【質問 kérdés】
「アッティラ」服とは?
Mi az huszár egyenruha?
【回答 válasz】
服としての「アッティラ Attila」とは,肋骨状に何本もの組紐飾りのついたショートコートまたはジャケットのことを指す.
元々は普段着として使われていたハンガリーの民族衣装だったが,ハンガリー軍では1799年,同軍最初の服装規範を定め,軽騎兵連隊にはハンガリーの伝統に則った騎兵服 huszár egyenruha を定めた.
そしてそのフサール huszár (軽騎兵)が活躍したことから,世界中の軽騎兵がこれを真似るようになり,「アッティラ」と呼ばれるようになった.
ハンガリー発祥なら何でもアッティラ呼ばわりとか,何それおっかねえ.
やがて第一次大戦という総力戦の時代に突入し,将兵の服装はとても地味な色とデザインになったが,戦後もアッティラは正装服として残った.
26.Mと31.Mというものが知られている.
ただ,写真を見ると,どうも31.Mはそれまでの騎兵服よりボチカイ・ジャケット bocskai zakó のほうに似ている気がするのだが…
兵科によって服の色は異なっていたが,幾つかの兵科でその色が被っていたため,襟の記章や他の識別色が併用された.
ただ,アッティラは非常に高価で,将軍や将校の誰にでも買えるようなものではなかったので,39.Mジャケットで代用する将校もいたという.
第二次大戦が終わり,共産政権時代になると,アッティラは民族主義的な服として軍から排除されたが,冷戦終結後,アッティラは軍服として復活を果たしている.
【参考ページ Referencia Oldal】
http://www.warrelics.eu/forum/imperial-germany-austro-hungary/husaren-interim-attila-tunic-24927/
http://rendormuzeum.com/gyujtemenyek
http://www.energy.hu/en/uniform-gallery/2016-10-28-11-48-32.html
左画像:19世紀初頭の騎兵服
中央画像:26.Mアッティラ(右)と31.Mアッティラ
右画像 :マリア・テレジア時代のボチカイ・ジャケット bocskai zakó
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