夏の甲子園が終わった。
悲劇的な酷暑と開会式における偉い人たち(自称)の悲劇的にクソ長いご挨拶。
その他、いろいろな意見はあるけど、日本一のヒール軍団と化した大阪桐蔭が圧倒的勝利。おめでとう。
彼らの何人かがプロ野球選手となって、さらに多くの野球ファンを魅了する。
そうではない球児たちは、元大洋ホエールズの筒香選手の言葉を胸に刻めばいい。
「甲子園がすべてとは思っていなかった。甲子園に出て人生が終わるわけでもないですし。横浜の野球部では”野球が終わったあとの人生の方が長い。野球しかない人間ではなく、人として立派な人間になりなさい”と言われて育った」と。
100回大会の成功は、何といってもレジェンド始球式。
このマウンドに清原が立てないのが、なんとも寂しいものだ。
生観戦を果たしたワイフさんは「レンガが埋まっているうちは、春も夏も観に来るよ」と、息巻いている。
これを標準語に通訳すると、「あんた、指定席取っておいてね」と訳すのが正解となる。
100万人の観客に埋まった甲子園。
外向きには大成功に読めるけど、実はそうではない。
今回の失敗は、指定席に座る透明人間たち対策が全く無策。
例えば、今回2,800円で売り出されたチケットを1枚10,000円にして、転売ができないように顔写真付きで販売する。
1試合目で途中退場する人には7,500円返金する。空いた席を外で待つ人々のために9,000円で再販する。最終試合までそんな感じの繰り返し。
判りやすく名を付けるなら「欽ちゃんのシネマジャック型チケット販売」
本当に観たい人がチケットを買えるスタイルとか。
無理だろうな、高校野球連盟の人ったら。
閑話休題。
あるブログか、mixiの御朱印コミニュティだったか。
目に飛び込んできた『金吾龍神社』の文字と、煌びやかな見開き御朱印。
記されたブログからホームページを巡り、由来を探る。
御本社は北海道小樽にあるが、いつぞやの風雨により被災し倒壊。
奥宮のみを残しているだけのようだ。
5000年以上の歴史を誇る当神社は復興を誓い、誰かさんからの「東京の代々木方面に分祀を作り、復興資金を確保するべし」みたいなお告げにより、南新宿にあるマンションの一室に『金吾龍神社東京分祀』を創建し分霊を奉斎した。
新宿駅南口で降りて、記された電話番号へ「これから参拝する」ことを告げる。
つまり予約制参拝である。
JR東日本の病院裏、普通のマンション。エレベーターで5階へ上がり教えられた一室をチャイム。
ふと、前方を見ると同時にやってきたカワイ子ちゃんも微笑みかけてくれている。彼女も御朱印マニアなのだろう。
ドアが開けられて、紅白の和装をまとった巫女ちゃん(←カワイ子ちゃん2)が迎え入れてくれる。
正面の部屋にはメガネをかけたジャイアンみたいな兄さんがパイプ椅子に座り汗を掻いている。彼も御朱印マニアなのだろうが、用が済んだら帰ればいいのに。
巫女ちゃん(カワイ子ちゃん2)が、ファイルを持って金吾龍神社の由来を話し始める。
メガネジャイアンも座り続けているので、どうやら入室してきたばかりのようだった。
こんな時は気を遣って席を外すものだ、メガネジャイアン
小樽本社の被災とか、近くの洞窟とか。
復興資金を集めて、再建を願っている。
そして、御朱印や御神水や御化粧水、御守、御札などなどなど。ありとあらゆるありがたいものを売っている。
マンションの一室で怪しい宗教に嵌ってしまったのか、川崎オスカーとしたことがっ
それにしても、巫女ちゃんが可愛いのと、言葉のおしまいに「タッ」って、頤(おとがい)が鳴るのが気になって、怪しい宗教グッズに関してはちっとも耳に入ってこない。
由来の解説が終わって、奥の部屋に鎮座する御祭神に参拝。
1人づつの案内なので、まずはメガネジャイアン。終わったらそのまま帰りなさい。
さて、巫女さんも奥の部屋へ入ったので、一の間に2人きり(カワイ子ちゃん1+おいら)となった。ウッシッシ
「あなたも、御朱印をもらいに?」
「いえ、わたくしは、こちらでお世話になる予定で面接に参りました」
巫女さん2になるのか。
このカワイ子ちゃん縛りは一体なんだろう。やはり、怪しい新興宗教なのだろうか。
アナ、恐ろしや
メガネジャイアンの参拝が終わり、御朱印帳を抱えて退出した。
玄関にほうきを立てかけておいた効果がすぐに現れた。
「お待たせいたしました。オスカーさん(仮称)、どうぞ、こちらへ」
4畳半に2人きり。(中略)
この時の心の言葉を記しておこう。
「去年の7月より前に、ここの存在を知っておきたかった
」
神社の名前に亡き父の姿が見える。
病床にここの御守りを備えてあげれば、もう1度、父の笑顔に会えたかもしれないな。
御朱印は見開きで、別部屋に控えている宮司さんの手書き。
墨書の初穂料は500円也。
このほかに、この神社のシンボルでもある「限定御朱印」も発行されている。
2018年5月、6月
2018年7月、8月
毎月絵柄が変わり、通信販売もあり。
初穂料は1,500円也。
つまり、この煌びやかな限定御朱印に手を出したなら、毎月毎月1,500円と送料を本社復興資金として提供することになる。まさに、御朱印ディアゴスティーニ。
「毎月、どのぐらいの方がこちらへ訪れるんですか?」
「200人〜300人ぐらいでしょうか。あと、会員さんの通信販売で限定御朱印が500枚ほど
」
天才児(←おいら)の脳内がソロバンをはじく。
700枚×1,500円=100万円突破。
マンションの1室で書き上げる御朱印だけで、これだけの志納を集めるビジネス。
金吾流錬金術。
早い復興ができますように、と願いつつ、御守をありがたく1枚3,000円でいただいた。
クソ高い御守であったが、何かを買って帰りたい気持ちになっていた。
巫女ちゃんが可愛いからではなく、父の仏前に手向けるためだということは言うまでもない
■義理と人情、敬意…あなたが思う「日本の精神」ってなんですか?
(TOKYO FM + - 08月21日 17:50)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=257&from=diary&id=5253672
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