嫉妬が渦巻くネット社会 「モテすぎる」美女の苦悩
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長年高校教師をしてきた経験から言えることですが、
モテすぎて困る女子は確かにいましたね。
時どき、ビックリするような美形が入学してきます。
彼女たちに共通するのは、異様な緊張感に包まれていることです。
というのも、周囲が彼女の一挙手一投足に注目するからです。
小学校、中学校とそんな雰囲気で学校生活を送ってきたら、
年端もいかない子にとって、その重圧は耐え難く、
誰でもそんな雰囲気を身に着けてしまうものじゃないですか。
例えば授業などで、たまたま彼女を指名して朗読などさせると、
クラスの男女問わず、耳がダンボになっているのが判ります。
こんな雰囲気で学校生活を送る彼女のストレスは半端ではなく、
決して幸せな筈はありません。
保護者面談で、母親（本人より美人）がこう言いました。
「学校では明るく振舞っているでしょうが、
家では荒れて荒れて大変なんですよ」と。
数日後、僕は彼女を部屋に呼んでこうアドバイスしました。
「キミが美しいのはキミの責任じゃないし、
美しく生まれたことの宿命から逃れることもできない。
だったら開き直って、美しさを武器にして生きることを覚えなさい」と。
ちょうどその時期にロータリークラブ主催の英語スピーチコンテスト
という催しがあって、
優勝者には米、豪で1か月のホームステイという副賞がありました。
英会話とスピーチが専門であった僕は、これを利用することにしました。
ホームステイの話に彼女は飛びついてきました。
審査員が企業の社長をしているおじさんたちで、
おじさんたちは例外なく美少女には目がないことを知っていたからです。
それから1カ月半、僕は彼女に付きっきりで特訓しました。
大抵の生徒が途中でへこたれるほど過酷でしたが、彼女は頑張りました。
スピーチで優勝する勘所は、�‘睛董´▲僖侫�ーマンス �Ｂ崚�
であることが判っていましたので、他のコンテスタントにはない、
目新しいテーマを選びました。
例えばゴミ問題、環境問題、女性の生き方問題などの中から、
本人の考えを聞き原稿を書かせ、英文にして暗記させ、
顔の表情からアイコンタクト、笑顔のプレゼンという基本を教えました。
予想通り彼女は優勝し、1か月間アイオワ州デモインでひと夏を過ごしました。
2学期に学校に来た彼女は、驚くほど変身していました。
16歳で、これまでとは全く違った環境で生活することの影響は
彼女の目を開かせる契機になったのでしょう、
彼女はハッキリと将来の目標を掴んだようでした。
猛然と勉強に打ち込み始め、成績も目に見えて向上しました。
卒業後、彼女は西海岸の大学に進学し、
今はカリフォルニアで弁護士として活躍しています。
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