永野芽郁「半分、青い」裕子連載打ち切り21・２％
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どうでもいいわ！的な無理な展開、あるいはそれやっていいんかい？的なご都合主義のストーリーがめだちにめだつ。
おそらく脚本家の北川悦吏子さんにとって、久々の大仕事がこの朝ドラだと思うのだが、主人公の心の成長なんてまるで興味がない、のか？次の週になるいきなり何年かすぎている！（笑）
いや、そういう省略があっていいのだが、肝心なシーンをていねいに描くことよりも、登場人物のあの人にこのセリフをいわせたいから、ストーリーのここは省略みたいなシーンばかりめだつ。
しかも各キャラがみなステレオタイプで、いま１９９５年まできたのか、そういう時代背景が登場人物たちの心理や行動にどんな影響を与えてもいない、光にも影にもなっていない。漫画家残酷物語、なんて永島慎二のころからあったのだ。
お、ここで半分、黒い、的重箱の隅を突つく指摘であるのだが。
私が最初から批判していたマグマ大使の笛、問題である。テレビの放映時期とこのドラマの時代設定がずれていると批判したら、ＮＨＫはいや、あれはドラマではなく食堂にマンガがあって、スズメはテレビではなくマンガから影響を受けたんです、と苦しい弁明をしていたので、マンガを確認したぞ！（笑）
わが家には手塚治虫全集３００巻がある。マグマ大使� 銑�を何十年ぶりかで再読してみた。スズメは、り〜つ〜！と叫んでから笛を吹く。マンガのなかのマモル少年は、マグマ大使やガム（ロケット人間マグマ大使の息子）を呼ぶまえにいちいち叫んでから笛を吹くというシーンは見当たらないのだ！もっと自然でノーアクションで、ガムを呼ばなきゃ、というセリフのあとでノー叫びで笛を吹くのだ。だから、り〜つ〜！と叫ぶのは、やはりテレビ版で江木としお（ジャニーズ事務所の元祖ジャニーズの後輩フォーリーブスの主要メンバーになるのだが）が、マグマたいし〜！と叫んで笛を吹くことの模倣なんである。
つまり近過去、近々過去はここまできちんと時代考証をしておかないと、やはりリアリティが薄味になってしまう。
しかし、北川さんはそんなことよりも、このセリフをいわせたい！だけで、なにを描きたいのか、その道筋がちっとも見えてこないから、視聴者はイライラするのだ。
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