春の蛇

朝に洗濯をして、外に干していると、庭の空気中に綿が上下に舞っていて、幻想的な光景だった。たぶん綿の木から飛んできたのだろうと思うが、綿に種が付いていなかったので、よくわからない。洗濯物を干していると、すぐ近くのライラックの木からハラリハラリと花びらが落ちるので、なんだろうと見てみると、二匹の蛇が枝の間をグルグルと巡回していた。庭に蛇が居るのはしっていたが、二匹も居るんだと思っていると、今度は蛇が絡まり合って団子の様になった。ああ、春なんだなと思っていると、蛇がどんどんと木の上に現れて、伍、六匹の蛇が木の上で絡まり合い始めた。さらに蛇は一匹二匹と木を登っていく。一匹は俺のそばに下りてきて、俺を観察するように見ると、また木に登っていった。ライラックの木は洗濯物を干す２メートルほどの所にあるので、なかなか恐ろしかった。洗濯物を干してから、しばらくウニウニとする蛇を見ていた。
午後４時ゴロ起きた。亜矢の眼鏡の鼻のところの部品が取れたので、メガネ屋に行って修理してもらった。その後、中学校へ行って、亜矢の夏のブラスバンド練習の登録をした。その後、亜矢は実矢とガールスカウトへ行った。俺はどうも調子が悪く、ゴロゴロとしていた。夜勤の仕事に着くと、どうも本当に調子が悪いようで、体中が痛く、頭も痛い。
それにしても子供たちは明日で学校が終わりで、もう夏休みに入る。