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2017年05月28日09:59

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「盗人の家」警告のニュースレター「角笛」74号より

「盗人の家」 by エレミヤ

＜神のことばと盗人の家＞

今回は、「盗人の家」という題で、メッセージをしたいと思います。終末の日の教会は、「盗人の家」になる、そしてそのために崩壊する、ということを見ていきたいと思います。このことをゼカリヤ書５章１節～１１節のテキストから見ていきたいと思います。順に見ていきましょう。

〔聖書箇所〕ゼカリヤ書 5:1,2
5:1 私が再び目を上げて見ると、なんと、巻き物が飛んでいた。
5:2 彼は私に言った。「何を見ているのか。」私は答えた。「飛んでいる巻き物を見ています。その長さは二十キュビト、その幅は十キュビトです。」

ここで突然のように、飛んでいる巻物が出てきます。この巻物は何をあらわすのでしょうか？以下のことばから、それは、聖書のことばを指す、という風に理解出来ます。

〔聖書箇所〕エレミヤ書 36:4
36:4 それでエレミヤは、ネリヤの子バルクを呼んだ。バルクはエレミヤの口述に従って、彼に語られた主のことばを、ことごとく巻き物に書きしるした。

巻物には、主のことばが書き記されるのです。すなわち、巻物とは、聖書であることが分かるのです。次を見ましょう。

〔聖書箇所〕ゼカリヤ書 5:3
5:3 すると彼は、私に言った。「これは、全地の面に出て行くのろいだ。盗む者はだれでも、これに照らし合わせて取り除かれ、また、偽って誓う者はだれでも、これに照らし合わせて取り除かれる。」

さて、ここでは巻物である聖書のある一面、すなわち呪い、という面について書かれています。すなわち、神のことばである聖書は、単なる書かれた書ということにとどまらず、さらに呪い、という面があるのです。それは、盗む者、偽って誓う者に罰をもたらす、という面があるのです。そうです。神のことばとは、実際に裁きや罰を下す、力ある存在なのです。

〔聖書箇所〕ゼカリヤ書 5:4
5:4 「わたしが、それを出て行かせる。万軍の主の御告げ。それは、盗人の家にはいり、また、わたしの名を使って偽りの誓いを立てる者の家にはいり、その家の真中にとどまり、その家を梁と石とともに絶ち滅ぼす。」

その神のことばによる裁き、罰について、さらに記されています。それは、盗人の家に入り、その家を絶ち滅ぼすことが描かれているのです。どういう意味なのでしょう？それは、実際のお金や貴重品を盗む泥棒の家に関しても語っているのでしょう。しかし、それと共に、たとえの意味合いもある、と思います。主は、以下のようにたとえを用いて語るお方です。それで、私たちはこの箇所のたとえの意味合いをも、考えてみたいと思います。

〔聖書箇所〕詩篇 78:2
78:2 私は、口を開いて、たとえ話を語り、昔からのなぞを物語ろう。

＜盗人に関するたとえ＞

盗むとか盗人に関するたとえの意味合いは、何でしょうか？以下のことばが参考になるでしょうか。

〔聖書箇所〕エレミヤ書 23:25-30
23:25 「わたしの名によって偽りを預言する預言者たちが、『私は夢を見た。夢を見た。』と言ったのを、わたしは聞いた。
23:26 いつまで偽りの預言が、あの預言者たちの心にあるのだろうか。いつまで欺きの預言が、彼らの心にあるのだろうか。
23:27 彼らの先祖がバアルのためにわたしの名を忘れたように、彼らはおのおの自分たちの夢を述べ、わたしの民にわたしの名を忘れさせようと、たくらんでいるのだろうか。
23:28 夢を見る預言者は夢を述べるがよい。しかし、わたしのことばを聞く者は、わたしのことばを忠実に語らなければならない。麦はわらと何のかかわりがあろうか。主の御告げ。
23:29 わたしのことばは火のようではないか。また、岩を砕く金槌のようではないか。主の御告げ。
23:30 それゆえ、見よ、主の御告げ。わたしは、おのおのわたしのことばを盗む預言者たちの敵となる。

ここには、「おのおのわたしのことばを盗む預言者たち」として、神のことばを盗む奉仕者に対して、神が怒りをもっておられることが語られています。彼らは、神のことばの働き人でありながら、神の名によって、偽りを預言する預言者たちなのです。ですので、盗むということに関するたとえの意味合いは、神のことばを盗む働き人に関する事柄だという風に、理解出来ます。

＜神のことばを盗む働き人＞

このこと、神のことばを盗む、という事柄は、エレミヤの時だけではなく、主イエスの時にも行われていました。そして、そうであるがゆえに、主は当時の神のことばの奉仕者である、パリサイ人たちに関して、以下のように厳しい叱責を語っています。

〔聖書箇所〕マタイの福音書 16:6,23:13
16:6 イエスは彼らに言われた。「パリサイ人やサドカイ人たちのパン種には注意して気をつけなさい。」

23:13 しかし、忌わしいものだ。偽善の律法学者、パリサイ人たち。あなたがたは、人々から天の御国をさえぎっているのです。自分もはいらず、はいろうとしている人々をもはいらせないのです。

