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2017年12月16日15:13

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《演劇》深淵なる第三鹿殺し

年の瀬無料舞台鑑賞ウイーク(仮称)もそろそろ最終日。

同期生に学生演劇を極めていた(本人談)友人がいたことが、小劇場系劇団を観劇するトリガーとなったのか。
『夢の遊眠社』『東京サンシャインボーイズ』、『キャラメルボックス』に『劇団3○○』。
学生から社会人へと脱皮をはかっていたあのころ、有楽町のチケットビューローには彼女たちへのチケットをゲットするために、午前10時の行列祭が開催されていたことを微かに覚えている。
行列の嫌いなおいらは、『加藤健一事務所』へ軸足を変えて、意外と本格的なストレートプレイを愉しんでいた。

フォト
『パレード旅団』(OFFICE SHIKA REBORN)★4.
劇団鹿殺しの主宰・菜月チョビが演出するプロデュース公演。
ちなみに劇団鹿殺しは今年6月の無料鑑賞月間で観劇し、見事★1.を獲得した小劇団。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1960946113&owner_id=8666179
従って、今回も大きな期待をせずにシアターサンモールへ繰り出した。

フライヤーに読むと鹿殺したちの試みは、小劇団ブーム当時の名作をReBorn(再生)させて再演をしようという企画。
舞台は映画と違って、上演が終わればそれでおしまい。
DVD販売などという手法はあるものの、舞台でその熱を吹き込むのは映像化では描ききれない。
役者たちがしっかりと演じてくれれば、ReBorn企画に期待するものも大きく、楽しみな企画である。

『パレード旅団』は第三舞台主宰・鴻上尚史の代表作で1995年初演。
「就職氷河期」が流行語大賞を受賞していた当時、いじめにさらされている中学生の世界と、崩壊にさらされているある家族の世界がパラレルに展開する。
原作がしっかりしているから、展開に違和感を感じない。
どの程度まで改変されているのか気になるところだが、"いじめ”と"家族崩壊”が深く深く描かれている。

深いテーマに対して、笑いと怒りを重ねての世間にむけたアジテーション。
第三舞台のころと時代は変わっているのに、古さを感じさせない脚本は「結局、何も問題は解決しちゃいない」という、世の中に対するアンチテーゼ。
そして、救いのないリインカネーション。

「岸辺のアルバム」が印象的にエッセンスを振りまいている。

欠点は大音量のSEと、しつこいラスト。
上演時間2時間5分のくせに長めに感じたのだから、あと20分ほど蛇足のシーンを削ればシャープに幕がおりたのに。

クリップ
無料鑑賞ウィークは続く。
ブタ「ならさぁ、こっちの寄席にも来てみてよチューリップ
これで招待券ゲット。
「ならさぁ」の会話の前は、こんな感じ。
蟹座「もう、最近は立川流の3人(志の輔、談春、志らく)しか聞かなくなった」
演芸関係の友人(自称)と『わろてんか』噺をだべっていたら、こんな感じになった。

ところで、朝ドラ『わろてんか』。
早々に離脱した人たちは大正解。
見事につまらないが、もう9ヶ月も見続けているので今さらやめる訳にはいかない。
そんな人々に支えられる視聴率22%指でOK
困ったものだ。

フォト
『十二月中席』(新宿末廣亭)★0.
中席の主任(大トリ)は、立川流を脱退して落語なんちゃら協会へ移籍した立川談幸。
友人は「こちらの立川も巧者だから聴いてから語れ手(パー)」と言いたかったらしい。

5割ほど埋まった客席が微妙に沈んでいる眠い(睡眠)
舞台にはやる気のないじいさん2人がコントらしい噺を展開させている。
香盤には「Wモアモア」。
そのほか、セットリストを書くのみ気が引けるぐらい「クソつまらない」エセ落語家たちが高座を汚していく。
アマキンなおっさんが1人、2人、馬鹿笑いしているが、少なくともおいらが高座へ立ったほうがよほど笑いが取れる。保証付き。

Wモアモア★1.
三笑亭夢花★1.
三遊亭金遊★1.
立川吉幸★1.
チャーリーカンパニー★4.
桂歌春★3.
桂南なん★1.

つまり、聞くに堪えない高座だらけ。
チャーリーカンパニーと桂歌春のみが及第点。
あまりに酷すぎて、大トリまで観覧する気分もなく、友人からのミッション「立川談幸」すら観ないで帰った。
果たしてタダより高いものはない。
友人がこの日記を読まないことを願いながら。(所詮、mixi。読むわけない指でOK



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https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=45&from=diary&id=4904971
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