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2018年01月05日00:47

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プレイレポ 初音ミクTRPG『悪ノ召使』

 時は年の瀬、12月末!!

 東京遠征を企てた僕は、ありがたいことにセッションさせていただけることになったッ!! しかし……なんたることか! 突然の仕事に斃れるGMシェンツ先生!! 全ての希望が潰えたかに見えたとき……コバヤシさんが、初音ミクTRPGを手に完全と立ち上がられたのだッ!!

 というわけで、シェンツ先生本当にお疲れ様です&コバヤシさん本当にありがとうございます!! な感じで、サプリメント『ココロセッション』が出たばかりの初音ミクTRPGを遊ばせていただきました。わーい!


■初音ミクTRPG『悪ノ召使』

 シナリオは『ココロセッション』付属2本目、GMはコバヤシさん。

 初音ミクTRPGの公式シナリオには必ず“原曲”のボカロ曲があるわけですけれども、今回はバリバリに書籍化とかもされまくって最早古典となっている『悪ノ召使』。何年か前に初めてこの曲(正確には『悪ノ娘』→『悪ノ召使』の連作)を聴いたときは、ボカロでストーリーテリングを大真面目にする領域に来たんだ! と衝撃を受けたのを覚えています。(確か、すかさんの御紹介)

 原曲の重要なギミックである「双子」(使われているボカロがリン・レンであることに呼応している)を、無理のない形で、あくまで『初音ミクTRPGの物語』として落とし込んでおり、なかなかテクニカルかつ遊びやすい、いいシナリオでした。

 そしてそれを、我々にも食べやすい形にアレンジしてくれたのがコバヤシさん。やっぱ「特定NPCと関係が深い」みたいな設定がある場合、今までFEARゲー尽くしだった我々としてはハンドアウトなどの形で事前示唆してもらった方が圧倒的にイメージしやすかったです。元シナリオやシステムにないけれど普段親しんでいるモノが有用そうなら採用していく勇気は大事だなと再認識しました。

 ハンドアウトだけではなく、元シナリオだとボスが全部解説してたことや、突然降ってくる情報について、情報を出すNPCや情報が入手できるタイミングを再配置して飲み込みやすくするなど、とにかく目配りの行き届いたマスタリングで、勉強させていただきました!

 というわけで、オトクイ「無稽(ムーンシャイン)」と対峙したオトダマ使いは以下の3人デス。


▼愛乃 真人(アイノ・マコト) 17歳男性
コア:ラブ 属性:青 情景:桜並木
オトダマ:鏡音リン 出会い:傷ついたオトダマ
 愛だろ、愛!!  そのコアが示す通り、献身と博愛をもって万事に当たる、超絶好青年。だったが、ダブルクロスばりの死に戻りと同時にオトダマ使いに覚醒した。突然の事態にも、負けない挫けないへこたれない、の熱血と根性で風穴を開けるド真ん中主人公。
 しかし、今回の冒険を経て、友を救うと同時に献身の快感を喪失してしまう。彼の歌は、始まったばかりだ。
 PLはアカメさん。

▼音無 旭(オトナシ・アサヒ) 16歳女性
コア:エキセントリック 属性:緑 情景:超気持ちいいなにか
オトダマ:巡音ルカ  出会い:愛するココロ
 双子の姉以外の全てがどうでもいい天才児。しかし肝心の双子の姉の尊厳を無自覚に蹂躙しまくっているため姉妹仲は最悪で、いつの間にか失われた姉との歌を求めているうちにオトダマ使いになった。
 基本的に人倫に与せず、《殺神チェーンソー》とGMが厚意で出してくれたベスパの残骸を武器に、素直にオトクイ狩りを楽しんでいる。だからダメなんだよ。
 PLは田中。

▼無字架 真希奈(ムジカ・マキナ) 23歳女性
コア:メランコリック 属性:白 情景:あの日の故郷
オトダマ:初音ミク  出会い:再生
 無慈悲で冷徹なベテランのオトダマ傭兵。二振りの《鋭いナイフ》を用いる殺人機械「初音ミク」をスーツケースに入れて持ち運び、道具のように扱ってオトクイと戦う。
 どこに出しても恥ずかしくないバー・ヤロールの腕利き(ホットドガー)だが、実はその初音ミクこそ、愛する妹が惨劇を引き起こした後に転生した姿であり、「お前は何も考えるな」という命令には、ミク自身の罪を忘れさせていたいという柔らかな願いが込められている。
 PLはBraveoneさん。


■雑感

 めっっっっっちゃ楽しかったです!!

 久しぶりの初音ミクTRPGでしたが、「アマデウス2.0」と言うべきシステムの堅牢さ・取り回しのよさ・楽しさは健在。あと何回やっても「ハーモニー」のルールが「力を合わせてる」感じがあって楽しいですね。

 システム面の良さという意味では、「ポイントマップでシナリオの全体像を提示」し、ポイントをクリアすると「歌詞」「歌詞に紐付けられた能力」「歌詞に紐付けられた心象」が同時に判明する、というシステム構成がとにかくいい。単純に見通しが持ててプレイしやすいし、「ココロの迷宮に潜っている!」「ボカロの楽曲“で”遊んでいる!」「それはそれとしてこの能力厄介だから最優先で潰さないとな!」という気持ちがモリモリ沸いてきます。

 そんなシステムやGMの良さに助けられて、アカメさんもBraveoneさんも、初めてとは思えない凄まじいプレイングでセッションを盛り上げていました。お2人とも、このシステムをよく知らないからこそ、他のシステムにおける得意球をすごい速度でブン投げてて、ふっとばされるかと思った……真人の熱血少年主人公ぶりも、真希奈の熟練プロフェッショナルぶりも本当にかっこよかったです。アルシャードとN◎VAの煮込まれたPCを同時に見たような満足感がありました!

 というわけでめちゃくちゃ楽しませていただいた後は、シェンツ先生とも合流して(僕にとっては)今年最後のカッツェメシ!! ダークデイズドライブがいかに凄いかとか、色んなお話で盛り上がりました!! 年末、カッツェでのセッションは最後でしたが、本当に楽しい時間を、皆様ありがとうございました!! やろう!! 初音ミクTRPG!! 見よう!! IT〜それが見えたら終わり〜!!(最後は単にその後レイトショーで観た映画だろEND)
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