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2018年07月16日07:14

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ピタゴラス卿

私の記憶では、初めて「定理」と名の付くのを習ったのは「ピタゴラスの定理」(「三平方の定理」)だったと思います。

社会人になって、当時は売り上げが伸び続ける花形商品であった電卓の企画を担当していた頃、三角関数などの関数計算を持つモデルに「愛称」を考えろと指示されました。
「愛称」は好き嫌いがあり、また「正解」がありません。なので、誰でも「口出し」できます。結果、いろいろ検討して上げた案は却下されたり、営業でひっくり返されたりと、なかなか決まらず、時間浪費が著しいです。
その時、ふと浮かんだのが「ピタゴラス」でした。商標面でも問題なさそうなので、提案すると、あっさりと決まり、時間の無駄使いは終わりました。

ピタゴラス卿は、BC500年頃、古代ギリシアで宗教・政治・哲学を目指す教団を創設したと言われます。
教団では、数の調和・整合性を重視、完全数や友愛数(双子数、親和数)などを崇拝していました。あるとき、教団のメンバーが「無理数」を発見します。
これは、教義に反することなので、発見者を死刑にしてしまいます。無茶苦茶怖い話です。
また、この教団は徹底した秘密主義で、情報を外部に漏らすことは厳禁、もし背くと、死罪もあったと言われています。
その結果、ピタゴラス卿の個人情報や、自身が著作したものは一切残っておらず、教団の解散後に弟子などが書き残したものが残されたに過ぎません。「ピタゴラスの定理」もその1つでしょう。
今日のカットは、ローマのカピトリーノ博物館が所蔵するピタゴラス像をモチーフにした似顔絵です。

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