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2009年10月29日11:38

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ハワイ島 Vol.20 私のハワイの父「愛するジョージナオペ」

アンクルと最後を過ごした者として感じた事を書かせて頂きます。

フラをされている方は既にご存知かも知れませんが、ジョージナオペ氏が10月26日(月)の朝8時頃ハワイ島ヒロ市の自宅で実の妹と弟・弟子、そして私の4人が見守る中、苦しむ事なく安らかに永眠されました。

愛するジョージ・ルイス・ラナキラケイキアヒアリイ・ナオペ(George Louis Lanakilakeikiahialii Na`ope 1928-2009)氏のご冥福を心からお祈り申し上げます。

合掌


アンクルは現代を生きたハワイアンらしいハワイアンで、日本人をとても理解していた数少ない義理と人情を大切にするすばらしいハワイアンでした。
年上目上の人に対しては敬意を表し、後輩の面倒をよく見られ、友情や家族思いの親分肌の方で信頼関係をとても大切にされる方でした。

昭和天皇の誕生日パーティーに招かれたり、美空ひばりやその時代の芸能関係者とも好意にされており、旧ハワイ皇族とも交友関係にあります。
ニイハウ島にも行ける唯一の他島住民でもありました。
そのような偉大なアンクルと最期を共にした者として、今責任の重さを大きく感じております。


アンクルは、私を自分の子供のように可愛がって下さり、日本のスタッフの事をいつも気にしていた方でした。
父を亡くしている私は、アンクルをハワイの父(Hanai papa)と思い信頼し愛しておりましたので、とても寂しく残念でなりません。

危篤になる前日、お湯を含めたタオルで体を拭いてあげた時「ナイス!」って喜こび、歩けなかったにもかかわらず一緒に歩こうと地に足を着けて少し歩き、また元気になって走り回ってくれるのかと思っていた矢先の事です。

最後に話した言葉が、「お前と一緒にコナへ行きたい」という言葉でした。
今でも頭に焼き付いていて、、、一生忘れられない言葉になりそうです。


セレモニーについては11月6日・7日にヒロの市民会館で行われ、世界中から数千人の友人たちが駆けつける予定です。
私は日本人の友人代表として家族だけの密葬に招かれ、日本のみなさまのメッセージを渡そうと考えております。


今後については、家族と弟子、アンクルの仲間たちでフラ文化の保存団体を作り、アンクルの歴史や教えを伝えて行こうと話し合っております。
ビジネス的に介入する事は一切許さず、社会に貢献できる団体を目指したいと思います。
みなさんのお力もぜひお借りしたいと思いますので、寄付やボランティアなど、また改めてお願いしたいと考えております。
ぜひ応援下さい。

私自身は会社の経営者として経営の責任をまっとうしながらも、社会貢献の出来る会社を目指し、アンクルやハワイの友人たちから学んでいる「正道なアロハ」を地道にお伝えし続けたいと思います。


最後に

私はアンクルからフラを習わず、魂を学ばせて頂きました。
うまくは言えませんが、何事も打算的でなく損得を優先せず、人間らしいポリシーを常に維持できるよう努力し、自然な流れ・運命・縁を大切に物事を進めてゆく。
日本人として忘れている日本人のいい所をハワイの人たちに気付かされ与えられる。

日本ハワイ化計画はそのつもりで進めていたのですが、現実はフラをビジネス化される方が多くなってしまったようです。
ハラウはお寺のように「厳粛」でクムは僧侶のように「聖職」であるべきだと思いますが、モーションや表面重視で、内面からハワイアンを感じない事が多いように思います。また、お金の入り用が多いという話も良く聞きます。

しかしその反面、フラ教室とハラウの違い、先生とクムの違いに気づいた生徒さんもたくさんおられますので、結果的にはいい方向に進んでいるように感じます。
真剣に取り組んでおられるハラウのみなさまを応援しておりますのでこれからもぜひ頑張って下さいますようお願い致します。


アロハって結局は日本でいう義理と人情にも近く、人と人、人と自然の大切な接し方のポイントであって、ビジネスライク(お金)ではなく心で助け合う、自然に敬意を持ち、素足で歩き、手でご飯を食べる、そんな人間らしいモラルや生き方の基本的な考え方が込められていると感じてます。

大阪ハワイアン倶楽部は創業から20年近くなりますが、商売をビジネスと割り切らず、一貫してこのような考え方や義理と人情でお仕事を進めてきました。
アンクルに近かった一人として、アンクルだったらどう考えるかどう行動するかを判断する時の参考にしております。

「コンクリートに囲まれ経済優先思考の生活を送る日本人」、自分も含め忘れてしまった「素朴で大切で素晴らしい考え」をハワイを通じてみなさんにお伝えできれば幸いと考えております。

危機に陥っている日本人(ギスギスしてお互い信頼し合えない人間関係、親から子供へのモラル教育の低下、大和人としてのプライドの喪失、市場主義アメリカの悪い部分の影響、権利を主張し義務を果たさない、裁判訴訟の乱発、悪質犯罪の増加など)を救えるのは、こうした温かい「アロハの心」であり「義理と人情」ではないでしょうか。

私たちは日本人としての誇りを取り戻し「人情豊かな先進国」として世界のリーダーになれることを期待したいと思います。


アンクルへ

天国でゆっくりとハワイアンを聞き歌いフラを踊りながら楽しく過ごして下さい。そしてアンクルを愛する世界中のみなさんの幸せを見守って下さい。
与えられた温かい心はいつまでも私たちの心に生き続けております。
そして、あなたの大きな「アロハ」は歪んだ世界をきっと救うと確信しております。
私の心の中に永遠に生き続けるアンクルがいる限り、どんな事があっても自分の信念を貫き続ける事をお約束致します。

Aloha nui.

Yasu
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