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2017年10月28日11:00

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F1のホンダ関連は偏向記事が多いが、ホンダ自身も本当のことを言わないのか?

ホンダのプリンシパルエンジニアの中村氏が、高速(コーナー?)でのバランスが良かったとコメントしているが、実はメキシコGPのエルマノス・ロドリゲスサーキットには、高速コーナーはほとんどない。

1km以上の長いストレートがあり、高地で空気が薄くて空気抵抗が少ないから、360km/h近く最高速が出るので、高速サーキットの印象があるが、実際には低速コーナーが多く、常設サーキットではハンガリーの次に平均速度が遅い低速サーキットになる。

低速コースなので、レッドブルが速いだろうと思っていたら、やはり速かった。

高速コーナーがほとんどないので、中村氏の「高速でマシンバランスが良かった」のコメントが事実だとしても、マシンバランスが良くてタイムを稼げるコーナーは2つぐらいしかない。それではトータルラップは大して良くならない。

セクタータイムを見てみると、もっとも低速な区間のセクター2でマクラーレンは速く、当然ながらロングストレートがあるセクター1が遅い。つまりマクラーレンは低速区間が速い。



ここ数戦の傾向を見ると、McLホンダは低速コーナーからの立ち上がりが良い。シーズン後半に入ってから、ホンダエンジンは着実にパワーアップしており、高回転域は燃費との兼ね合いがあるので本当のフルパワーを出せていない感触だが、中低速は明らかにルノーを上回っており、ひょっとするとフェラーリエンジンより良いかも知れない。

中低速トルクが向上しているので、ゼロ発進加速が良くなったので、後半戦に入ってから常にスタートが良く、良過ぎることで逆に前走車のトラブルに巻き込まれているぐらい。

マスコミ記事やチーム広報はメキシコはマクラーレン・ホンダに取ってシーズン終盤で相性最悪のコースと言ってはいるが、私見では低速コーナーが多いメキシコは中低速トルクに優れるホンダに有利で、けっこうここでMcLホンダは速いのではないかと予測していたらその通りになった。

マスコミ記事がいい加減なのはいつものことだとして、ホンダを切りたくて仕方なかったマクラーレンの広報はともかく、ホンダ自身はなぜ本当のことを言わないのか疑問に思う。



ホンダは相変わらずストレートの最高速は伸びていないので、決勝レースでコース上(メインストレートでのDRS使用)でのオーバーテイクは難しいと思うが、ラップタイムは良いので、タイヤ戦略を上手く組めば予選グリッドから2つぐらいポジションを上げる可能性が高い。

このコース、ストレートはパワーにまさるメルセデスエンジン勢が抜群に速いが、メルセデスエンジンはパワフルで丈夫な分、どうもかなり重いようでマシンの前後重量バランスが良くなく、メルセデスエンジンを積んでいるチームは直線番長が多くて低速コーナーを苦手としている。

メルセデスワークスですら低速コースは苦手で、モナコ、ハンガリー、シンガポールをいずれも苦戦している。
そのため、マクラーレンと近いポジションで競っているフォース・インディアやウィリアムズのタイムが伸びなかったり、決勝レースでミスしてコースアウトする可能性がかなりある。

近いポジションのうち、メルセデスエンジン勢が直線番長でコーナーは遅い可能性が大なので、McLホンダとしてはルノーワークスさえ上手く抑え込めば、予選で8番手前後、決勝で6番手前後に入れる確率がかなりある。

もちろんメカニカルトラブルはない前提だが。



McLホンダでトラブルというと、常にホンダが悪い印象だが、実際にはマクラーレンも相当ひどい。フリー走行2回目は、バンドーン車のホイールナット閉め忘れでピットレーンで止まってしまい、押し戻された。

アメリカGPは明らかにタイヤ戦略をミスしていたし、マクラーレンはピットクルーもストラテジストも人材流出しているのではないかと疑える。

来年のマクラーレンは、ホンダの資金を失い、ルノーエンジンは金を払って買わないといけない。アロンソのギャラのかなりの部分はホンダ持ちだった。そして来年のタイトルスポンサーはまだ決まっていない。

ホンダからの資金注入が50億円と言われており、ワークス待遇のエンジンを買うと年間30〜40億ぐらいと言われている。アロンソの年棒は推定40億。差し引きでマクラーレンは100億円ぐらい負担が増える見込みになる。

現在のマクラーレンの株は、サウジアラビアの大富豪のマンスール・オジェと、バーレーンの投資会社のマムタラカト・ホールディング・カンパニーが大半を握っていて、アラブの金持ちが仕切っているから金はあるのかも知れないが、レース文化に通塾したスポンサーじゃないと金のかけどころや我慢のしどころを間違うことがしばしばある。



来年のマクラーレンはルノーエンジンに積み替えだが、ピークパワーはまだホンダが劣っているが、中低速はホンダが勝っているので、ラップトータルでのパワーはほぼ互角と言って良く、コースレイアウト次第ではホンダエンジンの方が有利な場合もある。

信頼性はルノーもトラブルが多く、かつホンダは内燃機関本体はほとんど壊れず、トラブルのほとんどがMGU-Hとエンジンと車体側冷却系の間で起きている。ちなみにMGU-Hはターボと同軸に組んであるので高温にさらされる。

ピークパワーが足りないのはホンダの責任だが、トラブルの原因は車体側の冷却系やそこからのパイピングにもかなり問題がある感触で、ホンダエンジンそのものの信頼性は十分である可能性もかなりある。

つまり車体側はトロロッソに替わった途端にホンダはNoトラブルになる可能性もかなりあり、マクラーレン・ルノーは今年と同じぐらいのトラブル率で変わらすになるかも知れない。



レッドブル系チームは空力の作りが良く、空気抵抗が少ないので、パワー不足のルノーエンジンでも最高速が伸びている。

トロロッソと組むことにより、ホンダエンジンのピークパワー不足が補われるならば、トータルパッケージとしてはかなり良いレベルになる可能性が高い。

逆にマクラーレンは、最高速が数キロ伸びる以外はほとんどの要素が低下する確率が高いと思える。今シーズン後半の神スタートダッシュはまずなくなるだろう。




ホンダ中村聡氏「高速でマシンバランスが良かった」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=4834070
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