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2013年10月18日17:12

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解放同盟は、江戸時代の穢多分布に興味をもってもらいたいようだ

 古地図に記された「穢えた多村」と言うのは差別だと、出版社に部落解放同盟がいちゃもんを付けた。言いがかりに屈した出版社は、「古地図の図面から、該当文字を消去」という暴挙に出た。で、これがニュースとなったので、『寝ていた子を起こす』結果となっている。

1)この本を買った人たちは、そんなことは木にしていない。
2)開放同盟の行動が、世に、古地図から穢多の地を探る手法を知らしめた。
3)東京では、大抵「部落」は集落の意味しか持たない。
  部落民への関心も低い。
4)東京のほとんどの部分で移り変わりが激しくて、「穢多の地」の痕跡は殆ど残って
  いない。
5)既に、修正以前の大量の本が出回り、図書館でも貸出している。
  これの駆逐はふかのうなので、解放同盟の行動は、まるで意味を持たない。



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□ネット時代の新たな差別問題 江戸古地図ブームで浮上した差別問題の深刻1/2(月刊『創』2013年11月号)『創』編集部
創 10月17日(木)17時0分配信

古地図を片手に街を探索するというのが最近人気を博している。ところが江戸の古地図が思わぬ差別問題を引き起こした。発行元の出版社に抗議した部落解放同盟の訴えは……

江戸古地図に部落解放同盟が抗議と話し合い
 『大江戸今昔マップ』を最初に見た時には、そのアイデアに感心した。江戸の古地図がどうやって一般読者向けに販売されているのかと思ったら、カラーの古地図にトレーシングペーパーのような紙に描かれた現在の地図を重ね合わせて見るように作られているのだった。例えば新宿駅付近の地図を描いた紙をめくると同じ地点の江戸の街がどうなっていたかがわかる。甲州街道を始め幹線道路は当時も今も同じ。お寺なども江戸時代から同じ位置にあったものが少なくない。
 そんなふうに東京と江戸を重ね合わせた地図を片手に、街を散策するのが高齢者たちの間でちょっとしたブームになっているらしい。『大江戸今昔マップ』と同じ新人物往来社(2013年春に中経出版に合併され、さらにこの10月から株式会社KADOKAWAに合併される)から出版されている文庫『大江戸古地図散歩』は、発売から約4年で版を重ね、累計4万部を超えているという。
 古地図と現在の地図を重ね合わせて見るというのは、何百年もの時空を超えるアイデアだ。この新人物往来社以外でも、幾つかの出版社がこうした本を出しているという。
 さて、アイデアによって時空を超えた出版物は、当初意図しなかった深刻な問題も現代にもたらすことになった。古地図に様々な固有名詞も書かれているのだが、その中に「穢えた多村」といった表記が記されていたのだった。明治以降も被差別部落として痕跡が残り、差別問題を抱えてきた人たちにとっては、放置できない事柄だった。
 江戸時代の古地図が、研究者によって歴史資料として保存されている分には問題にならないが、それが一般向けに市販され、それを持った市民が各地を訪ね歩くとなれば、「穢多村」と表記された地区に住む人たちにとっては、深刻な問題だった。そうして、その住民から部落解放同盟に連絡があり、新人物往来社との話し合いが行われたのだった。

 話し合いは第1回が昨年5月25日、第2回は8月8日だが、その間の6月20日には、出版社側による当該被差別部落のフィールドワークが行われている。そして10月10日の第3回話し合い、11月20日の第4回話し合いを経て、双方が基本的に合意。12月17日には「『大江戸古地図散歩』『大江戸今昔マップ』の刊行の経緯と今後の取り組みについて」という最終見解文が提出された。
 部落解放同盟側でこの問題に取り組んだのは東京都連合会だが、部落解放運動全体に関わるテーマだとして中央本部も関わるようになった。第4回の話し合いに出席したのは、出版社側は社長を含む3名、解放同盟からは和田献一中央執行委員、長谷川三郎・都連委員長ら6名だった。
 出版社側から示された最終見解とは4点から成る。近藤登志一・都連書記長がまとめたポイントが機関紙に掲載されているので引用しよう。ちなみにこの文章の標題は「大江戸今昔マップ差別助長事件と『古地図問題』」だ。

表記を白く塗りつぶし巻末に説明文を掲載
 以下、部落解放同盟側が要約した出版社の見解4点である。
《1.古地図と現代地図の「重ね地図」化による「被差別部落の特定」について、「安易に現代地図上に『穢多村』が特定できることで、出版の意図とは別に、今日的な差別につながる身元調査、土地調査に利用されるおそれがあるなど、結果として差別を助長することに結びつき、当該地域に居住する方々が精神的な苦痛をお感じになるであろうことは、容易に想像できます。」「『穢多村』『非人』地域が現在どの地点・地域なのかが明確にならないような工夫・配慮をするべきでした。」
 2.差別の助長にいたった社としての原因については、「責任者による編集現場への注意喚起や監督が十分になされておらず、編集内容へのチェック体制も不十分であった」。そして「責任者に至るまで人権意識が不足していたことを率直に認めざるを得ません。」
 3.「本部見解」を全面的に支持するとし、「文字の塗りつぶし」という編集処理は、差別のない社会を目指すうえでは必ずしも最善策ではなく、部落差別の現実を直視し、悪意・興味本位の誤用・悪用による差別を助長しないようにするための、いわば今日的な次善の策であるとした上で、「こうした編集上の配慮をせざるを得ない、部落差別をめぐる今日的な社会状況についての当社としての見解を掲載する方向で検討していく。」
 4.人権教育を社員教育の一環に組み入れ、またコンプライアンス委員会等の会議等で人権問題に対する不断の情報収集、啓発に努める、更に、人権問題担当者の設置など社員教育の充実に向けた体制作りを検討していくなど再発防止に向けた組織体制を検討していく。》

 そして問題となった出版物からは「穢多村」「非人」といった表記が白く塗りつぶされ、巻末に次の文章が付けられることになった。
【読者のみなさまへ】
本書で扱う江戸切絵図の地名・文字表記は、今日の人権意識に照らすと、とうてい受け入れがたい表現が含まれております。新人物往来社は、歴史的資料については一切改変しないことを編集の原則にしていますが、本書では「穢多村」「非人」など部落差別を助長しかねない表記については一部改変をさせていただきました。著者ならびに新人物往来社は、いかなる不当な差別にも反対であり、これを容認するものではありません。
『大江戸今昔マップ』には今年1月に改訂された第5版から修正が行われた。『大江戸古地図散歩』も同様の措置を行うことが決まっているが、まだ改訂版が出ていない状況だという。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131017-00010000-tsukuru-soci&p=3
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