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2017年12月18日02:18

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古い記憶から

ウンと若い頃と比べると、性欲は減退している
それを通じて若さが失われていることを実感することが
しばしばある。

僕は、母親の生家の近くにある
四国の地方都市の産婦人科で生まれた。
数年前に親戚の葬式で近くに行ったのだが
その産婦人科はまだあった。
代替わりをして残っているのだろうか

母親の実家だったところは、母親の兄夫婦が住んでいて
そこに顔を出してから自宅に戻ったのだが
その母親の実家の表通りが子供のころ舗装もされていなくて
時折荷物馬車が走っているのをぼんやりと記憶しているのだが
その話をしても
「そんな最近まで馬車は走ってないだろう」
と誰も信じてくれない。

その馬車通りがコンクリートの舗装がされるまで
埃だらけでもうもうと砂煙を立てて
昼間はいつも白く霞んでいるのだ
それが舗装されると少しましになって
僕が記憶が鮮明な年齢の頃にはアスファルトで舗装されて
殆ど砂煙は立たなくなった
その代り、排気ガスを大量に吐き出す車が
いっぱい走り出した。そのせいで
その道路に出るのが段々嫌になって
それからその道路の記憶は殆どないのだ。

物心ついたのは、きっと4歳か5歳か
3歳の誕生日の日に父親が母親を殴るような大喧嘩をしていて
その理由が、僕が年少から通う予定だった幼稚園の
入学金を父親が麻雀か何かに負けて使ってしまったのを
母親が強くなじったのが原因だったと思う。
父親は真面目な男だったはずだが、時折逸脱することがあったようだ

その頃住んでいたのは
今住んでいる自宅と同じ市内だが
海に近く、海抜マイナス何メートル化の地盤沈下の進んだ団地だった。
その団地は鉄筋コンクリート建の2階建てで2DKだったが
片方の隣の家とは壁が厚くなっていたが
もう片方が薄くて音が筒抜けだった。
壁が厚い方は4人家族が住んでいて、
時々ピアノを弾いている音が聞こえたのだが
耳障りではなかった。

だが、壁が薄い方の部屋には
子供のいない中年夫婦が住んでいて
週末になると往来にも聞こえるような大きな声を出して
セックスしていたのである。
僕は、最初それはそれのことだと全く分からなかったのだが
小学校に上がる頃にぼんやりと
それが男女の営みの時に挙げられる声で
それが個人差もあって、隣の夫婦の特殊なそれは
そんなに珍しい事でもないのだと気づくわけだ。

しかし、そのぼんやりが
はっきりとしてきたのはその後転校して
友人の家に行ったとき
友人の少しだけやんちゃな中学生の姉が
かなりヤンチャな近所の高校生と学校をふけて
自室でセックスしているのを目の当たりにしたのが
切っ掛けである。
それまで深く考えていなかったが
自分も父親と母親がそうして生まれたわけであり
僕も一つ下の妹も一緒に住んではいるが
僕たちの目の届かないところで
きっと両親もセックスしているのだろうと
そういう想像が初めて働いたのである

そう考えてから何週間か後の夜に
母親が一人で寝ていた寝室に
父親が自分の寝室から忍んで入って行くのを
感じた時、それが確信に変わったのである。

僕の娘はもうすぐ高校を出る年頃なのだが
きっとそういう想像をしているに違いない。
だが、彼女が小学校に上がってからこの方
僕は家内と全くしていない(笑)
想像だけを逞しくしているのだろうか
だとしたら申し訳ない。

両親の仲は疑ってはいないだろうが
まさか完全なレスが10年以上続いていると
娘は思っていないだろうと

そしてこのまま性欲が減退していくと
そういう事をする機会も無くなるだろう、と。
しみじみと考えるのである。
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