たばこは薬物

たばこが薬物であることは当然の事実と思っていました。
有害な作用がある（の集合体）と知っても吸いたくなる中毒性のある薬物です。
たばこを赤ん坊が食べたらどうなるかと思えば「毒物」と呼びたいですが、
医師の立場からは「毒物も薬物の一種」と言うしかないですからね。

日本では「タバコは習慣性のある薬物」という認識が広まってないから
タバコ吸いがでかい顔をしているんじゃないかな、とこの記事を読んで思いました。

吸う吸わない、は個人の自由と思いますよ。
まだ法律でタバコ栽培や売買や喫煙が禁止されてはいないですからね。

でも一部の喫煙者のマナーが悪いおかげで、
タバコの毒を浴びたくない人間まで毒にさらされて大変な迷惑です。
単純に「嫌悪感」「においがいや」なだけでなく、アレルギー発作を起こして
涙鼻水が止まらなくなり、ファミレスなんかでうっかり煙を吸わされれば味がしなくなります。
ぜんそく発作を起こすこともありますよ、呼吸困難はかなり苦しい。

だから「お願いですからタバコは室内で限定されたエリアで吸ってください」と
たびたび申し上げているんですが、
なぜだか「周囲に人がいないから」と戸外で吸ったり、
（あなたの目に見えないだけですぐ後ろに歩行者がいますけど）
「灰皿があるから」とコンビニ出入口で吸ったりする方々がいなくならない。
灰皿のところに「ここは喫煙所でなく吸っているタバコをここで消して入店」するため、と
はっきり書いてあっても読まない。

もしかしてタバコすってて脳ダメになって字も読めなきゃ、
周囲の人影も認識できないわけ？とか、本気で考えますよ。
そこまでタバコの毒性が強いのに、気づかないなんて気の毒に。

まあそれはジョークですけど、
「タバコは薬物」って言われただけでこんなにタバコ吸いの反発がくるとは、
やはりタバコそのものが毒の集合体っていう認識がないんですね。
あえて毒性を無視して「大丈夫大丈夫、嗜好品で薬物じゃないし」って
自分に言い聞かせているんだとは思いますけど。

■郡山市長の「たばこは薬物」発言が波紋呼ぶ　禁煙学会は「当然の発言」と擁護
(キャリコネ - 07月11日 17:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=5195820