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2015年04月01日18:31

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世界自閉症啓発デーに向けて〜ディスクレシア(LD)について

明日4/2は国連が定めた「世界自閉症啓発デー」です。

自閉症をはじめとする、いろいろな発達障害について知ってください、ということで、twitterで@Nanaio627さんが、その意義と、啓発のための記事を募集されている呼びかけを見て、すこしでもお手伝いしたくこれを書いています。

わたしの子どもの、これまでの話です。
「こんな子もいるんだ」と知っていただけたり、参考になればと思います。

我が家には、学習障害(LD)の中の「軽度のディスクレシア」と診断を受けている、この春に高1になった子どもがいます。
小さいころ、言葉が出てくるのが遅いことが気にかかり、保健所や子ども相談などで何度も相談したのですが、2人目の子ということもあって、押し並べて「心配ない」と判断されていました。

年長から上の子を入れ替わりで幼稚園に入園し、記憶力にすごくムラがあり、覚え方や思い出し方がすごく変わっていること・・・日々すごく仲が良い友達なのに、名前がまるっきり思い出せない割には、持ち物の特徴をすごく細かく覚えていたり、なことが常に気になり、いろいろ自分で調べた結果、自己判断でLDではないかと疑っていました。

小学校へ上がってから1年生の間は、学習していく中でその疑いがますます濃くなりました。
担任の先生にも相談しましたが、「うちのクラスには、おかしな子は一人もいません!」と一喝され話にならず、自分で最寄りの発達相談外来がある病院を探し、いろいろな診断テストを受けた上で、診断されました。

小学校時代は、この病院の先生や言語聴覚士さん、そしてその後お世話になった専門の方々に「おかあさん!よく見つけましたね!」と何度も言われる程軽度なことと、体格もいい方で、いつも明るく朗らかな子どもなので、見た目で「しっかりしたよく出来る子」と思われることが多々あり、元来の能力以上の事を求められることが、かえって心配だったり、本人の重荷になっていました。

しかし、診断がついたその年に、通っていた小学校に「通級教室」が出来、担当の先生が授業中のサポートと、放課後補習のようにしながら、機能的に苦手なことを補えるよう、いろいろな可能性を探ってくださったり・・・また、担任やその他の先生方・周りの友達に本当に恵まれ、特性を理解してくださり、子どもなりのペースを保って学習することが出来ました。

ほとんどの同級生とともに、地域の中学校に上がったときは、校内のカウンセラーの先生への相談を通じて、小学校の「通級教室」で、特性や日々の様子をまとめて記録してくださっていた内容を、引き継いでいただけることになりました。

小・中を通じて、子どものよい面をたくさん伸ばしていただけ、学習でどうしても機能的に追いつかない部分(記憶と読み書き)は、別の面でカバーできるようにしたり、励ましたり自信を付けてくださったり・・・本当によくしていただき、小学校から一緒の友達たちも、わかっている分いろいろ助けてくれていたようで、周りのみなさんに感謝!しかありません。

子どもがこうやって、いろいろな方に助けていただけて今日があるのは、きちんと診断を受け、学校でサポートしてくださるようにこちらから働きかけ、子どもの特性をきちんと各所に伝えた結果だと思っています。

通級教室の先生や、カウンセラーの先生が口を揃えておっしゃったのは、「親御さんの理解と、お子さんの状態の情報共有がなかなか得られない」ということです。

小1の頃の担任の先生のように、バッサリと心ない言葉を掛けられたり、ママ友に相談しようと、診断内容を打ち明けたら「しっかりしている○○ちゃんがそうだったら、うちの子なんてもっと出来ていないよ」と逆に相談されたり、「うちの子も受診した方がいい?」と、聞く限りでは機能的な問題ではなく、自己努力やしつけ次第で解決出来そうな内容と混同されたり・・・

なので、もっと知って欲しいのです。

わたしは、自分の子どもが、自分らしくのびのびと育つことが出来たのは、ディスクレシアに対する、周囲の理解と協力があってこそだと思っています。

そのためには、日々一緒に暮らす身近な者がまず受け入れ、特性を理解し、どうしたらその子が日々暮らしやすくなるか、学習しやすくなるかを考えた上で、いろいろな機関などの助けを得ることが出来たら、と思います。

なので、すこしでも知って欲しいのです。

【ディスクレシア】wikiより  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%82%A2





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