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2017年10月18日17:50

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身体障害者の1泊2日バス旅行記;(1);

去る10月15日(日)−16日(月)に掛けて1泊2日での団体バス旅行に行ってきました。総勢41人での旅行でした。大型の特別仕様のバスです。

言ってみれば2階建てのバスみたいでした。
私の様に殆ど歩けない障害者は車椅子に乗ったまま介助者の家内共々、バスの横っ腹に設置してあるリフトに乗ります。
するとそのリフトが私と家内を載せたまま車椅子毎、グーンと言う感じで持ち上げて、
丁度2階部分にある乗車席迄一気に運んでくれるのです。

こんなバスは初めて見ました。
特別使用車ですね。 ビックリしました。驚きモモノキです。

乗車席は座席が41席あって、満席の状態でした。殆どの方がペアーで参加されておられる様子でした。
車椅子を利用されておられたのは7組、14人でした。
バスの1階部分に車椅子を収納するスペースがあって、車椅子利用の方も問題なく上記の要領で乗車できますので、乗車も楽に出来ていました。

この団体旅行はいつも通っている通所リハビリ病院に入院されておられた方々や、現在通院されておられる方々で組織されている患者さんの会(リハビリ友の会)が主催していて、病院が後援してくれています。
ボランティアーでお医者さんが1名と、療法士(PT)の方が3名、ケアワーカーの方が
2名帯同されていて、至れり尽くせりの団体旅行です。

この様な事になっていましたので、私の様な重症患者でも車椅子毎旅行が出来たと言う訳です。誠にありがたいシステムになっていました。

新宿にある病院に集合して10時に病院を出発。首都高速から関越自動車道に入って、群馬県を経由して新潟県の十日町市に向かいました。

目的地は十日町にある、当間(あてるま)高原リゾートホテルです。

途中、群馬県の」水沢市にある有名な「うどん屋」(水沢はうどんで有名だそうです。私は知りませんでしたが初めて聞きました。)に下車して、昼食を摂りました。

残念ながら当日は雨模様でして、特に関東はまともな雨でした。
雨に濡れた緑葉はある意味、秋に入る前の自然の美しさを表していて、バスから見る森や林や、遠目に見える山肌が霧に見え隠れしながら鬼ごっこしている様で面白く感じました。

何故か「矢代亜紀」の歌の文句「あめあめふれふれ、もっとふれ、、、。私のいいひと連れて来い、、、。」というフレーズをいつの間にかバスに揺られながら口ずさんでおりました。曲名は忘れてしまいました。「雨の慕情」(?)でしたっけ?

午後2時過ぎにそのうどん屋を出発して、午後4時には目的地に到着しました。
目的地に到着した時には雨は止んでいました。

目的地のリゾートホテルは夏場はゴルフ場を併設していて、冬場はスキー客を目的にしている総合リゾート型ホテルで非常に大きなホテルでした。
3階建てで、横に長いホテルで、割り当てられた部屋から、食事をする会場迄は500メートル以上も距離があって、私共の様な車椅子利用のものにとっては非常に不便を感じました。

また、フロント(3階)から部屋までの階(3階)(同じ階ですが段差があります。)
には、同じ階ながら段差が2メートル位あって、このスロープが急でして、且つ、くねくね曲がっていて、家内が車椅子を押してこのスロープを登って行くのは至難の業でした。(男性でも一息「ふーっ」とつくくらいです。)

ちょっとした事ですが、何とかエレベーターかリフトみたいなものが取り付けられたら良いになあと思いました。

まあ、後でまとめてみますが、このホテルは健常者の方々には中々快適に暮らせる様に工夫されているとは思いましたが、車椅子利用者にとっては非常に不便なホテルでした。

夕食は午後7時から、41人全員が同一の食堂で食べる宴会式になっており、当日の料理は中華料理で、6人席の円卓になっておりました。(四川料理でしたね、、、。)
麻婆豆腐が可成り辛くて私は食べる事が出来ませんでした。残念ながら残してしまいました。後は前菜も魚料理も美味しかったです。

食後、皆さん、カラオケ大会が開催されて、各円卓から何人かの方々が歌われていました。脳梗塞や、脳出血になると結構な割合で言語障害になられる方が多くいらっしゃいますが、この日もその様な障害がある方も元気に歌っていらっしゃいました。

皆さんが良くご存じの長嶋さんが言語障害になられましたね、、。
長嶋さんもこの言語障害を何とか克服されて、今では不明瞭な話かたはされておられません。だいぶ発音は良くなっておられます。

カラオケは、この障害には良い治療法ですね。
私もデイケアーで毎回歌の時間があると出来るだけ大きな声で歌うように心掛けております。

この様にして、楽しい時間はあっと言う間に過ぎて行きました。
この宴会も10時には閉会して、午後11時には就寝しました。

お風呂は午後6時から、男子のPTさん2名で、私を何とか湯舟にまで入れて頂き、短時間でしたが、温泉気分を味わう事が出来ました。
(実はこの入浴は大変苦労しました。デイケアーの風呂と違って障害者用の設備が全く
ゼロであった為、2人のPTさんが必死になって私をケアーして入浴させてくれました。)

不便だったのはトイレと歯磨きと言うか洗面です。
部屋に設置してあるバスルームは車椅子では入る事が出来ず、且つ、洗面台とトイレがバスルームにある為、歩けない私には利用出来ずに大変不便でした。

結局、部屋のトイレが使用できない為に、食堂のすぐ横にある男子トイレに設置してある障害者トイレまで行かねばならず延々と500メートルを車椅子で通う羽目になりました。

また、この設置してある障害者用のトイレが非常に狭くて(一般のトイレと同じ広さです)車椅子が入らないためにドアを開けたまま用を足さねばならず、大変恥ずかしい思いをしながら用を足す羽目に陥りました。

この旅行で感じた一番の印象は、日頃接する事のない健常者主体の人々や設備や建物には、殆ど障害者を意識した利便性が無いと言う事ですし、また健常者一般の方々にもその様な意識は希薄だと言う事が良く分かりました。
しかし、これが当たり前の感覚だと思いますし、決してこれらの事が悪いとは思ってはおりません。

但し、もう少し配慮して、障害者に対して優しいまなざしを向けて頂けたら、より一層嬉しいのになあと思ったりしました。

特にホテルと言う様な障害者の方も利用するような建物や設備にはこの様な配慮は是非とも必要でしょうね。
同じように観光客が多く来られる様なレストランなどもそうですね、、、。

15日、16日に訪れたレストランやお土産屋さんでも同じ様な事に遭遇しました。

之で、15日の第一日目は終わりになります。
今日の日記はこれでお終いです。次回は16日の旅行記を記述します。

「終わり」


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