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2018年01月19日13:18

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世の中すべてを救えるわけではない

目の前に飢えて死にそうな子がいたとする。
そうだな、たまたまアフリカに行ったとき、でもいいけど。
その子に手持ちのミルクをあげたとき、周囲から
「この国には他にも飢えている子はたくさんいる」
「その子ら全員を救えないから意味がないからその子だけ特別扱いするな」
と言われたとする。

実際、これに似た状況はけっこうよくあると思う。
そして一見「正しい」と思われがちだ。

でも自分は、それは間違っていると思う。

あの震災のとき、食べ物なくなった人はいっぱいいた。
近所のスーパーが、倉庫にあった食べ物を、冷蔵庫が壊れたから悪くなる途中を
ぶん投げ売りしてくれて助かった。自分も買った。
でも、そのスーパーまで行けない人もいっぱいいた。
そのとき、
「全部の避難所回って全員に配れるんじゃなければ不公平だからやめろ」
とか言うか?

言わない。

今目の前にいる人たちをとりあえずなんとかしたい、と思うのは
当然のことだと思うし、全員救えないからという理由でやめたら
商品はムダになり飢え死にする人も出ただろう。

今目の前にいて困っている人のためにできることをする。
それは全然間違っていない。
その上で、他の困っている人のことを考える余裕があったらやる。
この様子を知った他の人が「じゃあ自分もやろう」とやってくれて
「支援の輪」が広がるかもしれない。
実際あのときはそうだったよ。

課長さんが、他の同じ立場の人を見殺しにして職員家族を優先した、というなら
まあ訴訟になっても仕方ないけど、
この訴訟を起こした元課員さんは
「自分もそういう困っている人をみた」けどそのときは何もできなかった、というだけで、
課長さんが他の同じ立場の人と職員をてんびんにかけて職員優先した、
わけではない。

世の中すべてを救えないならダレも救うな、
誰か救うなら全員救え、という考え方では
結局誰一人救えない。

■市課長、職員の子の入園決定 「特別扱い」訴訟に発展
(朝日新聞デジタル - 01月19日 08:27)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4949418
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