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2017年02月18日03:19

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グローバリズムの正体

 誤解を受けてしまう言い方をすれば、ベトナム戦争は未だ人間味のある戦争であった。悪名高いモンサント社の枯れ葉剤など、非人道的兵器がアメリカによって使われたり、ソンミ村の大虐殺などたくさんの痛ましい犠牲者を生んだ。
 それでもベトナム戦争は、人間と人間の闘いであった。そして、ベトナム戦争は、初めて戦争の現場がテレビ映像によって世界中に同時に配信された戦争であった。
いまや、戦争は国家でなく、株式会社が遂行しているようだ。
 ブッシュが戦争を行えば,政府軍隊に変わり、傭兵会社に戦場への派遣を要請される。軍人公務員として国家が責任を持ち、保証をするより、民営化してしまえば,政府の負担は減るということだ。
 アメリカの傭兵会社は政府にロビー活動を行い、戦争の民営化を進めるように、屑政治家共を抱き込む。戦争の予感がすると投資家達は傭兵会社の株を買い儲ける。
 戦争も民営化、刑務所も民営化、医療も、教育も、郵便も民営化
グローバル企業ににとって民営化路線は都合がいい。国民を困窮させ、自分達だけが儲ける。これがグローバリズムの正体なのだよ。
 効率化の掛声の行き着いたところがこれだ。もはや僕たちの馴染んだ資本主義下の国民国家は崩壊の危機に瀕している。エマニュエル・ドットさんなんかはしきりにそのことを警鐘を鳴らしているわけだ。
 ジャン・ボードリアールは1990年代初頭の湾岸戦争時に、フランスで積雪のための交通事故の死者よりも、湾岸戦争の戦死者が少なかったこと。アメリカのミサイル攻撃がの様子がテレビ中継されて、その様子がまるでテレビゲームのように感じ、湾岸戦争はバーチャル内の戦争で、実在の戦争はなかった。と断じた。
喫茶店なんかで,カップルが向かい合って座り、会話を交わさず、それぞれのスマホに夢中になっている。
いまに生身のパートナーなんか必要なくなり、電脳内に恋人を作るようになってしまうのか?
 インターネットって便利だなぁと思いつつ、これは憂鬱なシステムとずっと僕は思っていた。


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