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2018年06月25日22:33

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福場真弓の想い出

おれはメジャーなものには興味を示さん、という性癖のため、
西城秀樹の歌、男の素晴らしさを知るのが今になった

つい先日、「炎」という曲をユーチュで聴いた
高2か高3以来だった
この曲は、あのころさんざん聴いた
ヒデキの魅力には気づかんくせに、この歌だけには思い入れがあったのだ

想い出が甦る

高2秋。
修学旅行へ出かけるころだった
名古屋市営地下鉄、朝、車内でひと目惚れした
終点の新瑞(あらたま)橋からバスを待ってる彼女に声を掛けた

おなじ高校と思われる、
背の高い、トサカ頭のニイチャンに挟まれて並ぶ彼女を列から呼び出したんだ
「帰り、下校時、この新瑞橋の地下鉄のホームで待っててくれ」と。

彼女は若宮商業の3年だった
ピンクレディーのケイに似ていた

オレの人生初デート。
東山公園墓地。
「山崎君、年の差、感じる?
わたしはぜんぜん感じないよ」

彼女に逆上(のぼ)せ、電話している長男の背中を見て、
悪い女にたぶらかされていると思い込んでた彼の母親に、
「あれで更年期障害が悪化した」
とその後当分の間、恨み節を聞かされることとなった

さいごのデート(たぶんぜんぶでも3〜4回ていどだったろう)は、
高3になってのすぐの春。
彼女は社会人になっていた

名古屋城内の、裏みたいなベンチだ

「普通科のコらは、今から眼の色変えて勉強してるってよ
社会人と高校生じゃ、話が合わないでしょ」

「七月、祇園祭行こう
京都におじちゃんがいる」

「行きたくない」

「・・・・・・・・・」



名古屋のセントラルパークって言ったっけ、その大通りを独り、
いっぽんどっこの唄を号泣しながら歩いた

そのころ歌番組でヒデキが歌ってた「炎」は、
オレのきもちを歌っているんだ、と思った

♪貴女に出逢った不幸を思えば、
   この先悲しむことなどないさ
 
      きりきり舞いする男を見つめ
        心のどこかで笑っているのか♪

歌の世界に没入し、本気で一緒に歌っていた、
十六、十七ころの、哀しいほどマヌケなオレである。

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