当時の神のことばの教師である律法学者、パリサイ人たちが、神のことばを盗み、誤った教えを人々に語るゆえに、人々が天の御国に入れないことが、ここで語られています。このことを主は叱責されているのです。

＜神の宮は盗人の巣になってしまった＞

そして、そうであるがゆえに、主は、神の宮を盗人の巣にしてしまった人々に対して、大きな怒りを燃やしました。以下のように書かれています。

〔聖書箇所〕マタイの福音書 21:12,13
21:12 それから、イエスは宮にはいって、宮の中で売り買いする者たちをみな追い出し、両替人の台や、鳩を売る者たちの腰掛けを倒された。
21:13 そして彼らに言われた。「『わたしの家は祈りの家と呼ばれる。』と書いてある。それなのに、あなたがたはそれを強盗の巣にしている。」

主は、「神の宮を強盗（盗人）の巣にした」と、叱責されています。盗人を非難しているのです。しかし、不思議にもこの場面には、金を盗む強盗も盗人も、誰一人登場していません。牛や羊を売る者、両替人は登場していますが、彼らは別に、泥棒を稼業にしているわけではありません。また、銀行強盗もスリも万引きをする人も、ここには一人も登場していません。主は、一体誰を盗人と非難しているのでしょう？ですので、ここで叱責されているのは、お金や貴重品を盗む、盗人ではなく、神のことばを盗む盗人であることが分かるのです。

＜盗人の家であるゆえに神の宮は崩壊する＞

さて、このように神のことばを盗む盗人の巣になってしまったゆえに、神の宮は崩壊します。以下のことばを見てください。

〔聖書箇所〕マタイの福音書 24:1,2
24:1 イエスが宮を出て行かれるとき、弟子たちが近寄って来て、イエスに宮の建物をさし示した。
24:2 そこで、イエスは彼らに答えて言われた。「このすべての物に目をみはっているのでしょう。まことに、あなたがたに告げます。ここでは、石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません。」

この主の預言通り、ＡＤ７０年にエルサレムの神の宮は、崩壊してしまいました。ローマのエルサレム攻撃の中で、宮の石が崩され、崩壊してしまったのです。しかし、なぜ、エルサレムの宮は崩壊してしまったのでしょう？その理由は、神のことばを盗む人々の行いのゆえです。結果、冒頭のゼカリヤ書のことば、「それは盗人の家にはいり・・・その家の真中にとどまり、その家を梁と石とともに絶ち滅ぼす。」とのことばは、正確に成就したのです。

律法学者やパリサイ人は、神の宮の中で、神のことばを盗む教えを繰り広げており、神の家は、強盗（盗人）の巣になってしまいました。それゆえ、上記ゼカリヤ書のことばが成就し、この宮は、「梁と石とともに絶ち滅ぼされて」しまったのです。

＜終末の日に新約の神の家は崩壊する＞

さて、上記マタイ２４章の預言は、二重の預言です。この宮の崩壊の預言は、終末の日に再度成就します。以下のことばは、その日を預言しているように思えます。

〔聖書箇所〕Ⅱテサロニケ人への手紙 2:3,4
2:3 だれにも、どのようにも、だまされないようにしなさい。なぜなら、まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子が現われなければ、主の日は来ないからです。
2:4 彼は、すべて神と呼ばれるもの、また礼拝されるものに反抗し、その上に自分を高く上げ、神の宮の中に座を設け、自分こそ神であると宣言します。

この箇所には、神の宮である教会が崩壊する日が描かれているように思えます。そのことを見ましょう。
テキストでは、その日、まず、背教が起きると書かれています。背教とは、教会が、そのキリストの教えから離れていくことを、意味します。その背教の結果、神の宮の土台である使徒、預言者の教えが不要な石として、教会から取り除かれていきます。また、隅のかしら石である、キリストの教えさえ、取り除かれていくのです。

そして、キリストを教会の神の座から追放し、追い出した背教の教会は、後には、不法の人、すなわち反キリストを教会の神として、受け入れるようになります。それが、「その上に自分を高く上げ、神の宮の中に座を設け、自分こそ神であると宣言します。」とのことばの意味合いです。

＜新約の教会は神のことばを盗むゆえに崩壊する＞

黙示録によるなら、終末の日の教会は、獣の国の横暴の中で崩壊するようになります。しかし、なぜ、神の家である教会にそのような崩壊が起きるのでしょうか？許されるのでしょうか？その理由は、冒頭のゼカリヤ書のテキストの通り、教会が盗人の家になってしまうからです。それゆえ、「盗人の家にはいり・・・その家の真中にとどまり、その家を梁と石とともに絶ち滅ぼす。」とのゼカリヤ書のことばが成就し、新約の神の家である教会は、その土台石である使徒、預言者、キリストの教えさえ、取り除かれ、崩壊するのです。

