理想的な改憲案はいくつもある。
だが理想論では改憲できない。賛同者が少ないのだ。
どれほど立派な改憲案でも、実現しなければ「絵に描いた餅」である。
多くの国民が望んでいるのは現実の改憲であって、絵に描いた改憲ではない。
石破茂氏は、自民党総裁選に立候補する。
しかし待って欲しい。
自民党は改憲政党だ。
実現可能な改憲案を持たぬ者が、自民党総裁になって、なにをするのだ?
最近、石破氏はテレビ番組で「9条2項」の削除を提言したそうだ。
以前からの持論だから、不思議はない。
しかしいち議員として語るのと、総裁選出馬を前に語るのとでは、言葉の意味が異なる。
自民党で憲法改正を主張する議員の多くが、「9条2項」の削除を望んでいる。
だが公明党が賛同しないから、現状では無理と理解している。
安倍首相も分かっているから、「自衛隊加憲」を提唱している。
まずは自公が妥協して、改憲できるところから始める。
首相は現実路線を確実に進む道を選んだ。
自民党議員の中には不満のある者もいる。
それでも国民が改憲を体験することが大事と思い、首相案に賛同している。
9条2項の削除は理想ではあるが、実現できない。
絵に描いた憲法だ。
実現可能な改憲案を持たぬ者が、自民党総裁になっても、改憲できない。
ましてや共産党や立憲民主もまじえて議論などできるはずもない。
できないと分かっていて、総裁選に立候補するのは詐欺。護憲政党へ行くべきだ。
本当にできると思っているなら、石破氏は無能だ。
自民党総裁が護憲では困るし、無能でも困る。
最初から完璧な改憲など望まなくても良い。
まずは国民に改憲を体験させること。
いちど体験すれば、憲法への関心も深まり、問題点も理解できるようになる。
完璧な改憲はそれからで良い。
石破氏は国民に体験すらさせようとしない。
本心では改憲を望まぬ、護憲派なのだろう。
自民党総裁には、なってはいけない!
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残念な石破茂氏の現状 産経ニュース 2018.8.23 01:00
http://www.sankei.com/politics/news/180823/plt1808230001-n1.html
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