北海道 置き去りの男児

批判的な声が多いけれど。
父親の気持ちも分かります。
あくまで、子どもを愛しているという前提ですが。

まず、最初に山菜採りをしていたと嘘の供述をしていた件。おそらく、お父さんはここまで大事になるなんて思っていなかったんじゃないかな。
実際に置いていくかどうかは別として、言うことを聞かない子どもに対して「もう、置いてくよ！」なんて言う場面、ありがちな光景だと思います。
ここまでなら、世間体を気にすることもなく、日常会話として人に話せることだと思います。
しかし最悪な展開になってしまった。いなくなってしまった。となると、親は当然まずいことをしてしまったと思うと思うんですね。
周りに言われるまでもなく自分が一番自分を責めていると思いますよ。

でも、この時点ではまだここまで大事になるとは想像できなかったのではないでしょうか。
捜索してもらえれば必ず見つかると。そう思っていたんじゃないかな。
「見せしめのために置き去りにしたら本当にいたくなってしまった」。これって親からしたら結構恥ずかしくてダサいじゃないですか。
だから「置き去りにしてしまった」とは言えず、そこまで言う必要はないと、軽はずみではありますが、嘘をついてしまったのではないでしょうか。

一向に見つかる様子もなく、警察の人数は増え、マスコミも駆けつける。さすがに事の重大さに気付き、嘘をついていてはいけないと思い直したんじゃないかな。

報道では「しつけ」となっているけれど、お父さんは「しつけ」のつもりで置き去りにしたわけではないと思います。
言うことを聞かない子どもにイライラすることだってあるし、怖い思いをさせてやろうって気持ちが芽生えるのも分かります。

今回は最悪な展開に至ってしまったという結果がバッシングを生んでいるだけで。

実際に子育てをしていて、「それって間違ってない？」と思うような対応を子どもにしてしまうこと、誰にだって必ずあります。完璧に適切な子育てができている、なんて人、いるのかな。

このお父さんもそんな普通のお父さんなんだと思います。
もちろん、置き去り自体がありえないとか、場所を考えろとか、見守るということをなぜしなかったのか、など批判したくなる気持ちも分かる。
でも、子育てって、口で言うほど簡単なものじゃないんですね。いつだってどんな時だって、客観的に見ることができれば、もっと冷静に考えて適切な判断ができたかもしれないし、このお父さんにとってはそこが親として不完全なところだっただけの話であって。

批判している人にもバッシングの対象になる行為をしてしまっていること、あるんじゃないかな。この件のように悪い展開にならなかっただけで。

車中でどんな事が起きていたのかも分からない。お父さんの普段の人柄、子どもに対する態度、報道されている極僅かな情報だけでは今回の一連の件全てを把握することなんてできないと思います。

もっと複雑ですよ。文章にまとめられるほど簡単なものじゃないと思います。親と子の関係なんて。

まあ、そういう気付かないところで実は子どもに虐待をしてしまっていた、なんてこともあるのかもしれません。

でもこのお父さんは子どもに愛情を持って接していたと思うし、そう信じたいです。誰も親を責めることなんて、できないですよ。。。

ただ今回はいろいろタイミングが悪かったですね。。

とにかく、男の子の無事を祈ります。
帰ってきたらごめんねと言って、たくさん抱き締めるんだろうな。


■「しつけ」置き去りの男児、依然不明　写真公開　北海道
(朝日新聞デジタル - 05月30日 20:17)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4018333