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2017年09月25日01:16

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「中川晃教コンサート2017〜Seasons of love〜」(中日劇場)9/14

今回のコンサートは、中日劇場、新歌舞伎座、明治座、と、劇場をまわるツアー。そういう場所ならでは、ということで、「Live Act」という形にこだわったそうで、朗読やダンスとのコラボ、そして篠笛の佐藤和哉さんとの共演。アッキーと「和」っていまいち想像がつかなかったけれど、笛の音色とアッキーの歌声、思っていた以上の親和性でとても素敵な歌の世界が出来上がっていました。

オープニングはその篠笛の音色からはじまって、ダンスは杉浦ゆらさん。真っ赤なドレスのまだ幼いとさえみえる少女がまるで人形のように踊り、ここからどんな世界へ連れて行ってくれるんだろうという期待感。
そして、そんな幻想的な雰囲気の中に響くアッキーの歌声はやっぱり素敵で、もともと独特な世界観をもっていると思っているアッキーの歌の世界が、より広がっていたような気がしました。とはいえ、アッキーのライブ参加は2回目だし、こういうライブにはあんまり慣れてないところもあって、幕が開く前はちょっとどうしようかと思っていたふしもありつつ(笑)でも、はじまったら、そのまんまとにかく受け止めてみたらいいんだな、なんて思ってみたりして。私、全部の曲を知ってるわけでもないけれど、ドラマチックで物語性のあるような曲を選んでるような全体的な印象を受けました。

♪チャイナガール

♪I have nothing
♪I say goodbye
♪見上げてごらん夜の星を


朗読と歌でつづるコーナー。朗読は、ビクターの後輩の伊礼亮さんとふたりで、寺山修司を。全然知らなかったけど、ちょっと調べてみたら、たぶん、この4篇→お月さまの壜詰 / ギターとキノミ / なみだと飛びたい / 青空を塗る男。どれもファンタジックで切ない、ちいさな愛の物語。そして、朗読からの歌へのつなぎが、びっくりするほどに世界観が連続していて、まるでアッキーの歌のために書かれたものかと思ったくらい。歌の中にさっきの朗読の物語の世界が浮かんで、歌も歌詞以上に何かを物語るようで、これがきっと、今回のコンサートでやってみたかったことなんだろうな。
伊礼さんの声はどこかかわいらしさも残した若さあふれるまっすぐな感じで、アッキーとの声の対比が良いバランスだったと思います。アッキーもなかなか不思議ちゃんなところがあると勝手に思ってるんですが(笑)こうして並ぶと大人の落ち着いた雰囲気ですね。
・・・で、ここ、絶対何か1曲足りない・・・。

次のコーナーは、ミュージカル曲。

♪僕こそ音楽(モーツァルト!)
♪人のツバサ(SHIROH)
♪On Broadway(Beautiful)
♪Walking in the Rain(Beautiful)
♪Can't Take My Eyes off You(ジャージー・ボーイズ)
♪Who Loves You(ジャージー・ボーイズ)

