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2017年08月23日22:10

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運命に繋がる

本日は、手相の話です。

去年、大腸癌の治療をしていた時に、心の支えとしていた左手の『生命線』

手首に向けて伸びる線は、下方でとぎれとぎれになっている。
中年以降に大病か大怪我をする暗示ではないかと思っていた。

癌告知を受けたとき、この手相をマジマジと見たものだ。

確かに、一旦途切れているのだが、その延長線は上方へ延び運命線に到達、融合しているのだ。

「落ちるところまで落ちれば、復活できるのではないか?
しかも、運命に導かれるように人生が変わるのではないか?」
そんな予感、いえ、切なる願いがあった。

1月に受けた内視鏡検査で見つかったS状結腸癌。
その後も精密検査を進め、内視鏡で切除できる『深度』ではないと判明し、腹腔鏡での手術となった。

3月の頭まで仕事は続け、9日に入院12日に手術。10日程で退院できる予定だった・・・

ここから、私の健康運は生命線と共に、急降下してゆく。

手術後、回復室(ICU?)で目覚めた私の体には、酸素マスクをはじめとする多くのチューブが繋がれ、身動きもままならぬ状態でした。

「手術は無事終わったからね、後は体力の回復をまつだけ。明日には病棟に戻れるから。」
執刀医は微笑みながら、そう言った。

ところが実際は、『縫合不全』による『腹膜炎』をおこし、腹痛と高熱に2日間苦しみ、3日目の早朝3時に緊急オペとなってしまった・・・

再び目覚めた私の体には、大きな開腹の傷跡と、とんでもなく無様なストーマ(人工肛門)がついていたのです。

入院前のインフォームドコンセントでストーマの話はされましたが、
「糖尿病などで、血管がもろくなっている方とかのリスクで、ケースとしては2〜3%ですから、ほとんど心配いりません。」と。

私はもれなく、その2〜3%に(泣き)

まぁ、その後の回復は順調で、ストーマケアを教わり2週間で退院はしました。

私の場合、『渡〇也』とは違い、大腸の縫合傷が癒えるまでの仮のもので、回腸(小腸)ストーマと呼ばれているものです。

「3か月すれば、落とせる(閉鎖する)から。」と言われ、
慣れぬストーマケアを四苦八苦しながら続けました。

初めは、見るのも辛い、グロテスクな『生き物』を受け入れられず、「どうしてこんな目に?!」と泣きながらケアをしていました。

更に、追い打ちをかけて、
「ステージ3bなので、抗癌剤治療をしましょう。」
と言われ、投薬が始まりました。

抗癌剤の中では比較的副作用の少ないものでしたが、生活に制約が出たり、精神的にはかなり辛い思いもしました。

指折り数えて3か月、ついにストーマと決別できると喜んだ矢先・・・

またしても、過酷な現実に打ちのめされるハメに。

それは、手術のための検査を行った日のこと。

「ああ、やっぱりちょっと縫合部狭窄(大腸が狭くなってる)がみられるな。
今から、バルーンで広げるから・・・
よし、広がった。これなら手術後も問題ないだろう。」

処置はたったの数分。
私は、この後、検査の患者と同様に、自宅へ返された。

そして、またしても、私の健康運は下降する。
このバルーンで拡張処置のせいで、再び『腹膜炎』をおこしたのだ。

二晩、腹痛を我慢したのだが、三日経っても収まらぬ痛みに加え、更に発熱。
どうみてもおかしいと思い、病院へ。

そしてそのまま、緊急入院。
最強の抗生剤を打ち続けて、なんとか手術は避けられたものの・・・

立て続く不運に、『医療ミス』の四文字が払しょくできなかった。

「死神に憑りつかれているのかも・・・」
つい、そんな言葉を吐きたくなってしまう自分がいた。

弱気な私を救ってくれたのは、左手の手相。
「まだまだドン底に辿り着いてないだけなんだ。ドン底まで落ちれば、きっと運命に向かって上昇してゆくはず!!」

希望を捨てずに、新たな病院を探した。

2度もトラブルがあった病院で、今後の手術を受ける気にはなれなかったのだ。

受け入れてくれたのは、千葉県の私立病院。

さて、それからはトントン拍子に・・・
とはならず、ここでもまた、検査後に『腸閉塞』で入院するという憂き目をみることになりましたが、ようやく、今年の1月に11ヶ月振りに、本来の姿に戻していただくことができました。

ただ、不思議なことに、この最後の手術以降、全くお酒が飲めなくなってしまいました。

きっと、大酒のみだったのは、私の大腸に棲みついていたミクロの『オヤジ』たちで、
11か月の間に絶滅したのではないかと、勝手にそーぞーしております。

1年の間に、何度も
死神に殺されかけたと思うか、
神仏に救われたと思うか、

それはアナタ次第です・・・











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