あの頃、数回大き目の地震あってね。
そのたびに津波警報でたんですよ。
でも実際には10センチとか15センチだったの。
だから誰も信じなくても仕方ないと思う。
海際に住んでいた人間でもそうだったのに、
ましてや4キロも内陸、海じゃなく川の側。
津波がそこまでくるなんて思わない。
津波が川からあふれてくるなんて考えない。
むしろ、地震で裏山にがけ崩れが起きる可能性のほうを考えてしまっても
あの状況じゃ何の不思議もない。
生徒が「裏山に逃げよう」って言ったそうだけど、
その判断に従って大勢の子が裏山の斜面を登って、
その重みでゆるんだ地盤ががけ崩れ起こす可能性だってあったと思う。
じゃあどうしたらよかったのよ?
こどもたちはどうしたら、どこへ逃げたら助かったのよ?
…答えは「ない」と思う。
雄勝という、海沿いの土地では
海沿いのながめのいい病院(映画ロケ地にもなった)が
屋上まで津波に飲まれて患者職員がほぼ全滅した。
建物が3階縦じゃなく10階だったら助かったかもしれないけど、
それは今言っても仕方ないし、
10階だったとして患者全員をエレベーターで屋上に運び上げるまで
津波が来なかったか、と言われたらわからないよね。
実際、屋上までは波が来なかった志津川病院では
階段を数段上に上ったか下にいたかで生死別れたっていうしね。
大川小学校は平屋なので(一部2階あったか?)いずれ屋上に逃げる案はないし、
裏山もがけ崩れが起きた可能性は否定できないし、
親御さんが「じゃあウチの子はどうしたら助かったんですか?」にもこたえは出ないし、
裁判官が「あの大津波がくることは当然予想できた」っていうのは
「あの場にいない人間には想像もつかないよね」っていうしかできない。
気の毒だ。
裁判で訴えた親御さんたちも
裁判に参加しなかった親御さんたちも
学校も
この判決を出した裁判官も。
大川小訴訟 14億円の賠償命令
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4260994
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