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2016年05月26日15:31

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理由が違うような…

MT車に関する記事を読むと、決まって出てくる「MTを選ぶ理由」に、これがある。

>クルマは自分で運転して楽しむ

しかし、ATだから「自分で運転していない」ということにはならないし、「楽しくない」ということにもならない。

たとえばF1は全て「2ペダル」(=セミオートマ)になってしまったが、「F1はドライバーの腕は関係ない」と言う人はいないだろう。


私は今ランサーエボXという車に乗っていて、この車にはセミオートマ仕様もあるのだが、私の車はMTである。

ランサーエボXのセミオートマはドイツのゲトラグという会社のもので、とても高い部品なので、セミオートマ車は「格安」である。
本当はそっちが欲しかったのだが、サーキットを走る前提だったので、安定性をとってMTにした。

案の定と言うか、ゲトラグの格安セミオートマはその後トラブルが頻発し、メーカー保証期間内(無償修理)だったために、三菱自動車は相当の損をしたことだろう。
その後対策も行われたようだが、安定性は十分に確保できなかったようで、コスト面からもランサーエボXの最終バージョンからは、セミオートマ仕様はなくなった。

「ヨーロッパでなぜMTが選ばれるか?」という問いに対する答えの第一に来るのは、「運転の楽しさ」ではなく「故障の少なさ、故障したときの修理代の安さ」だろう。
これはまず間違いないと思う。


今の日本では、「MT派」と「AT派」が互いに攻撃し合っている光景を目にしたりするが、これは本当にナンセンスなことだと思う。(笑)

そもそも「車と言う乗り物に何を求めるか?」というものが違っているのだから、選択が違っても当たり前。
「燃費が悪い」と言われたATも、今はMTよりもむしろ燃費がいい。
燃費に神経過敏なタクシーが軒並みATになったことを見ても、それは明らかだろう。

ATの弱点は、まず第一に「ミッションの大きさ、重さ」だろう。
これは車の運動性能に大きな悪影響を及ぼすが、そもそも「車の運動性能」に興味がない人にとっては、この「悪影響」は全く無意味である。

「ミッションの大きさ」は居住性能にも悪影響を及ぼすが、「車の運動性能」に目をつぶってもいいのならば、ミッションの容量(性能)を減らして、大きさを小さくすればいいだけのこと。
耐久性も少し下がるが、「車の運動性能」に興味がない人は、そもそも「耐久性が問われるような運転は初めからしない」のだから、全く問題ない。

要するに、「MTかATか」という選択は、「用途に合わせて選べばいい」ということであり、「車の動力性能に興味がない人」にとって、今現在MT車を選ぶメリットは何一つないと言ってもいい。
私自身、普段の街乗り用はATのコンパクトカーである。^_^;


「アルトワークス」のような車が世に問うているのは、「車を運転する楽しさを味わってみませんか?」ということであり、「問うている対象」は「もともと車の動力性能に多少なりとも興味がある人達」であろう。
「ほとんどの人」には全く関係のない、非常にニッチなマーケットに対してだけである。

具体的に言うと、バブル期に車を乗り回していた層の中で、車を「ナンパツール」ではなく「乗り物」としてとらえていた層であろう。

そういう意味では、アルトワークスが月間2000台も売れているということが既に「驚き」であり、「MTが」という問題ではないような気がする。(アルトワークスの場合、セミATも速いです。)
つまり、この記事は焦点の絞り込み方を間違えている。(笑)


私が最も首をかしげたくなるのは、この記事を書いている記者さんが、恐らく「車の運動性能に全く興味がない人」なんだろうなと思われる点。(笑)

>しかし近年、注目のモデルが次々に登場したこともあり、

と書いておきながら、記事に出てくるのは「アルトワークス」だけ。^_^;

>イマドキMT車の実態とは!?

と書いておきながら、「実態」について書かれているのは「売れている」ということだけ。^_^;

要するに、露骨なちょうちん記事。(笑)

こんなんなら、書かん方がいいと思うぞ。(笑)

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マニュアル車で異例の購入率9割! アルトワークスの快挙でMT人気が復活?
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=141&from=diary&id=4010861
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