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2017年11月21日15:38

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懐かしのロック喫茶「ホームタウン」

その昔、群馬県の高崎市に、お題の喫茶店があった。
高崎市寄合町の辺りを中心に Arcade な屋根付きで南北に通る高崎中央銀座商店街…。
通称「中央銀座通り」のほぼ真ん中にある「ダイアモンドプラザ」という建物に、かつてそのお店は存在した。
その正式な名称は Rock House “HOME TOWN” だったっけ…? 
俗称はお題のとおり、ロック喫茶「ホームタウン」だった。
いわゆる Jazz 専門の「ジャズ喫茶」ではなく、Rock 専門の「ロック喫茶」というお店が高崎にあったのだ。
その「ホームタウン」が開店したのは、うる覚えだが ’83年だっただろうか…? 
多感で血気盛んな高校生だった当時の私は、このお店を知るなや何度も足を運ぶようになり、やがて私も常連になっていった。

表向きは「Rock House」やら「ロック喫茶」なのだが、洋楽・邦楽を問わず、Blues に Folk や Popular も含む、それはもう膨大な A.D.(アナログ・レコード・ディスク)の数々を Stock しつつ、当時の最新版も積極的に追加されていったのを鮮明に覚えている。
Jazz のあれこれは、高崎の Jazz 喫茶で老舗だった「主音求」や「モーニン」で学んだ私だ。
でも Blues は、このロック喫茶な「ホームタウン」だけが唯一の「学び舎」だった。
Master の堀川さんも無類の Blues 好きだったお陰で、猛烈に希少で貴重な A.D. も入手できた。
それを入手できたのはもう「奇跡的!」で感慨深いと共に、今でも堀川さんには感謝している私である。

そうそう、ここに集う常連客な皆さんも個性豊かな方々で…。
いや、結構に灰汁の強い方々(?)も少なくなかったような…。
でも、何度も顔を合わせていれば、和気藹々、意気投合に至る常連同士も少なくなかった。
あぁ〜、懐かしい〜ね〜。
そんな「ホームタウン」の客層とは…? 
もうもう、特定不可能な老若男女の渾然一体だったよ。
だから、ある種の「人間模様の縮図」みたいなのが展開されることもしばしば…。
例えば、このお店で出会った男と女…。
やがて交際に発展した人々もいれば、残念でしたね〜な人々も…。
交際に発展し「イイね、イイねぇ〜」な人々もいれば、結構に「え〜っ?」な結末の人々も…。
いつもそんなのが赤裸々だったりしたのが、今となっては懐かしい数々だったりする。
因みにこの私「Junちゃん」と、当時「ほそみちゃん」と称したふたりが出会ったのも、そう、この「ホームタウン」だったりする…。
出会った当初、お互いに相手への第一印象はもう「こいつ、最低ぇ〜」だったのに…。
それがどういう訳か、今はひとつ屋根の下、こうして仲良く夫婦しているのだから不思議なものだ。
好きな Musician や Gr. は千差万別であろうと、やっぱり「音楽好き」が集うお店だった。
このお店で様々な音楽に浸り、やがては「その業界」に進んだ方々もいらっしゃる。
あの「サラーム海上」さんもその一人だった。

まだ C.D.(Compact Disk)が発売される前のこと…。
E-Mail どころか、携帯電話すらも存在しなかった頃のことだ。
あいつに会いたいな! …と思えば、あいつが居そうなところへ足を運べはイイ。
あいつに会おう! …とあらば、ここで待っていれば、あいつが来る。
そんな感じで OK の頃だった。
そんな「動物的な勘」で充分に目的を果たせたのだ。
ん〜、そういう時代だったよなぁ〜。
そんな頃に存在したこの「ホームタウン」は、正にその Landmark 的な存在のひとつだったように思う。

Classic や Jazz ではなく、Rock や Popular 好きの溜まり場として「群馬の高崎に “HOME TOWN” あり!」と徐々に周知・認知され、新たな常連客も増えていった。
そうそう、あれは ’87年の春だったっかな…? 
地元民放局の「FMぐんま」から音楽番組を任された Master の堀川さんは、日曜日の 19:00 から放送の「週間 ロックマガジン」の Personality も務められた。
生放送ではなく収録はお店の定休日だったので、その毎週日曜日はお店の Counter を常連が囲んで Radio に耳を傾けたもんだ。
そう、その Radio こそ私が持ち込んだ SONY 製の「トタンジスターラジオ」だったよ…。
あぁ〜、懐かしい〜ね〜。