＜シヌアルの神殿＞

さて、冒頭のゼカリヤ書のテキストの続きを見ていきましょう。

〔聖書箇所〕ゼカリヤ書 5:5,6
5:5 私と話していた御使いが出て来て、私に言った。「目を上げて、この出て行く物が何かを見よ。」
5:6 私が、「それは何ですか。」と尋ねると、彼は言った。「これは、出て行くエパ枡だ。」そして言っ
た。「これは、全地にある彼らの罪だ。」

「エパ枡」とは、以下の記述から分かりますように、麦に関する枡であり、それは、命のパン、みことばに関する事柄です。

〔聖書箇所〕民数記 28:5
28:5 穀物のささげ物としては、上質のオリーブ油四分の一ヒンを混ぜた小麦粉十分の一エパとする。

ですので、ここでは、みことばに関する罪について語られているのです。

〔聖書箇所〕ゼカリヤ書 5:7,8
5:7 見よ。鉛のふたが持ち上げられ、エパ枡の中にひとりの女がすわっていた。
5:8 彼は、「これは罪悪だ。」と言って、その女をエパ枡の中に閉じ込め、その口の上に鉛の重しをかぶせた。

エパ枡の中に、女が閉じ込められていることが、描かれています。女は教会のたとえであり、みことばに関して、罪を犯す教会について、書かれているのです。

〔聖書箇所〕ゼカリヤ書 5:9
5:9 それから、私が目を上げて見ると、なんと、ふたりの女が出て来た。その翼は風をはらんでいた。彼女たちには、こうのとりの翼のような翼があり、彼女たちは、あのエパ枡を地と天との間に持ち上げた。

「こうのとり」は、以下の記述から、汚れた鳥であることが分かります。

〔聖書箇所〕レビ記 11:13,19
11:13 また、鳥のうちで次のものを忌むべきものとしなければならない。これらは忌むべきもので、食べてはならない。すなわち、はげわし、はげたか、黒はげたか、、
11:19 こうのとり、さぎの類、やつがしら、こうもりなどである。

鳥は霊のたとえです。したがって、この女、教会は、みことばに関する罪を犯し、なおかつ悪霊を下す教会であることが分かります。この女、教会とは、具体的には何を表すのでしょうか？

〔聖書箇所〕ゼカリヤ書 5:10,11
5:10 そこで私は、私と話していた御使いに尋ねた。「あの者たちは、エパ枡をどこへ持って行くのですか。」
5:11 彼は私に言った。「シヌアルの地で、あの女のために神殿を建てる。それが整うと、そこの台の上に安置するためだ。」

その女、教会の神殿がある地は、シヌアルであることが書かれています。シヌアルとは、どの場所を指すのでしょうか？以下の記述から分かります。

〔聖書箇所〕ダニエル書 1:1,2
1:1 ユダの王エホヤキムの治世の第三年に、バビロンの王ネブカデネザルがエルサレムに来て、これを包囲した。
1:2 主がユダの王エホヤキムと神の宮の器具の一部とを彼の手に渡されたので、彼はそれをシヌアルの地にある彼の神の宮に持ち帰り、その器具を彼の神の宝物倉に納めた。

「シヌアル」とは、他でもないバビロンの地なのです。バビロンの神殿のある場所なのです。

ですので、このことが分かります。このゼカリヤ書で書かれている女とは、すなわち、黙示録に登場する、以下の淫婦バビロンと、同じ存在なのです。

〔聖書箇所〕ヨハネの黙示録 18:2
18:2 彼は力強い声で叫んで言った。「倒れた。大バビロンが倒れた。そして、悪霊の住まい、あらゆる汚れた霊どもの巣くつ、あらゆる汚れた、憎むべき鳥どもの巣くつとなった。

この箇所では、バビロン、すなわち背教の教会が倒れることが描かれています。なぜ、この教会が倒れるのか？その理由は、先ほどから語っていますように、みことばを盗むゆえなのです。このゼカリヤ書のテキストの語ることの意味合いは、すなわち黙示録の淫婦バビロンに関する、さらなる説明です。淫婦バビロン、すなわちアメリカのキリスト教会とは、みことばを盗む教会であり、また、みことばに罪を持ち込む教会である、さらに、こうのとりで表されていますように、汚れた霊を拝する教会であることが、ここで語られているのです。

＜現代の教会には神のことばを盗む教理が横行している＞

そのようなわけで、バビロン、アメリカのキリスト教会の教えを拝し、神のことばを盗むゆえに、終末の日に、全世界のキリスト教会が、崩壊する日が到来することが、このように預言されているのです。それでは、このような日を前に、私たちはどうすれば良いのでしょうか？

なすべきことは自明です。神が怒りを燃やす、あらゆる盗人の教えを、捨て去るべきなのです。神のことばを盗んだ教えとは？具体的には、神のことばを盗み、捻じ曲げ、艱難には会わないとする、艱難前携挙説、二段階携挙説などです。これらの盗人、盗みのゆえに、神の怒りは教会に対して積み上げられている、このことを知りましょう。

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