この場所、中日劇場。まさにここから始まったんだそうです、当時19歳だったという彼の「モーツァルト!」が。私が初めて「モーツァルト!」を観劇したのもまさにこの中日劇場。そして、それがアッキーのヴォルフだった。初演じゃないですけどね、たしか。あの頃はまだミュージカルをそんなに見たことない頃で、つかみきれなかったところもたくさんあっただろうから、もったいないな。アッキーのヴォルフはそれ1回きりしか見ていないから、それを、もう一度この場所、来年閉館してしまうこの中日劇場でまた逢えるなんて。ぐるっと1周して戻ってきたようなめぐりあわせに、なんだか感無量。本当にのびのびと歌う「僕こそ音楽」は、客席からの拍手もひときわ大きくて、ああ、みんなに愛されているんだな、と感じました。ステージ上で、「ちょうどこのへんで!」とか思い出しながら語ってくれる姿は、なんだか少年のよう。自由なヴォルフがそこにいるようにも見えました。
「SHIROH」は見てないけれど、観劇した友達がアッキーの歌声を絶賛していて、それを聞いていたからこそ「モーツァルト!」見てみようと思ったという、ある意味、私をこちらへ導いてくれたような作品。でも、ゲキ×シネで一回見てるな、私・・・。
先日終わったばかりの作品「Beautiful」は、作曲家の役だったので意外と歌わない(笑)と自分で言ってるのが面白かったです。そして、作品中では自分が作曲したことになっているので自分では歌えなかったという「On Broadway」を、今日は歌います!となんだかとっても嬉しそう。この作品見てないので、劇中でどんな風に歌われていたのか知りませんが、とってもかっこいい雰囲気で、えーっこれアッキーが歌ってないとか信じられないんですけど!(笑)ダンスの浅井信好さんとのコラボもかっこよかったです。「Walking in the Rain」は歌い終わりにマイクにちゅってキスしてたのがなんだか可愛い(笑)。
「ジャージー・ボーイズ」も観劇してないのですが、この作品で演劇の賞をいただいたということもあって、「Can't Take My Eyes off You」はテレビとかでもちょくちょく歌うのを見ていたので、やっと生で聴けた!という感じでした。来年の再演が決まっているので、次は是非見たいな。地方公演ってどこですかー!?
ミュージカルへの思いを語っていたのも印象的で、自分が賞をいただけたのは、まわりのみなさんのおかげ、これまでミュージカルというジャンルを支えてきた先人たちへの思いへもひっくるめての感謝の言葉に、ミュージカルそのものへの強い想いを感じました。そして、いつか自分の曲でミュージカルを、という夢も。アッキーの世界で作られたミュージカル、是非見てみたいです。いつか叶うと良いな。

意外とみんな立たないんだな、と思っていたら、ここでアッキーからスタンディングを促して、ここからはオリジナル曲で駆け抜けました。今回が初日だから、客席の方もさぐりさぐりなのかしら?

♪FLY
♪TO BE IS TO DO
♪止まらない一秒
♪Miracle of love

<アンコール>
♪マイウェイ
♪I Will Get Your Kiss

アンコールは客席のど真ん中の通路にいきなりいたからびっくり!でも、そういえば、さっき前の通路を通り過ぎて行った白い人影・・・あれか!!(笑)「マイウェイ」で手拍子が入るアレンジって、ものすごい新鮮なんですけど!歌いながら客席を回って(残念ながらこっちには来なかった!・笑)ステージに戻るアッキー。
即興の名古屋大好きの歌?で客席のコール&レスポンスというか、しかも、上手下手で別のリズム歌わせるってなかなか高度な要求してきます(笑)。このへん、ほぼラップみたいに喋ってて(歌って?)面白かったです。
名古屋飛ばしはよくないYO!みたいなこと言ってくれたわりには、今後のスケジュール告知の中に名古屋いっこも出てこないんですが・・・(笑)。でも、告知できないところに何か含みのあるような言い方をしていたようにも思えたので、なにか期待しててもいいんですかね。期待しちゃいますよ(笑)。でも、名古屋を思ってくれてることは、それだけで嬉しいです。そして、この中日劇場閉館についても、この場所がなくなっても心の中にずっとあるホーム、みたいなことを言ってくれて、彼にとっても思い入れのある場所であってくれてるのがなんだか嬉しかったり。
そして、最後に歌ってくれた、デビュー曲の「I Will Get Your Kiss」。やっぱり良いなあ。生で聴きたかったんです。しかし、ここまでずっとスタンディングで、こういう曲は座った方が良いのか立ったままで良いのか迷います(笑)。気持ち的には座っても良いかなって感じでしたが、ほとんど立ってたからそのまま。ライブ慣れしてないからそこらへんの加減がよくわからないのですが(笑)。
素敵な音楽をたくさん聴けたときは、終わった後にはいつまでも音楽が耳の中で鳴ってるみたいな感じで、とても幸せな気持ちになるのですが、今回もそんな感じ。どうやって参加すれば良いのかなって思うところもあったけれど、最後まで楽しかったです。アッキーのライブ、また行きたいな。
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