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2018年09月19日22:34

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ABBA(前座)

映画『マンマミーア』の感想日記に書いたかもしれないが、おいらとABBAの出会いは10歳、睾丸の美少年時代。
お姉さまの持っていたビヨルンとベニーのシングルレコード『木枯らしの少女』を聴き、さらにそのB面『インガのテーマ』をドーナツ盤が擦り切れるまで聴いていた。(←擦り切れていない)
フォト
レコードジャケットにスウェーデンの国旗がペイントされたギターを抱え、決して二枚目とはいえない熊の兄弟のような男性デュオ。
小学生ながらに『夜明けのスキャット』のような美しいハーモニーを口ずさむ彼らの印象がとても厚い。

当時、お姉さまの持っていたシングルレコードを記憶の限り羅列してみると、『シェリーに口づけ』(M.ポルナレフ)『恋は二人のハーモニー』(グラス・ルーツ)『ブラック&ホワイト』(スリードッグ・ナイト)などなど。
記憶の限りを尽くして3枚とは情けない。

今思えば、友人たちが西城秀樹とフィンガー5とリリーズに没頭する中で、ずいぶんと小学生離れした外国曲を聴いていたものである。
そののちに、ステレオの上に燦然と輝くビートルズ赤と青が置かれるようになって、おいらの音楽はビートルズに傾倒していったのだけれど、このような成長は姉や兄のお蔭さま。

ビョルンとベニーがABBAのBBであることを知ったのは、時を経た高校時代になるかもしれない。
美しいメロディを愛するおいら(自称)がABBAを放っておくわけがなく、THE WHOやTHE KINKSを聴きながら、挟み込むようにABBAのヒット曲もウォークマンから流していた。
ピート・タウンゼントが「ABBAの『SOS』は名曲である」と、褒めていたことを知ったのもこのころ。
そして、何よりも高校時代最大のイベントである体育祭の仮装行列に『Winner』が使用され、この思い出はかなりの濃度で今もなお記憶に残る。
たとえ100人の中のアンサンブルの1人であったとしても「Winnerをバックに今すぐ踊れパンチ」と誰かにリクエストされたなら、おいらは自然にステップを踏むことに違いない。(←違う)

ABBAの本国トリヴュートバンドが初来日すると知ったのが6月。
発売初日にあてもなく2枚購入。
我が人生のルーティンごとく、ワイフさんにファーストコンタクト。
蟹座「ABBA、ニセモノだけど行く?」
牡羊座「あっ、イイヨ手(パー)

おいらの耳に聞こえてきた庄内弁含みの「イイヨ」は、「良いよ」のYESでもあり、「(そんなもの)いいよ」というNOでもある。
3度繰り返して訊いてみたが、どうやら「YES」の良いよらしい。
しかも、ワイフさんによると「ABBAは大好きハート達(複数ハート)
げっそり
QUEENとチェッカーズを好きなのは知っていたが、結婚生活28年、初耳なう。
げっそり

という衝撃の会話を経て、それならばと『マンマミーア』の映画に誘うが、
牡羊座「外国映画はわからんから行かない手(パー)」と一笑に付される始末。
しかたがないので、おいらが日記を書きながらパソコンからユーチューブで拾ったABBAを流して印象をつける。
たまに「テレビ見てるから消せ手(パー)」と命令されて、落ち込むこと多数。

LIVE当日がやってきた。
天気は夕方から変わりやすいという予報が朝のテレビから流れていたが、
牡羊座「おとうさん(←おいら)が行くんだから、傘いらないね」のひと言。
東新宿で待ち合わせ、食事を摂ってから、いざニセABBAへるんるん

ようやく、LIVE感想が書ける。
ここまで長い。クソ長い。
フォト
九州からツアーをしてきた彼女たち《The Show/ABBA Tribute》は、6公演ほどこなし19日が千秋楽。
従って、この日の夜は前楽のLIVE、チケットが売れていない事は知っていた。
愛知のLIVEはチケットの売れ行きが全く芳しくなく、公演数日前に中止を判断し払い戻しを実施するありさま。(当社調べ)
つまり、公演を実施するよりもキャンセルしたほうが赤字は少ないという判断である。

この日のLIVEも会場の入りは50%程度。
フロントはさすがに埋まっているが、後方や2階席はむなしい景色。
しかし、悲しむことはない。QUEENトリヴュートだってそうだった。
スポンサーがついているし、公演チケットだって立派なプライスで売っているドル袋
願わくば、ライブハウス程度のキャパでも良かったのかなと、ふと独りごちる。

隣席のワイフさんからは、
牡羊座「わざわざヨーロッパからこなくても、サーカス(4人組)にABBAやらせればいいのにね指輪
なるほど、サーカスが歌うABBAも聴いてみたい。

19時、オンタイムで客電は消える。
登場してきたのはややイケメンの韓国人男性4人組『ア・ラ・カルト』げっそり
誰やねん。
フォト
このツアーには毎回毎回、スペシャルゲストなどという余興がくっついていて、ニセABBAの出演時間を削っている。
彼らが歌いだす。
なんと『ミスター・サマータイム』。森善朗のテーマソング。
いや違う。ワイフさんが先ほど提唱していたサーカスの代表曲。
彼女のドヤ顔が恐ろしくて、とても横を見られない。鼻息がかなり荒い。
「わたしを褒めろ」の催促だ。スルーなう。
2曲目は『We are the world』。
日韓友好の証とでも伝えるかのように、それぞれのパートが心に響く。
なかなか素敵な前座じゃないか。
アンニョンハセヨ。指笛を2回ほどプレゼント指でOK

後方の席からは、”こんなの観に来たんじゃねぇよ”みたいな、おじさんからのつぶやきが聞こえてくる。心の狭いおっさんだ。
しかし、さもありなん。
昔は当たり前だったけど、LIVEで前座が登場するなど、自分にとっては100年ぶりの経験である。
どうしてもトラウマな若かりしころの代々木第一体育館。
クリストファー・クロスの前座に佐野・アンジェリーナ・元春がステージに立って、バイオレンスなピアノを弾きだしたるんるん
そのころ無知無恥だったおいらは、なんとポスト日本のボス、佐野元春師に対して「ひっこめ〜手(グー)」のひと言。
叫んだ途端に背筋が寒くなったげっそり
口から出た言霊は止められない。
高校時代のその日の反省は、今もなお残像として消えることなく、その教訓が残る。
ステージのパフォーマーに野次ることはその日を境になくなった。

それにしても、ちっとも本題に入らない。
前座がクソ長い間抜けプロモーターの気分である。
セットリストとLIVEの感想は、また別の日の日記にて。
(つづく)



るんるん吹奏楽部 土曜に練習5時間超も
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5295937
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