mixiユーザー(id:61720847)

2017年04月25日21:18

444 view

土曜日のオフ会

雨降りで蒸し暑い新宿駅

思ったより強めに降る雨に顔をしかめ傘を開こうか迷う僕

あれっ?なんでここにいるんだっけ?、、、

そうそう、人生生まれて初めてのミッション「オフ会」と言う高い壁を乗り越えに来たんだ


これから食べ放題飲み放題の場所へ行くと言うのに、

なぜかアルタ前出口の2Fにあるスタバへ足が出向く

おもむろにアイスティーとチキンサンドを購入し、一口かじって我に返る

いかん、動揺を隠せない


切っ掛けは、友達の「刺激が欲しい!!」の一言だった

そうね、僕と君は長くを共にしてきた親友

分かるよその気持ち、仕事ばかりで潤いが無いんだよね

10代20代30代とコンビネーションプレイで女子に対し数々のゴールを決めてきたけれど

40代に入りパタと、パタパタパタと何枚も障子は閉まりとんと出会いは無くなる

ウォーキングデッドの如く淡々と歩き回る始末

正直僕はね、もう恋愛の最前列に立つ気など無くなり老いていくだけ

だけど君はまだ希望を捨ててはいなくて、そんな気持ちに僕の心は動いた


「gxぢういえいぎ!!」と形にならない叫びを枕に残し、PCへ向かう

何とかなりそうな気がして大よそ2年ぶりにmixiにログインした

相変わらず新着!などの赤い文字は無く見慣れた画面

マイミクは何名か居なくなっていた


「出会う」と言う気持ちでmixiを見た事は無かったので、何処に行けば良いのか迷うが

取りあえず「40歳」と言うキーワードでコミュニティを検索

「30代、40代お好み焼きオフ会」が先頭で出てきた

いける!!何だか分かんない自信が心をよぎる

脊髄反射で「参加」をクリックしそうになる右手を冷静な左手が制した

はっ、思わず我を忘れそうになってしまった

先ず友達に打診しなければ


「OK!いってみる(=゚ω゚)ノ」

想いとは裏腹な軽い返事をラインで返すアラフィフに腰砕けだ

よし、気持ちは固まった

いざとなるとプルプルする人差し指、押し間違えぬようポチった僕

これはあれね、初めてひげガールに予約でポチった時のような高揚感に似てる

これで第一関門はクリア、僕はいそいそと白髪染めを買いにスギ薬局へ向かった



当日は前記したように雨降り

まるで不安な気持ちを煽るように風まで強く吹く

そんな僕の気持ちを知ってか知らずか笑顔で友達はスタバにあらわれた

チキンサンドに嚙みついてる僕を見て

「お前これから食べ放題に行くんじゃないの?」と聞いてくる

「なんだろ、、俺のチキンサンドって気がして、、」

僕の返事もすっかり支離滅裂している所で、二人スタバを後にした



新宿は来ているけど、アルタ前となるととんとご無沙汰

角にあるお上りさんとお水向けのフルーツショップはまだ健在

ガキの頃はあそこでカットされたパイナポーを食べるのがオシャレに思えてた

ああ、あの頃の自分を殴ってやりたい


靖国通りを越えると目的の店はすぐそこにあった

今になり疑問が出て来る、、なんでお好み焼き?そしてもんじゃ?

そもそも食べ放題とかしたい?一枚も食べれば十分なんじゃ?

シェイキーズの食べ放題ピザを喜んだあの頃とは違うんじゃ?

いくら韻を踏んでも答えは出ない


ましてやチキンサンドを頬張り腹持ちが良くなった今、わざわざ来る所じゃない気がして来た

「なぁ?」と振り返ると友達はすでに店のある2階の階段を上り始めている

やばい!覚悟を決めろ、高まる期待と不安に脈も早まる気がする

気合で開けたガラスの扉

「いらっさーませー」

イザベルと書かれてはいるがどう見ても中国系の店員が僕らを見る

消え入りそうな声で「あの〜○○で予約が入っている、、」

入ってるの末語に被さる様に「あー○○はこっちね」と店の隅を指さした


続く、、、かどうかは知らない

2 5

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する