このところよく行く有栖川記念公園。
とにかく広い。
上のほうにある図書館に行くには、とんでもない坂道を、延々と歩かなくてはならない。
そして特筆すべきは、空へ空へと伸びた、背の高い木々たちだ。
普通の公園にはなかなか無い感じで、横ではなく、上へ上へと真っすぐに成長している。
(まるでアニキのようだ・・・)
ほとんどが30mはあると思われるし、中には40mはあるんじゃないかという大木も。
こういう感じに育った木たちを見ることは、都会では少ないと思う。
そう、それはまるでトトロの森を見ているような錯覚を覚えるほどだった。
天空高くそびえる木々に風があたると、あっちでザワザワ、こっちでザワザワと、まるで会話を楽しんでいるかのようにも聞こえる。
枝のゆれ方もゆっくりで、柔らかくて、映画の世界のような風情がある。
そんな木々の中で、一か所だけ、急に顔を出してくるビワの木が、とてもいいアクセントになっている。
ひかえめにオレンジ色の実をつけた姿が、妙に愛らしい。
何百年も生きてきたと思われるイチョウの大木も、生命の不思議さを感じさせてくれる。
ひとつだけ残念なことがある。
こんなに完璧なのに、猫バスがいないのだ。
これほどの壮大な森に猫バスがそろったら、きっと素敵な夢の世界が生まれてくることだろうな。
そんなことを考えていたら、目の前を数人の女子高生たちが、通り過ぎていった。
みんな、手元のスマホに心をうばわれているのかのようだった。
そんな狭い世界だけに閉じこもっていていいのかい?
世の中には、もっともっと素敵なことが、山ほどあるんだよ。
できることなら、キミたちにも、あの、猫バスを見せてあげたいな。
「71年前、明るく、晴れ渡った朝、死が空から降り、世界が変わってしまいました」・・・
オバマさんが広島でお話しした、全文を目にする機会がありました。
「人類が自らを破滅させる手段」との表現で、核兵器のことも話していたけど、もっと広く戦争は絶対に無くしていかなくてはいけないという趣旨が感じられました。
アメリカ大統領という立場を考えれば、画期的なスピーチだったなと思います。
「私たちは一つの人類の仲間・・・」
ボクたち自身の心の中に、絶対に崩れることのない、平和の森(トトロの森)を築いていきたいものですね。
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