全日本プロレス　11・23後楽園ホール観戦記

全日本プロレスの後楽園ホール大会に行って来ました。
退団者も出るなどマイナスな要素もある中、やはり全日本プロレスは素晴らしいと思えた大会でした。
今日は観戦記というよりも全日本プロレスへの想いを綴るような日記になるかもですが、書いておこうと思います。

ちなみに今回の騒動、本当に個人的になんだけど、退団する人が特に好きではない方の選手だったのであまりショックは受けていなかったりｗ
そんな中で若手の四人が全くブレていない、四人共にむしろ前を見て未来を自分達で作ろうとしている、
この四人をデビューさせてきちんと残った事は、退団していく選手が残る事よりもむしろ大きな宝だと思ってます
だからこそ今こそあすなろ杯を開催して欲しいなぁと思ってたり
1・2、いっその事あすなろ杯ワンデートーナメントで、メインをあすなろ杯優勝決定戦にしたって良いんじゃない
ファン感のメインは野村・青柳ｖｓジェイク・佐藤にしちゃおうよ
無理にプッシュする必要はないけど、今の全日本プロレスは未来を見せて行く事も大きいんじゃないかな。
思えば四天王全盛期の日本武道館での五大シングル戦、あの時ファンが選んだメインイベントはまだ若手だった秋山対大森だったじゃないか
どん底だからやれる事が限られているんじゃなく、どん底だからこそやれる事が山のようにある、俺はそう思ってます




試合前に先日亡くなられたニック・ボックウィンクルさんの追悼の10カウント。

さすがに世代が違うんで、ジャンボ鶴田がAWA世界ヘビー級を獲った人、くらいの認識しかない

その後に世界最強タッグ決定リーグ戦の開会セレモニー。

ドリーさんが「日本語下手なので英語でやりまーす」みたいな事言って英語で宣言してたけど、
むしろ英語でやってくれた方が締まると思うんだよね。
三冠戦とかでも「Tonighｔ うんちゃらかんちゃら Pacific Wresting Federation ドリー・ファンク・ジュニア president」って読んでくれるだけでなんだかオーってなるじゃない





第一試合　2015 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦
○野村直矢、青柳優馬（横入り式エビ固め）西村修、KENSO●

さて第一試合はいきなりの公式戦
こんな状況でもなければさすがにいくらなんでも早いんじゃない？って意見も出そうな野村・青柳組。
でもこうなったら若い奴らに奮闘してもらいたいじゃないの
変なプッシュは絶対反対だけど、野村・青柳にはいきなり全日本のTOPの戦いを経験する中で若々しい気持ちを前面にだして戦って欲しいもんです
それでもさすがに西村もKENSOも上手さではレベルがいくつも離れた猛者、それが新人教育のように試合をしていたから勝つのは厳しいかなってのもあった。


しかし
KENSOの腰紐反則→反則カウント→「私はなんにもやってないでしょうが」「やってるじゃねーか、バカヤロー
の隙をついて野村が横入り式エビ固めをスルリと決める


この瞬間、会場は大いに沸いた
やっぱりみんな同じ気持ちだったんだろうなぁって思ったな。
まぁ多少、京平さんのフォールも早いし大衆迎合的な結果だな、ってのもあるけど、
こんな時だからこそ少しでも明るい未来が見えたこの試合は今日の第一試合で良かったと思う
何より、見てくれよ、こいつらの表情
全日本プロレスの未来は明るいよ







第二試合
○鈴木鼓太郎、中島洋平（ファンネル）SUSHI、佐藤恵一●

試合前にNHKのつもりやもりってのがSUSHIの応援に来てた

デカいからリングには上がれずｗ
鼓太郎についてはブーイングもヤジも特には無かった。
入場での手拍子がいつもよりは少ないかなとは感じたけど。
辞めていく決断を良くは思わないけど状況が状況なだけに悪くも言えない…っていう事かな

試合はSUSHIと中島はGAORAを巡ってすぐにでも始まりそうな感じ。
そして佐藤も前に前に出て行って、若手だからって遠慮しないぞってのも感じた


残る選手はすでに前を向いた戦いしてるのを見て、
辞めてく選手が契約上どうなってるんだか知らないけど約束だからって言って出るよりむしろギャラ返上して、
その分のお金でヤンキー二丁拳銃なり入江なり、これからの戦いする選手を出して欲しかったなぁ。
今さら退団する選手が出てたってなんの発展も起きないんだし




第三試合
ドリー・ファンク・ジュニア、○青木篤志、佐藤光留（腕ひしぎ逆十字固め）渕正信、金丸義信、井上雅央●

上の話のついでだけど、金丸に至っては12月15日付けで退団って言ってるけど、まさかファン感も出るの
ボール投げ要員ですかね？
今日来年のカレンダー買ったんだけど鼓太郎はちゃんといないのに金丸は写ってるんだよね。
いかに急に言われたのかってのがよくわかるなーと。
まぁ征矢が写ってた去年のカレンダーよりは良いけど

