【時評】大阪万博：８年後の世界が求めているテーマなのか？

２０２５年の大阪万博
テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」だそうな。
そのようなテーマを、８年後の世界が求めているのだろうか？

今回の誘致は、大阪の事情ありきで話が進んでいる。
埋め立て地「夢洲」の活用とカジノ誘致という目的が先あり、手段としての万博ではないのか？
だからテーマが転々とかわる。
たしか最初は「長寿」だったはず(笑)

万博で成功したのは７０年大阪万博と、８１年の神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア)ぐらい。
つくば万博や愛知博はパッとしなかったし、沖縄海洋博は廃墟すら残っていない。
北海道食の祭典は大赤字。

いまから８年後となれば、AI社会になっているはず。
８年後のAI社会で「いのち輝く未来社会のデザイン」を提言しなければならない。
大阪誘致を叫んでいる人たちは、そのことが分かっているのか？

AI社会が現実となっている時代に、未来社会の万博となれば、AI以上の超未来メカを中心にした企画が必要だ。
で、それは今の時点で予測できているのか？
いまだ私は、そんな未来メカの話を聞いたことがない。
それとも、AI社会を生きていくための人生哲学を提言するのか？
８年後、AI社会の入り口で、そのような哲学を提言する意義ならある。
しかしそのようなSF的哲学者が、我が国にいるのか？
いや、世界にいるのか？

今回の大阪万博誘致は動機から出直して、テーマを決めなおすべきだ。
今のままだと、大赤字で、廃墟を残すだけになる。
高級ワインを腐らせただけの、ワイン博物館と同じ運命になる！

■２５年大阪万博に立候補へ＝誘致活動を本格化―政府
(時事通信社 - 04月11日 09:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4521672