mixiユーザー(id:778047)

2018年01月21日23:46

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「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」「君の名は」

新海誠の有名な(と私は思っている)三作品ですね(・ω・)

最近改めてこれら全部を再度見まして、初見のときと全然印象が違うことに驚いてます(°_°)


秒速5センチを最初に見たのはもう7年とか8年とか前だったと思います、そのときは、

「思ったことはちゃんと言えよ!」

と修造みたいな感想を抱きましたwww
それを今、34歳になって改めて見てみると、これは言わない(言えない)ことが重要な要素なんだ、とわかりました。
言えなかった男の子は、その言えなかった言葉をずっと手放せずに抱えて生きてきて、大人になってもそれに捕われてしまっていた。
女の子は、あの雪の日、男の子を見送るときの一言で、気持ちを手放すことに決めたんだと思いました。
男の子はずっと女の子の事を見続けていたが、女の子は男の子を見ることをやめたんでしょう。
そこになんとなく、理想と現実の境界、男女の価値観の境界、そんなものが見えたような気がしました。
それを俯瞰してる視聴者はわかりますが、当事者にはわからんよなぁっていうのが切ないっすね(´・ω・`)


言の葉の庭は最初に見たときと印象はそんなに変わらなかったです。
とにかく絵が綺麗。
実写かと見まごうような綺麗な絵を、私は言の葉の庭以外に知りません。
最初から最後まで、一貫して徹底的に美しい。
秒速5センチでもそうでしたが、明暗の使い方がめちゃくちゃ上手で、絵から温度が伝わるような、まるでそこにいると感じられるような、美麗なシーンばかりで鳥肌がたつ。
動きとかで見せるのではなく、一枚の背景の中に緻密にちりばめられた情報を読み取っていくというか、そういう「深読み」を楽しませてくれる作品だと思う。

もう本当にとにかく綺麗。美しすぎて言語が絶するほど美しい。
そして私が気に入ってるのは、明るさ。
光の使い方がものすごく綺麗。
雨なんだけど明るい、雨なんだけど遠くに日差しがある、そういう明るさが物語の印象を変えてると思う。
私はこの明るさが一番重要だと思ってる、あと空間の感じ。広さと狭さの感覚みたいな。
そういうのが集約されたとてつもなく見てて心地いい作品です。


君の名はは、最初見た時より印象が悪い。
最初見たときは映画館だったし、新海誠の新作だ〜!ってテンション高めで見てたからすごい良かったと思ったけど、地上波で見直した時に、なんか、あんまりおもしろくないと思った。
なんていうか、う〜ん、スルメじゃないんだよね。
使い捨てな感じ。
もう一回見たい!ってなる感じが無い。
端的に言うと、すぐ飽きちゃった(°_°)

話はすごい練りこまれてるし、絵は相変わらず綺麗だし、つじつまもしっかり合ってて作品としてハイレベルなんだけど、なんか、味気ない。
言の葉の庭では涙じわったけど、君の名はではじわらなかった。
あ、でも最後の方のシーンは好き(*´∀`*)
あの電車でお互いを見つけたシーンは思い出すだけで鳥肌がたつ。
今までの新海誠の作品では、最終的に二人が結びつくことはなかったけど、今回はちゃんと結びついたのがすごい良いと思った。
ただ、結びつかない他二作の感じも、良い。どっちも良い。
昔の新海誠だったら、あそこで電車でお互いを見つけたけど出会えなかった、で終わるだろうな〜って思った。
いやー、でも君の名はは二人が再開して終わるところがいいわ、うん。

全部好きですよ、三つとも。

ただ一番好みなのは言の葉の庭。時点で秒速5センチ。
言の葉の庭は、私は世界で一番美しいアニメ作品だと思った。
絵だけじゃなく、すべてがね。
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