普通って何？

昔から
『普通』という言葉に
違和感を感じていた。

何を基準として
標準が決まるのか。

誰かの受け売りだが
｢99%が異常者で、1%が正常者だった場合、異常者が正常となる｣

要するに
『普通』というのは
割合の問題でしか無い。

小学生や中学生で
イジメが起こる時
｢皆と違う｣
という基準から始まる。

今でこそ
自閉症やアスペルガー症候群等の知識が
当たり前に手に入るが
あたし達の時代には
そんな言葉の存在すら知らなかった。

だから
今思い返せば
クラスメイトのあの子は
もしかしたらASDだったのかな
などとも思う。

先程の受け売りを元に考えれば
この世の９割がASDだった場合、
この世の９割が精神疾患だった場合、
健康な１割の人達が
弾かれる事になる。

そう考えていくと
『普通』という物が
何なのか解らなくなるのだ。

日本の中で他国の人を見ると
その人達を『外国人』とするが
海外へ行けば、
我々が『外国人』となる。

もし宇宙人が本当に居たとしたら
向こうからすれば
我々がエイリアンとなる。

立場・環境・割合。
それ等が逆転するだけで
標的も逆転する。

だからこそ許せないのは
｢病んでる｣という言葉で片付けて
相手の苦悩や、
過去・背景も知ろうとせずに
単純に笑う行為。

自分が正常だとか健康だとか
誰に、いつ言われた？

自分達と違うからといって
馬鹿にしていい事にはならないのだ。