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2009年11月20日23:39

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第一次満州軽便攻略作戦 3

2より http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=1335677&id=1330952708

暫く中断してましたが、後半の塩田軌道レポート、スタート!

3月25日
本日の作戦地は遼東半島の北付け根にある営口塩田です。これは帰ってから気付いたのですが、日露戦争時に日本軍が上陸した地でもあります。遼東半島の塩田軌道といえばレイルマガジン編集長のブログでの発表が知られていますが、ここ営口は以前走る国鉄車内から遠目に見た・・・という証言?以外に何も確証が無く、中国の地図上に一応鉄道マークが描かれているので、もしかしたら塩田軌道があるかもしれない・・・しかし今もあるかどうか解らない・・・という状況でした。とりあえず何とか?寝れた安宿の近くで朝食、そしてタクシーを1日チャーターして塩田へ向う事にします。
気温は海岸に近い事もあって前日までの内陸部より幾分暖かい感じがしますが、それでも0〜5℃くらいでしょうか。通りがかる人に塩田軌道の存在を聞いてみますが、もう無くなったとか知らないと言うのが殆ど・・・あるのを観たというのもありましたが、いまいちはっきり解りません。
とりあえず止っていたタクシーに声をかけると盖州市内専用車だと言うので、郊外へ行けるタクシーを呼んでもらいます。到着したタクシーに運転手を含めて5人がギュウゥ〜〜っと乗り込み出発。塩田は街を出てすぐ始まりますが、立派な道路が走り遠くの営口方向にはナニやら新しい街のようなものも遠望できます。軌道がどのような状況に敷かれているのか皆目見当つかないので、軌道を見つける為にどこを注目して良いのか解らないのですが、道路から少し離れた場所に鉄橋らしいものを見つけたので、とりあえず近付きます。

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しかしそれは残念ながら既に廃線になったものでした。すぐ近くに集落があったので、そこのじいさんに話を聞くと5年程前に廃止になったのだとか。遅かったのか・・・と思ったのも束の間、もう少し話を聞くとこの先でまだ走っているところがあるというではありませんか。半信半疑ながらも場所を聞いてそこへ向います。

道路上だけスタンダードゲージ(軌間1435mm 中国国鉄)の踏み切りが残る交差点から脇道のダート道へ。再開発の道路が工事中のようで、そこを過ぎると・・・

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ナロー軌道の踏切に出ました。小屋には人がいてレールも光っています。そう、現役の塩田軌道です手(チョキ) 軌間は762mm。踏切り番人に路線、運行状況を聞くと、もうすぐ列車が来ると言うことです。

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初めて観る塩田軌道の列車です。2軸箱型ディーゼル機関車にボギー式の大型貨車。目の前でスイッチバックして塩場線に入線していきます。

塩の山の間で列車を撮ろうという事で塩場内へ。

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列車を待っている間に塩田の作業などを眺めたり・・・何だか物凄く塩分の濃そうな色をしてますわーい(嬉しい顔)

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やって来た積載列車。両端に見える白い山は塩の山です。ここの塩は工業用との事です。

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先ほどの踏切へ戻るとやって来たのはミキスト(貨車客車混合列車・・・ここの場合は事業車か?)列車。機関車の形状が少し違います。

一通り撮影したので、メインの製塩工場に向う事にします。車で30分くらいの営口の郊外です。

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工場の中には入れませんが門の前で待っていると、こんな三輪トラックが走ってきます。左の乗用車がチャーターしてるタクシー。

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工場内で入れ替えをしていた列車が外へ出てきました。貨車は2軸車で機関車も古いのかだいぶヨレた感じがします。

とりあえず工場門前も押えれたので、午後は塩場で撮影を続けることにしました。戻る途中で昼食。

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適当に入った食堂の前は集落のバス停なのか人が集まっています(このような田舎にはバス停標識などは無いウッシッシ) バスを待つおねーさんも思ったよりもアカ抜けた感じです。

