mixiユーザー(id:7067927)

2017年05月24日18:41

119 view

あらすじの紹介をしている場合じゃない。

■『CRISIS』第7話が示すメッセージーー“公平と平等”訴える若者の矛盾とは
(リアルサウンド - 05月24日 18:13)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=169&from=diary&id=4587731
革命をめざす若者たちの矛盾、などという言葉でわかったような気になってしまうのは、あまりにもドラマ鑑賞としてはレベルが低い。

CRISIS、というドラマの提示する日本、とはこの革命集団が主張する公平さと平等というかれらの主張に矛盾どころか、正当だと共感するところがある、というのが制作者側の狙いだろう。

リアリティというのはこういう感覚をいうのだ。格差は現実にある、担当刑事の年収よりも、現実に貧困児童は幻ではなく無料の食事サービスに殺到している。生活保護は増加の一途だし、老人介護の困難化はますますひどくなっているし、子供の虐待はあとを絶たない。

ただ惜しいのは、体制側の犬、などというセリフが古すぎる。これでは70年代の新左翼の用語だ。とっくに社会主義思想は、ベルリンの壁の崩壊以降衰退した。いまのテロとはそのような旧態依然の革命思想からではなく、もっと過激な新しい思想から、それは差別と偏見のナショナリズムから生まれるだろう。

しかしそういう欠点を補ってあまりあるカメラ、アクションの素晴らしさ!カメラがいい、あえてのざらついた画面、抑制されたクローズアップと、セリフではなく映像で語ろうとする演出方針。大作ぶったTBSの『小さな巨人』と比較すると、ドラマの勉強にはもってこいだ。




2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する