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2018年03月20日01:23

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【天文】【日常】「M」から「C」へ

★世間から遅れて、今日明日が休日。先週も14日、17日と天体撮影。あとの時間もほとんど過去の画像の再画像処理に使うという、アホみたいに星雲・星団三昧の週でした。さすがにもういい加減くたびれた(笑)。

★14日に撮った写真。

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おおいぬ座の散開星団、NGC2360。撮りながら32cmのドブソニアンでも鑑賞。撮るのも見るのも初めてでしたが、眼視でもとてもきれいでした。

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いっかくじゅう座の散開星団、NGC2506。これも初めての撮影+観望。球状星団のように細かな星が密集して、これまたすばらしい眺めでした。ただし写真は失敗。このサイズだと分かりませんが、僅かにピンボケです。次の機会に撮り直しですね。

★17日に撮った写真。

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りゅう座の銀河、NGC4236。これまた初めてでしたが、暗い暗い!完全に露出不足で、「とにかく撮りました!」というだけの写真です。これもまたいずれ撮り直しです。眼視でもきびしく、何かありそうなのはわかる、という程度の見え方でした。

★実はこれらの天体は、「カルドウェルカタログ」というリストにある天体たちです。星雲・星団・銀河の有名な番号として「M○○」というのがあり、これは18世紀の天体観測者シャルル・メシエが作った「メシエカタログ」の番号だというのは以前もお話しましたが、この「カルドウェルカタログ」はイギリスの有名な天文学者パトリック・カルドウェル・ムーアが「メシエ天体以外にもこんないいのがあるよ!」という趣旨で作った新しい天体リストです。これも前にお話ししましたが、メシエは本来自分の彗星捜索の邪魔になる天体リストとしてMカタログを作り始めました。なので彼が観測していたパリからは見えない南半球の天体たちはナンバリングされていません。また北半球の空にも「なんでこれが入ってないの?」という天体がいくつかあります。そうしたメシエカタログの欠点を補完する形で発表された名所リストがこのカルドウェルカタログというわけです。メシエカタログにちなんで全部で109個の天体がリストアップされていて、天の北から南へ、順番に番号が振られています。番号は頭にCをつけて、「C○○」と呼ばれます。昨日の日記の「銀の針」(NGC4244)は「C26」、今日の日記の分は上から「C58」、「C54」、「C3」になります。

★いわばM天体を卒業した、よりマニアックな天文オタク用の天体がこの「C○○」というわけですね。私は卒業には程遠いものの、一応全部のM天体は撮影してしまったので、いよいよこのC天体にも手をつけ始めた、というわけです(笑)。

★しかし調べてみたら、さすが名所のリスト。もうなんだかんだで知らないうちに40天体くらいは撮ってました。とはいえまだ知らないものも多く、これからの出会いが楽しみでもあります。

★しかし、初心を忘れてはなりません(笑)。この後先週最後に撮ったのは「M101」。おおぐま座にあり、「回転花火銀河」という愛称でも有名な銀河です。

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★これもずいぶん前に撮ってそのままだった名所の一つ。まずまずの出来ですが、「これでよし!」って感じでもありませんね。「M」の方でもまだまだやることがいっぱいあります。
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