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2017年08月31日10:02

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マランツ NR1608、現在調整中 〜FMチューナー TRIO KT―9700 について 〜

ペンギンFMチューナーKT−9700については本ページで記述します。

TRIO KT―9700は、1976年に発売されたパルスカウント検波搭載チューナーの1号機。
通信機メーカーTRIO ( 現・JVCケンウッド ) が当時の最新技術を惜しみなく投入、
『このチューナー,38・2トラで録音してください。』と豪語した程の自信作だった。
音質は、柔らかめながらも、低域も高域も綺麗に音を出しており、確かに良い。
現在主流の「チューナーパック」を使用したチューナーなど足元にも及ばない。

NHK−FMを受信しても、KT―9900で発生する様なFM多重放送による影響を受けない。再調整すれば後継の最上位機KT―9900よりも気持ち良く使える。 ( BLUESSさん談 ) http://bluess.cocolog-nifty.com/labo/2017/01/trio-kt-9700.html

高度成長期のシロモノながら、当時の価格はなんと¥150,000。

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発売から41年経過し、部品の経年劣化で、安定動作しないかと思われたが、
受信ポイントに若干のズレがあるものの、現時点で目立った不具合はない。

ちなみに41年前のFMチューナーTRIO KT―9700でもKBC九州朝日(90.2MHz)とRKB毎日(91.0MHz)は受信できています。

<各部の名称及び機能>

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●電源スイッチ (POWER)

●予めリアパネルにあるOUTPUT (VARIABLE)端子とプリメインアンプのチューナー入力端子を接続しておくと、出力レベルツマミ で他の接続機器との出力レベルを調整できる。 (OUTPUT LEVEL)

●選局時に、局と局の間に発生する雑音をカットするミューティング切替スイッチ。 (MUTING)
20dBf,40dBfは、MUTINGの効き始めるアンテナ入力を表し、
20dBf,40dBf位から動作する。
電波の弱い局は20dBf、SN比の良い局を選びたいときは、40dBfに
セットする。通常は20dBfが適当。

●高選択度特性によりクリアに聴きたい場合はNARROW(狭帯域)で、
400kHzの局間地域ではNOMAL(中帯域)で、
音質を重視して聴きたい場合は、超歪率のWIDE(広帯域)バンドでと
受信環境に応じて3段階に切替えることが出来るIFバンド切替スイッチ。 (IF BAND)

●チューニングツマミ

●90dBf迄リニアに動作する電界強度指示型シグナルメーター (SIGNAL)

●チューニングメーター (TUNNING)

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●目盛板の明るさを切替えるディマースイッチ (DIMMER)

●リアパネルにある2組のアンテナ入力端子を排他的に利用することができるアンテナ切替スイッチ (ANTENNA) 
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異なる方向の2つ以上の局を受信する場合、必要になる。

●DEVIATION/MULTIPATH切替スイッチ

●モード切替スイッチ (MODE)
FM放送がステレオ放送であってもモノーラルで受信する (MONO)
FM放送がステレオ放送の場合はステレオ受信、モノーラル放送の場合はモノーラル受信になる (AUTO)
FM放送に含まれるパイロット信号19kHz(ステレオL/R分離用)が 録音時のドルビーを誤動作させないように、 高音域をカットするためのもの。(MPX FILTER)

●IF帯域幅インジケーター(上段)とSTEREO/MUTING/MPX FILTERインジケーター(下段)

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●周波数偏移メーターは、FM放送の変調度をメーターの指示によって知るためのもの。エアチェック時のレベルセッティングに便利なピーク検出型で、dBと%表示される。 (DEVIATION)

●マルチパスとは、受信アンテナに入ってくる直接波の他に少し遅れて入ってくる反射波があり、直接波と反射波が同時に入ってくると受信音に歪がでたり、セパレーションやSN比が悪化する。

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マルチパスがある場合、パイロット信号が歪み、その歪み分を検出してメーターで指示する。マルチパスメーターの振れが最小になる方向で、正しいアンテナ位置を設定すると良い。
(MULTIPATH)
※尚、リアパネルにオシロスコープによる調整用のFM MULTIPATH観測用端子がある。

猫 http://open.mixi.jp/user/6292339/diary/1968885825 に続きます。走る人

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