前に自己愛の極端な例を小説から引用して、その最終的な答えを書いたが
あまりに極端すぎる例と推理小説の答えだけを書いたような対処法を書いたのでちょっと補足。
いくらか具体的な例を会社の人間として20を超える例をあげて
その困った人間の対処法をやや具体的なものとして書くことにするつもりだったが
対処法についてはやはり具体性を欠くものにものなったかもしれない。
20を超える例の個別の答えについては参考とした
「図解職場の嫌いな人の取り扱い方法」を読んでもらえれば、と思う。
�ー�己愛の職場の困った人たち
以下ずらっと並んでいるが働いている人ならいるいる、とわかってもらえそうなもののはずである。
「パーソナリティ障害」の中でも主に「自己愛とそれに挫折して他人の足を引きづる人」をメインしたが
自分もこの中に当てはまっているかも、と思うかもしれないが、人間多かれ少なかれそういう要素はあるし
それがあまりにも迷惑な場合がやばいのでそれがすぐに「パーソナリティ障害」に当てはまるわけではない。
というより、こういうものをみせても「自分ではない」と言い出す人間が、「パーソナリティ障害」に一番近い。
1
興味ある仕事にはノリノリ。でもトラブルがあると放り出す
2
やりきれない仕事を抱えてまで自分にうっとりする迷惑な人
3
酒の前の悪口を上司に密告し、上司の前では平気でゴマをするする人
4
自分の非を認めず、失敗を「無能な周囲」のせいにする人
5
決して先陣を切らないくせに、安全と見るや正義を振りかざす人
6
好き嫌いで物事を判断し、嫌いな人の悪口を言いふらす人
7
周囲にしりぬぐいをさせなら要領よく結果のみを求める人
8
群のボスへ相づちを連発！すべてを言いように解釈する人
9
仕事はいつも尻切れトンボなのにおいしいとこだけ持っていく人
10
「長いものには巻かれろ」なのに外面だけはいい営業先の担当者
11
細かいミスばかりを指摘自分の責任回避に終始する人
12
機嫌の良し悪しで態度が豹変！突然あたり散らす気分屋
13
非効率な「これまでのルール」にこだわり、それを押しつける人
14
「お前のため」と恩着せがましく説教と指図をするのが大好きな人
15
周りの評判次第で人との接し方を変える卑怯者
16
話を盛り上げるためなら守秘義務も忘れて、なんでも話してしまう人
17
常識と会社の方針の厳守が命！前例がなければOKを出さない人
18
イエスマンをえこひいきし、反発する部下は排除する人
19
目立った業績もあげていないのに、虎の威を借りながら出世する人
20
やることすべてに因縁をつけたり揚げ足を取ったりしたがる人
21
失敗の言い訳を繰り返した挙げ句に自分の評価を聞き返す小心者常に尊大で自分を中心に置き、直球の攻撃で人をバカにする人
22
お気に召さない一言を根に持ち、嫌みと嫌がらせを続ける人
（「図解職場の嫌いな人の取り扱い方法」より）
�△海譴蕕虜い辰真佑梁仆菲�
一つ一つについて説明していくのもいいが、基本的な考えだけを書いておく
根本的にこういう人の接し方は「その人の話を否定をせずに聞く」ということだ。
「自己愛とそれをこじらせてしまった」人たちなので否定するのはそのプライドを傷つけることになるので否定をしないで話を聞くわけだ。
ここからは難しいが一般論としては
「相手のマイナスな面は不問として、ひたすらに相手のいいところ、褒めてほしいところを賞賛する。」
さらに戦略的に近づくのなら「相手の望んでいるように、王様や、不世出の天才のように扱うことに徹する」こと。
なにかしら変えさせようとするのなら「義務や道理を説くよりも、不安や嫉妬心、功名心を刺激させるようしむけること」となる。
これで終わればいいのだが、このやり方では今はもうダメなんじゃないかと言われている。
というもの、今は「自己愛を増大させた人間」があまりにも多く。
そして昔言われていたように「年をとるにつれてとんがった人間も丸くなる」という人がびっくりするぐらい減っているようだ。
（7,80代になっても丸くならない人が増えてしまっている）
正しい検証報告はないが、本や雑誌やテレビなどのマスコミが「自己愛」を増大させる続けてしまい。
「自己愛とそれをこじらせてしまった」人が昔では考えられないほど増えて、そしてその人たちが「丸くなる」機会も減ってしまったからではないか、と言われている。
これはゲームやネットなど「自己愛」をさらに増大させるものがさらに増えてしまっている（さらに増え続けている）現状をみると
「自己愛の連中をテキトーにあしらっておく」という従来の方法は「自己愛やそのこじらせた人たち」を減らすことなく、とてつもなく増やして
そしてそういう「自己愛やそのこじらせた人たち」を丸くすることを阻害し続けるているのかもしれない。
バクマンという映画でベテラン編集者が若手編集者がなんでもかんでも若手漫画家を誉めそやすところをみて
「お前ら、なんでもかんでも天才と踊らさせすぎなんだよ」というシーンがあって、そんな感じだ。
マンガなんかでもヒットをするのは「運」で、どんなに素晴らしいものでもその時代にあったものでないと売れない。
これは実は昔からそうで「源氏物語」という今では「日本文学の最高傑作」と国文学者が褒め称える本も
書かれた当初やその後1000年ぐらい「大したことのない（くだらないもの）」であった。
江戸時代の国文学や明治以降の海外での高評価によって「日本文学の最高傑作」とみんなに言われるようになったのは100年ちょっとぐらい。
だからみんなでテキトーに誉めそやして「自己愛」の人間を量産させても世間の「評価」という器は固定されているという矛盾が生じる。
ということは『一億人』に「自己愛」の人間を量産しても「評価」という器の中には『千人』ぐらいしか入らない。
昔から続く身分制度のように『AI』を使って「自己愛」を肥大させていい人を選別させる時代に向かうのかもしれないが
私たち世代はこの「無駄にたくさんいる自己愛とこじらせたひとたち」をどうあつかうのか、自己愛の象徴のようなトランプが大統領になったり
どうもうまく制御できそうに思えない。
私個人としては「自己愛」というのは「自分を天才と勘違いする才能」だと思っている。
その「自己愛」を維持できる人間は限りなく少ない。
「自己愛」を維持できる人間というのは一つのことを数十年ブレずに続けて
これからも、おそらくは死ぬまで続けられるような人間で「世間の評価」とは無縁のものである。
こういう人間を他の大多数の「インチキ自己愛」から見つける能力や方法というのは難しい。
私は生まれたときから研究者の家族たちに囲まれるというちょっと変なところで育ったので少しはわかる。
そういう「自己愛」を維持できる人間というのはどこかに「狂気」を感じるものではあるが、それの見つけ方や方法はわからない。
ただまあ、先にあげたなんでもかんでも
「相手のマイナスな面は不問として、ひたすらに相手のいいところ、褒めてほしいところを賞賛する。」
ということにすればいいだろう、とは思わない。
だからなんとなく「見込みのありそうな人間」には「真逆」。
だから「きちんと話は聞くけれど、褒め殺しにはしない」。
押井守の「友だちはいらない」によると「友だち」というのは
「イラクに人質になった友達を助けるためにイラクに向かって、自分の命を捨ててもいいので助けにいくような人」という。
「褒めた自己愛の人間が誘拐されたらそのために自らがそこに行って相手の命を助ける」気がなければ
「自己愛」に満ちた人間を「褒め殺し」にするのを辞めたらどうですかね？
ログインしてコメントを確認・投稿する