然トラックの大渋滞にぶつかります。小型の乗用車などは迂回する為に無理に脇道に入り込みますが、これがたいてい車が多く通行できるような道ではなく・・・生活道路のような細い道は勿論ダート、原野に出ても轍がついてる程度の道?って思うような状態。四駆なら喜んで走るんですがウッシッシ
普通の車はいつスタックするか・・・の状態です。これで雨でも降ろうものなら全てのダート区間は、それはもう二次大戦のモスクワ戦線補給路並がまん顔の雲泥状態。乗用車のタイヤ半分くらい泥に埋りながら無理矢理進んで行く状態で、いつスタックしてもおかしくない状態です。場所によってはこんな場所をトラックも通過してますから、正に泥の戦線補給路状態ですがまん顔
何の予告も無く、いきなりこんな工事をしている辺りが、いかにも共産的…なんですかねぇあせあせ

前置きが長くなりましたが、ここから本題。今回の移動は全てチャーターしたワンボックス車での移動。聞けばドライバーは別の仕事をしており、契約している旅行会社から依頼があればバイト的に車持込の運転をしているそうです。日本じゃ・・・こんな事勿論出来ないので、これもお国柄というところでしょうかわーい(嬉しい顔)
ホテルでの朝食後、出発して1時間ほどで目的地に到着。前回3月の旅行で列車内から軌道の存在を確認した門達です。国鉄駅付近で少し迷いつつ、まずは連絡がとれていた工場へ。ここは軌道を使っていない場所で、軌道自体は別の位置です。工場長は作業中で声をかけられなかったので、結局そのまま駅裏の軌道のある場所へ。朝が早い?のか、まだ動きがありません。とりあえずガイド氏が中に入り事情を聞いてくることに。すると・・・「積替え場が一杯なので今日は動かない」・・・うぎゃ〜〜〜げっそり 産業鉄道ではありがちとはいえ3月に列車内から盛んに荷降しをしているところを見ていたし、事前に現地旅行社を通して調べた時も動いてるヨと言うことでしたので、これにはガッカリ。それならせめて車庫内の動力車を見せてもらおうと、今度は皆で所長に会い交渉です。始めは渋ってましたが、3月の時に撮影した別の場所の写真を見せて、ソデノシタの煙草を1カートン渡すと・・・ようやく車庫に向いました。しかしこの煙草、車庫の片隅に置いてたので、たぶん自分だけのモノにするんでしょうたらーっ(汗)
少し前後しましたが、車庫に向うとまず見えてきたものは・・・

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エンジンを降ろされた『機関車』

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車庫は日本の立山砂防軌道に見られるような横に長く扉の多いタイプです。

そしてシャッターを開けて現れたのは・・・

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この2台わーい(嬉しい顔) トラックタイプの『機関車』です。ディーゼルエンジン、トランスミッションまではたぶんトラックそのもので、逆転機もあります。動力軸は後部1軸のみ。農耕車ナンバーらしいものが付いているので、一応何らかの国なり省などの管理はされているようです。

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こちらは現役と思われる機関車。

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もう1台は使われてないようでした。これ、富士重工の軌道モーターカーに似ているような気がウッシッシ

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外にはエンジンの外された個体が1台。この3台、全てキャブの形状が違います。製作された時期の違いでしょうか。横に古いエンジンが転がってたので廃車体かと思ってましたが、後日この位置に別の機関車が止っているのが目撃されているので、どうやら修理中?のようです。

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その横に転がっていたエンジン。6気筒のトラック用のようです。写真の奥にチラリと見えてるキャブは軌道モノではなくブルドーザーです。

軌道幅は762mm、運んでいる荷物は「砂」です。この付近には似たような軌道が数箇所あり他はガラスの原料である硅砂でしたが、ここは鋳物金型用の砂ということでした。車庫のある国鉄連絡駅、門達から鉱山までは解り難い衛星写真で分析する限り約2km。
動力車は前部で4両という事ですが3月に見かけた機関車をまだ見ていないのと、車庫もまだ半分しか見ていないので残りのシャッターも開けてもらえるようお願いしますが、首を横に振るばかり・・・たいした手間では無いハズなのにケチじゃのぉ〜。あまり強引にして相手が不機嫌にもなっても困るので、仕方が無いですが残りは諦めです。

とりあえずお礼を言って外に出て、今度は車庫前の列車積替え施設の撮影にかかります。

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外の駅裏から見た車庫の全景。右端には国鉄(中国鉄路局)との境界線標識が。

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使われていない軌道の部分。奥の赤い建物群が門達駅舎。

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到着した軌道列車は貨車の側扉を開けて溝になった所に砂を落とし、このマシンを使って溝から砂を掬い上げコンベアーで国鉄貨車に積込むシステムです。このマシン、他の場所でも見かけましたが残念ながら作動している所は見られませんでした。積替えマシーンと勝手に呼んでましたが、本当は何て呼ぶんでしょうか??
確かに溝が完全に埋っており「荷物」が満杯の状態です。

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積替えマシーンの足元。横須賀基地のガントリークレーンに見られるような電線を巻き取りながら移動する電動車のようです。左の2本のレールは軌道のレール。

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マシーン上から見た積替え施設。溝の両脇に軌道が敷かれ、その右が国鉄の積込み線です。この2km先が鉱山になります。

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風の強い時もあるので、このような砂紋もできてます。積替えマシーン軌道横なのでレールが3本見えます。

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施設の横を国鉄客車列車が砂塵を巻き上げながら通過。ローカル線のように思ってましたが、貨物列車を含めて結構列車は通ります。

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今回は活躍中の写真を撮れなかったので、3月に列車内から撮影した荷降し中の写真でも。

この門達砂軌道は後日イギリス人が尋ねた事が解っていますが、この時も動いておらず車庫内も見せてもらえなかったようです。私は都合で参加できなかったのですが10月にも第三次満州軽便攻略作戦が実行され、この門達も寄る予定でしたがやはり動いていない事が事前に判明したので立ち寄らなかったという事です。その後の調べでは月の半分程度しか動いていないそうで、思ったより活躍中の撮影が難しい現場なのかも知れません。他に誰かが撮ったという話も聞いた事が無いので、今のところファンが撮影した活躍中の写真は3月の列車内からの数枚のみの可能性もあります。う〜ん、ちゃんと撮りたいなぁもうやだ〜(悲しい顔)

とにかく動いていないので門達での撮影が一通り終えたのはまだ9時。そのまま歩いて鉱山地区を見に行く選択技もあるのですが、次に向う予定の軌道も同じように走っていない可能性もあるので、予定より1日早く行く事になりますがとにかく早めに現地を確認する事にします。
次は約30km先の白市に向います。

続く 3
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