【時評】ヘイトコリアも、ヘイトチャイナも容認されるべき

大村愛知県知事はフェアでない。
もっともらしいことを言っているが、偏っている。フェアでない！
「公権力が（展示作品を）これは良い、これは悪いと言ってはいけない」という持論は立派だ。
ならば、ヘイトコリアや、ヘイトチャイナの作品も展示すべきだった。
ツイッターでは使えない、チャイナを意味する熟語の書道展とか、金日成や毛沢東の肖像写真が燃やされるビデオ映像。
トルーマンと原爆、スターリンと満州を侵略するソ連軍の映像。
あるいはエロス。
「愛のコリーダ」のフランス版ノーカット上映とか、性器露出ストリップなど、刑法１７５条の制約を無視した作品は、数多くある。

誰かを傷つけない表現はない。
もしも誰も傷つけたくないと思うなら、表現活動などしてはいけない。
なんらかの思想の表現は、誰かを傷つける。それを覚悟した者だけが、表現するものだ。
だからある表現を不快に思っても、その表現を抹殺してはいけない。
その表現を歓迎する者もいるからだ。
一部の人たちの好悪だけで、表現の自由を制約してはならない。
また多数決で、制約の対象を決めてはいけない。
多数決で、少数派の表現活動を禁止すること、それを全体主義という。
民主主義の否定である。

表現の自由は、不快な表現を我慢する義務と一対だ。

ヘイトスピーチの法規制に反対する者としては、天皇の写真を燃やすビデオも表現の自由として容認する。
だが同時に、フェアな展示をしなかった大村知事を軽蔑する。

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大村愛知県知事、吉村大阪府知事に反論　「憲法21条、表現の自由を理解せず」
2019年08月08日 18:23 毎日新聞
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5741054