食事後は塩田〜工場間でも撮影しようと言うことになり、適当に古い集落横の踏切りで列車を待ちます。そしたらその辺のばーさんとかオバチャンが我々の立てた三脚を見て測量に来たのかと聞いてきます。塩の列車を撮ると言っても何だか疑うような目・・・最初は意味が解らなかったのですが、どーやら古い集落の地域は再開発の嵐が吹き荒れているようで、三脚=再開発の測量と思っているようです。だから警戒もする訳です。こんな所でも現代中国社会の一端を見たような・・・

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そしてやって来た積載列車。この列車の通過後、すぐに次の列車がやってきたので結構頻繁に運転されているようです。そしてこの2列車目が支線に入線していきます。

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ちょっと追ってみると、すぐ近くに別の工場があり、そこで塩の荷降しが始まりました。

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その作業を眺めていると、集落から小型犬が出てきます。見た目は可愛らしいのですが、全く洗うという事をしてないのか真っ黒けですあっかんべー 他の場所でも小型犬を見かけることがありましたが、だいたい同じような感じでした。

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機関車の横まで行くと「乗れ」と誘われます。いろいろ話し掛けられますがここにはガイド氏が同行してなかったのでさっぱり解りません。日本人だと言ったのですが解ったのかなぁ? 

まだ荷降しが続くと思っていたのですが途中で列車が発車し始めました。200m程でカメラをセットしてある横で降ろしてもらったのですが・・・この列車の出発は自分が乗ってしまっていたので撮れませんでしたあせあせ まぁ機関車に乗れたからガマンかなウッシッシ

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次は先ほどの塩田に戻って、今度は積み込みシーンの撮影です。両側は塩の山です。

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積み込み中に少しづつ列車を移動させるのはワイヤーで繋がった電動ウインチで行われてました。ウインチを載せた貨車は小さく軽いので、ワイヤーで枕木等に固定されています。

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積み込みマシーンがこれ。いかにも共産圏のマシーンですわーい(嬉しい顔) 回転バケットとベルコンで見る間に積み込まれていきます。

しかしここで出てしまいました・・・ウルサイヤツ(現場監督?) 楽しい撮影もここで終了泣き顔
どうやらタクシーを見て追ってきたのかタレコミがあったのか。御多分に漏れず? ここは撮影禁止と言います。そんな事を書かれた看板などはありませんがここは共産国、逆らっても良い事は無いので、ガイド氏がいろいろ言っている間にカメラを片付け立ち去る事にします。まぁ撮りたいものは一通り撮影した後ですからウッシッシ

機関庫があると聞いていた方向へタクシーを走らせますが、ウルサイヤツの車も付いて来ます。ヤバイかな〜と思ってましたが途中の事務所?で止ってしまいました。我々はそのまま機関庫に向いましたが、門番に見学を申しでてみたものの、(ウルサイヤツからの?)連絡があって見せられないとの事・・・う〜ん・・・先手を打たれてしまった。外からはOKと言うので・・・

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撮影してると、遠くから先ほどのウルサイヤツの車がこちらに向って来るのが見えます。
これ以上のゴタゴタはゴメンなので、さっさと撮影終了、即退散ですあせあせ(飛び散る汗) ヤレヤレ・・・


そのままタクシーで戻り盖州を通り越し、少し大連寄りの瓦房店という街に行きます。ここは盖州よりかだいぶ大きな街でホテルも結構立派なものがあります。翌日もタクシーチャーターなので運転手に翌日も約束して、駅近くのホテルに決めました。前日の安宿とはえらい違いですわーい(嬉しい顔)

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フロントで手続きをしているとフロント嬢の一人がたどたどしいながら日本語が話せる事が解り、結構可愛らしかったので、ちょっとした撮影会にわーい(嬉しい顔)
2年間ほど福島県へ研修に行ってたそうです。

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ホテルの部屋の窓から撮った小型三輪車。日本の軽自動車的な感じです。

翌日は、やはり存在不明の塩田軌道を求めての旅です

 続く 4
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