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2018年01月23日02:21

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ありがたい一日

ありがたい一日    愛知県半田市 富沢 敏夫(61才)
  重度身体障害者の妻と大都会から地方都市引っ越して5か月。努力に努力を重ねて、いくらかでも車椅子に支えられなくても歩ける頃、さらに良くなるよう近くのお宮にもお参りに行きたいと妻が言うので、一キロと少し離れた白山神社に車椅子を押して行った時のことです。神社には74段の石段がありました。妻は石段を見て、「私の分までお参りしてきて下さい。」と言うので、一人で参拝しようと石段を途中まで登りかけた時、後ろで妻の声がします。振り返ると男女五、六人の若者が、妻を背負う人、後ろから押す人,車椅子を持つ人、妻の荷物を持つ人と分担して本殿の前まで上げてくれました。参拝を済ませるとまたそのままの姿を石段を降りてくれ、笑顔で手を振って別れて行きました。境内から出ようとするとタクシーが来たので手を振ってタクシーを止めると,運転手さんはすぐトランクを開け、私に手伝って妻を座席に乗せると、車椅子を自分でトランクに入れて家まで運んでくれました。男女交えた地方の若者の心の美しさと、タクシーの運転手さんの心やさしい親切に、妻は「今日はありがたい一日でしたね。」と、涙をうかべて喜んでいました。

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