そして転機が訪れた。
Blues 好きの堀川さんは突如「ホームタウン」を他の人に預け、Blues なお店を新たに始めちゃったのだ。
高崎市の下横町で新たに始めたそれは “Better Days” というお店だった。
それはもう “Blues” 一色 !! 
あの “HOME TOWN” が「Rock 喫茶」ならば、さしづめこの “Better Days” は「Blues Bar」ってところか…? 
雰囲気的には「夜の Bar」だったのだけれど、いかんせん「お酒はイマイチ…」な堀川さんだったが故に「とてもとても Bar とは呼べません?」だったお酒の品揃えも、今となっては懐かしいよ。
やがて「Junちゃん」と「ほそみちゃん」は結婚し、”HOME TOWN” も “Better Days” へも足が遠ざかってしまった。
そして気が付けば、堀川さんは両方の店を畳んで海外へ行ってしまったんだとか…? 
今から20年近く前に、堀川さんが Thai から送ってくれた Air Mail が、彼の存在を知る最後になってしまった。
以後は音信不通で、堀川さんの消息は不明のままである。

あぁ〜。
懐かしのロック喫茶「ホームタウン」よ…。
私にしてみれば「青春の 1 Page」のひとつであり、何から何もが懐かしい。
そんな「ホームタウン」の「常連さん」だった皆さん、今はどうしていらっしゃるのだろうか…? 

あの「上映集団 メーベ」の中心的存在だった(故)茂木さんも、この「ホームタウン」の常連さんだった。
茂木さんの活動が、今の「高崎映画祭」にまで発展したのだから…。
世間に「映画の街、高崎」と認知されるようになった「今」の切っ掛けを作ってくれたのだから、本当に凄い! 
茂木さんとは映画のあれこれ話でとことん盛り上がったのが、本当に懐かしいよ…。

そうそう、同級生の(故)井上くん。
この私に「ホームタウン」を紹介してくれたのが井上くんだったよ。
以後、芋づる式に複数の同級生が「ホームタウン」へ足を運んだっけ…? 
井上くん、君のお陰だよ。
正に「青春の 1 page」なお店だったよ。
ありがとう。

通う学校は違ったけれど、同い年で、私の Partner とは幼馴染だった(故)設楽くんも常連さんだったよなぁ〜。
彼とは不思議なくらいに「ある種の縁?」が、それも複数で Crossover しちゃったりして…。
しかも、ひょんなところで互いに「うわっ !?」な鉢合わせも有ったりして…。
いやはや、あの時の「青臭さ…」みたいなのが、今となっては懐かしいよ。
生きていてくれれば、50を過ぎた今、お互いに「いや〜、あん時はさぁ〜」な話で盛り上がれたであろうに…。

私が知る限り、常連さんだった上述の方々が既に亡くなられている。
他の常連さんだったみなさんが、今もご健勝でいらっしゃることを願って止まない私である。

あぁ〜。
もう20年以上も昔の話になってしまったのか…。
懐かしの「ホームタウン」があった、あの「中央銀座通り」の「ダイアモンドプラザ」のその後はどうなのだろうか? 
 

フォト

写真は Google の Street View から引用した ’12年8月当時のもの。
この建物が前述の「ダイアモンドプラザ」だ。
1F の真ん中が通路という、ちょいと「凱旋門」的な構造になっている。
あの頃から唯一で変わらないのが、その通路の上にある焼肉店「慶州苑 銀座店」の赤い看板だ。
この通路を奥に進み、一番奥の左手側が、あのロック喫茶「ホームタウン」だった。

そうそう! 
あれは ’16年のいつ頃だっただろうか…? 
その元「ホームタウン」だったところを、懐かしさと興味本位で覗いてみたのだ。
あの Door なんだけれども、その先は何屋なんだかも分からない…。
恐る恐る、あの Door の先へ足を踏み入れてみたらば…? 
そこは普通に「カラオケ・スナック」のようなお店だった。
ママさんと、女の子が若干名…。
店の入口から左にあった Counter はもう存在せず、その左側は「壁」と化していたのには驚いた。
あの JBL の “4435” はもちろん、膨大な A.D. の数々は収納 Rack ごと消滅していた…。
 

フォト

写真は同じくで ’17年3月当時のもの。
この「ダイアモンドプラザ」の Tenant に入る屋号に若干の変化はあるものの、焼肉店「慶州苑 銀座店」が健在なのは流石だ。
私が「ホームタウン」に通っていた頃から、あの食欲を誘う「焼肉のイイ匂い」は刺激的だったもんなぁ〜。

その昔は、この通路の奥へ足を運んだもんだ。
そんな「ホームタウン」で忘れられない思い出と言ったらば、あの毎年の恒例行事…。
そう、あの X’mas やら何やら、集まったみんなで騒いだ Party の数々は本当に楽しかった。
とにかく音楽好きの老若男女で様々な人が集まっちゃう Party だったから、それはもう「おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさ」だったよ。
 

フォト

そんな、いつぞやの Party での1枚…。
赤い Sweater のつんちゃんは、右のお姉さんとお見合い中…? 
その横で、ゆうこちゃんに講釈を垂れる私…。
この切ない表情のゆうこちゃんがまた、可愛かったこと…。
左の「頭に包帯を巻いている」ハヤシさんは、当時「至上最強・最剛性」だった Boron 合金製の Racket を「へし折ってしまった !?」という、人間離れの超怪力 Tennis Player だったわさ。
ゆうこちゃんの背後にある大きな Speaker が、お店の顔でもあった JBL の “4435” だ。
当時の SAPPORO Beer の Label もそうだけれど、あの大きな瓶の「コカ・コーラ」が何とも…。
あぁ〜、当時はまだ「昭和だった!」よね〜。
 