と、言いたい事は色々あるけど、ちゃんと試合を見て楽しもう
ここにきてドリーさんが選手として登場ですよ
演武のような試合だけどね。
でも伝説のレジェンドをいまだに試合で動いてる姿を見られる、それは幸せな事かもね。


それでもさすがだなと思ったのは、渕がいつものようにボディースラムをやってるとドリーさんも出てきて、
京平「ドリーにもやれよ」渕「無理無理」ドリー「俺にやれ」って状況でボディースラム受けて受け身

あの年齢できちんと投げ技の受け身を取れるって凄いと思う。
現役の選手にとっても今日のドリーさんのハッスルっぷりって刺激受けたんじゃないかな。
最後は三選手の関節技の競演で青木の勝ち。





休憩中にカレンダーに野村・青柳の両選手がサインしてくれた。

勝利した後だから余計だろうけど、良い笑顔してたよ
「ただいま、世界最強タッグ決定リーグ戦単独首位の野村・青柳組がサインを入れておりまーす」
一瞬意味がわからなかったが、そうだ、何も間違っていないｗ





第四試合
○吉江豊（ジャンピングボディープレス）ジェイク・リー●

野村・青柳の最強タッグ出場を見て最も悔しい思いをしてるのがジェイクだろうね。
しかも今日は野村・青柳は金星上げちゃってるわけだし。
さぁそんな中でジェイクも気合いは十分感じたんだけど…やっぱりそう簡単には勝てないよね
特にリングサイドを出たり入ったりで翻弄して「吉江、来いよ」とかましたはいいけど、
そこからは吉江にしても舐めんなよ、このヤローっていうスイッチが入ったと思う。


今日は全く歯が立たなかったけど、若いからこそ怖いもの知らずでどんどん上の先輩に食って掛かって欲しいね




セミファイナル　2015 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦
ゼウス、●ボディガー（ランニングニーリフト）石川修司○、星誕期

今日のカードで期待していた一戦ではあるけど、思っていたよりも上がりきらなかったかなぁ
今回は状況が状況なだけに明るい未来を見せる若手に注目しちゃってるってもあるかもだけど、
石川とのぶつかりに対してゼウスならもっとやれたんじゃないかなって。
王道トーナメントのシングルはもっと凄かったと思うんだ


タッグって事で戦い方も考えているのかもしれないけど、潮崎が抜けた事で一気に上を目指せるチャンスなんだから頑張っていってもらいたいな
対する相手の石川はもちろんだけど、星誕期も気合いが入って思ったより良い動きしてたから面白い存在になるんじゃないかな




メインイベント　2015 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦
秋山準、●大森隆男（シャットダウン式ジャーマンスープレックスホールド）諏訪魔、宮原健斗○

前年度優勝組のワイルドバーニングとパートナーがいなくなったから急遽組んだ感アリアリの(笑)諏訪魔・宮原。
後者に関しては実力云々よりもいかにタッグパートナーとしてお互いを信頼出来ていくか、にかかっているな


今日の試合も前半は目も合わせない、タッチすらマトモにしないで、全くタッグとして機能していなかった。
むしろ誤爆などもあり不穏な雰囲気すら漂っていた
しかし試合終盤、宮原を助ける…わけではないけどカットに入る事で結果的に助ける事になる諏訪魔が「行け行け」と檄
これに応えて最後は宮原が見事なピンフォール勝ちだった。

試合後も握手は交わさない二人、だけどお互いにニヤリとしてたのが印象的だった
いわゆるタッグチームにはならないけど、お互いに好き勝手やる事が結果的にタッグプレーになる、
そんなチームになれれば優勝もあり得るかなとも思った。





試合後には宮原がマイクを取ってアピール。
「全日本プロレスは明るい未来に向かって針は動いてます。
俺がこうやって後楽園ホールの最後のリングに立っているのがその全てです
最後は全日本プロレスらしく明るく楽しく盛り上がって終わりたいと思います
全日本プロレス、最高でしたか」
（拍手）
「聞こえねーな、おかしいな。
全日本プロレス、最高でしたか」
（大拍手）
「ありがとうございました」

すっごい盛り上がった答えしたかったんだけどさ、最高でしたかっていきなり聞かれてもなんて反応したらわかんないのよｗ
「最高ですか」「最高です」ってどっかの宗教みたいな事やりたいのか？？って思ってた
なんだ、拍手でいいんかい、ってわかったから二度目は最高に盛り上がったけどね





まぁそんな感じで、今日はここまでの嫌なニュースを全て吹き飛ばす素晴らしい大会でした。
客入りもいつもより少し良かったのは単に祝日だからかな？
全日本プロレス頑張れっていうお客さんもいたんじゃないかな。

この熱をもっともっと外に発信して、今だから出来る事をどんどんやって、ピンチを一気にチャンスに変えていって欲しいなと思いました。
俺は観戦に行く事しか出来ないけど、少しでも発信できるよう、観戦したらなるべく観戦記を書きたいと思います

残りはフォトアルバムをどうぞ。
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