フォト

前述と同じ Party にて…。
右のつんちゃんなんざ〜、おいっ、小学生かい… !? 
いや〜、みんな若かった…。
我々にも、こんな頃があったんだよ…。
 

フォト

これも、いつぞやの Party にて…。
Counter 席で私を挟む、右がつんちゃん、左がうーちゃん。
うーちゃんとは小学校からの付き合いだったのに…。
後に複雑な事情で現在も行方不明の状態…。
なので、彼も気掛かりなひとりだよ。
おーい、うーちゃん! 
元気にしてるかぁーいっ…? 
 

フォト

前述と同じ Party にて…。
私の右(写真中央の人)が Master の堀川さん。
若い常連客を、時には厳しく叱り、時には良き相談相手という、当時の我々には親父的な存在だったよ…。
その隣に、いつも天真爛漫で猛烈に Cute だった、ひろこちゃん…。
そして Fashion Model のように綺麗だった、みなちゃん…。
ひろこちゃんも、みなちゃんも、はち切れるような可愛さではないか! 
左下、一番手前の方は…? 
ん〜〜、ごめんなさい、思い出せないっす…。
 

フォト

これも、いつぞやの Party にて…。
この「ホームタウン」での Party は、とにかくもう「おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさ」だったよ。
左から…
 常連女性の中でも絶対的存在だった、玉姉ぇ〜ちゃん
 天真爛漫の、ひろこちゃん
 妙に写真写りが悪いぞ(?)の、ほそみちゃん
 アタシの処女は Peter Murphy に捧げると宣言していた、りえちゃん
 妹のように可愛いい存在だった、ひさこちゃん 
…という、もう綺麗どころ豪華絢爛との写真も懐かしい。
みんなもう、ギンギンの輝きようだよ。
そして私の下で、潜水艦の潜望鏡状態なのが米国人の Eddie だったりする。
日本での滞在は1年ちょっとと短かったけれど、彼もおもろい奴だったよなぁ〜。
お〜い、Eddie! 
君もお元気してるのかぁ〜い…? 

あぁ〜。
また会いたいなぁ〜。
あの頃を一緒に楽しんだみんなと…、あの頃のようにブワ〜っと思いっきり…。
30年近くも昔の、楽しかったあの Party を再演してみたい…? 
ん〜、何とも夢のような話…、だよね〜。

ん〜〜。
どうすれば、あの頃のみなさんに「集合ですよーっ!」と招集できるのであろうか…? 
何処かの B.B.S. で「高崎のロック喫茶 ホームタウン」スレでも立ち上げれば、その糸口になるのだろうか…? 
今のままでは、今のまんま…。
いや、今のまんまどころか、時間は残酷なまでに過ぎ去っていくのだから尚更に集まりにくくなってしまうであろう。
私も既に50を過ぎてしまったのだし…。
あぁ〜。
何か良い手はないものだろうか? 
この日記をご覧になられ「ホームタウンに行ってたぞ」という、あなた! 
周囲で連絡可能な OB & OG な方々に「また、集まらないか…?」と、是非、お声を掛けていただければ…。
それが良い機運となれば、いつかは奇跡の Party を再演! 
…は無理だとしても、懐かしい顔が揃った「ホームタウン 同窓会」なんぞを開催するのも「夢ではない!」のかと…。
楽しかった昔を懐かしむのは「歳をとった証拠」なのであろう。
でも、みんな平等に歳をとる。
そして、楽しかった昔を懐かしむ権利も平等だと私は思うのだ。
あぁ〜。
あの頃を一緒に楽しんだみんなに、いつかまた、会いたいなぁ〜。

この思い、このまま「懐かしい〜」で終わらせたくないと強く思ってしまう昨今の私なのであった。

 
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その昔、あのロック喫茶「ホームタウン」に足を運ばれていた皆様へ
 
Facebook での地図上に、元「ロック喫茶 ホームタウン」だった場所を登録してみました。

https://www.facebook.com/pages/%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E5%96%AB%E8%8C%B6-%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%B3/2019507194996272?hc_ref=ARTMSQopyRyILC7U_tuSd-rNMOJiiq42ru-91daSFlnf1q0DA8_1XPXzqwwQpWB4kZE

あの「ホームタウン」に足を運ばれた方々が、これにチェックインで足跡を残していただけると嬉しいです。
チェックインのついでに、あの頃の思い出なんぞも記していただければ…? 
そしていつの日か、皆さんと一緒に「ホームタウン 同窓会」なんぞを楽しめたら素敵だなぁ〜と存じております。
そう、楽しかったあの Party のように…。
いつかきっと、またみんなで集いましょう! 
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